レコードのある生活
ここ最近数年ぶりにレコードを買っている。結婚前みたいに高額盤バカスカみたいな買いかたはしてなくて、好きな盤を見つけたらポツポツ買っている感じ。
買っているのは主に90年代前半のクラブミュージックなので、全盛期のハウスやテクノの12インチやLPだ。
観賞用でのレコード購入
ちなみに買ってるレコードはわりと王道のモノだから、基本CDやデジタルで既に手元に音源は持ってる。ではなぜ買ってるかと言うともっぱら観賞用途だ。
僕がリアルタイムでジャズやレアグルーヴなんかのレコードを買い漁ってた2000年代前半からすると、90年代のレコードってちょっと新しすぎてダサいというかブームが去った後感があって敬遠してたんだけど、こうして2023年になるとそんなダサかった音楽が立派にビンテージになるから不思議なもの。
こないだ雑誌のライトニングの表紙コピーに「俺たちの懐かしいは、もはやヴィンテージ!」って書いてあってなんだかちょっと感慨深い気持ちになったけど、まぁそういうことなんだろう。
Trax Recordsのコンピを買った
そして今日もまた1枚LPをゲット。たまたま行ったディスクユニオンでちょっと欲しいなと思ってたTrax Recordsの初期コンピを見つけたので買ってみた。内容もそうなんだけど、このジャケットを部屋に飾りたかったんだよね。
Traxはシカゴハウスの老舗レーベルで、レーベル運営にあたっては黒いウワサも山ほどあるんだけど、単純にこの汎用のジャケットの写真が凄く好きなんだよね。他に老舗で有名なDJ InternationalやDance Maniaの12インチはジャケなししかなかったこともあって、このジャケットはシカゴハウスの象徴の一つだと思う。あのラリー・ハードのCan You Feel Itもこのジャケで出てるしね。
無個性が普通の12インチ穴あきジャケットでも、黒の汎用ジャケじゃなく、しっかりレーベル共通のものを使っていくというのは、70年代〜80年代NYアンダーグラウンドディスコの3大レーベルであるSalsoul、Prelude、Westendと同じ美学を感じる。
レコード自体は1000円くらいで全然高くなかったけど、これだって額に入れて飾れば立派なアート。この前まではアブドゥル・カディム・ハックが書いたデトロイトテクノ系のジャケット飾ってたけど、しばらく気分を変えてこっちを飾ろう。
コズミックなデトロイトテクノのジャケも悪くなかったけど、こっちのシカゴハウス系もガジェットシンセがたくさんある部屋に飾るにもよく似合う。
ちなみに最近はもう少し時代が下って、4ヒーローのトーキンラウドから出した2枚やジャザノヴァの1stアルバムあたりも欲しくなってきてるところ。
このあたりになるとリアルタイムでは中古で叩き売りされてるのを山ほど見てたけど、最近は微妙に出回ってないらしい。まぁ流行ってないしね(笑)
当時D.M.Rで買ったクープの3rdアルバムがdiscogでアホみたいな値段がついてて驚いた。
まぁ独身の頃みたいにお金が使えるわけでもないし、別に高いレコードを買う気はないので、趣味程度で地道にぼちぼち買っていこう。
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