1月7日(金)
今朝の夢は定番「ドリームフイールド編」だった。ドリームフィールドがらみの夢はバリエーションを変えて何度も見てきた。あの球場で遊んでいた時は現実が厳然とあったので夢に見ることはほとんどなかったが、引き揚げてからはよく見るようになった。
テストの点数が0点だったとか名前を書き忘れたとか学校生活の失敗とかを何度も夢に見るケースはよく聞くが、そのテの夢は見ない代わりにドリームフィールドで遊びきれなかった悔いがこころの傷となっているのか、それが疼くようにあのストーリーが現れるようだ。
今回は巨大なバックネットが登場した。地主さんがどこかから調達してきたもので、「これでどこに打球が飛んでも大丈夫」だと喜んだ。ネットの上部には簡単な照明までついていて、優れものだった。場所は水路が横にあるような巨大なトンネル状のところで、親父がいる施設に行く通路に似ていた。
集まったのはいつものようにゲームには足りない12人で、力量が同じもの同士がジャンケンしてチームを決めた。いざゲーム開始になって守備につこうとしたらたらグラブのポケットが破れていた。予備のものもカビが湧いていた。
昨夜は殺人事件のドキュメンタリーを観ながら寝てしまったせいで熟睡できなかったのか、疲労感があって床からでられなかった。二度寝してようやく昼頃に起き出して「8月6日のバット」執筆作業。
気分転換にマイケル・フィッツジェラルド著、荒俣宏訳の「黒魔術の帝国」読みはじめたらやめられなくなってしまった。もう30年も前に購入していた蔵書。ようやく読む気になった。。
ナチスの思想の根底にオカルティズムがあったことはよく知っているが、その背景が具体的に語られていて、読み進むごとに興味が肥大していく。
ナチスと原子爆弾については、その開発競争が第二次対戦の帰趨を決することになっであろうとの仮説とともによく語られる。この著でも「(こうしたオカルティズムが)戦争の行方を確実に変えられる原子爆弾の開発より、(北方アトランティスの発見という)そうしたわずかな可能性に資金と資源を振り分けるほうを選んだのだ」と語る。
黒魔術に毒されたナチスのオカルト思想が幸運にも原子爆弾の開発を断念させたいっぽうで、反ナチズム側が原子爆弾を開発し現実に使用したことで〝黒魔術〟を体現してしまった事実は深淵なテーマを突きつけている。