夏の終わりのラバーズ・ロック
あんまり普段聴くことは少ないけど、ラバーズ・ロックがわりと好きだったりする。特に夏の終わりの今くらいの時期に流すにはぴったり。
特に70年代とかのまだアコースティックな時期の曲は、ビンテージ感もあるし、夏の終わりのうだるような熱帯夜でも聴いてて気持ちよくトリップできる。
レゲエは7インチ文化
ただ、これだけ好きなわりにラバーズのレコードを持ってるかって言うと、実はほとんど持ってない。それはラバーズ含むレゲエの世界ではジャケなしの7インチが主流だから。
7インチって巷では人気あるみたいだけど、実は昔からあんまり好きじゃないんだよね。。。
片面1曲しか入ってないから流し聴きには向かないし、ジャケがないから目当ての盤探すのも大変で、家での普段聴き用途としてはあんまり実用的じゃない。
家にデカい昔のジュークボックスとかある人にはいいと思うけど、そうじゃない場合、長時間聴き続けるにはセレクター(他ジャンルで言うDJ)の選曲か何かしらのコンピCD前提になっちゃうからね。
配信時代のラバーズ・ロック
ところが最近はこの前提が少し崩れてきた。音楽デジタル配信の登場で、シングルオンリーの曲がitunesにアップされるようになってきたからね。
シングルそのまま配信されず何かのコンピに入ったものがコンピごとアップされてたりするパターンもあるけど、聴く側としては自分でプレイリスト組んじゃうから、その曲の配信元がオリジナル・シングルだろうとコンピ収録だろうとあまり関係ない。
そういう意味では7インチ中心文化のレゲエと配信はとても相性が良い気がする。
ただ、そうは言っても星の数ほどあるラバーズ・ロック。まだまだデジタル化されてない音源も山ほどあるし、ミックステープとか聴いた後にちゃんと勉強しようとすると7インチを聴いていくしかない。
いわゆる甘茶ソウルなんかのカバーが多くて、権利関係が怪しい曲なんかも多いから、そういう曲はなかなかデジタル・リイシューしにくいってのもあるかな。7インチなら買ってる層がそれほど多くないから、ある意味出し逃げも可能だけど、デジタルで広く配信されるとそんなわけにもいかないからね。
そんなこんなで、今日は僕なりにラバーズな雰囲気をまとめた自作コンピのリンクを貼っとこう。
もともとフリーソウル好きなこともあって、ラバーズ特有のノリではあるけど、初期の頃のフリーソウルの質感にかなり近い感じの仕上がりで、自分的にはかなりお気に入り。
暦の上では秋になっちゃったし、海の家の営業期間も終わっちゃったけど、まだもう少し続く晩夏。甘くメロウなラバーズに身を委ねるのも悪くない。
なんだか少しラバーズ・ロック熱が再燃しそうな予感がしてる。