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ハイスタとシンバルズ

90年代後半~00年代前半、1983年生まれの僕が青春時代に一番好きだった日本人のバンドがハイスタことHi Standardとシンバルズだ。

この二つのバンドは一般的にはファン層がまったく違うので、その共通性について指摘されてる文章を読んだことはないけど、個人的にはある意味ちょっと似通った存在なのかなと思ってる。

ポップスマニアな人たち

一言でまとめると音楽マニアというかポップスマニア。シンバルズというか沖井礼二さんの渋谷系的なポップスマニアっぷりはその筋ではよく知られるところだけど、ハイスタだって実は結構渋谷系的な素養があったことはあまり語られないところ。

あんまりよく知らなかったけれど、今年亡くなったドラムのツネさんが、どうやら昔からレアグルーヴ好きだったそう。ただのパンクロックには惹かれない僕が、昔からハイスタの曲だけは好きだったのは、そのあたりにも理由がありそうな気がする。

ゆらゆら帝国の坂本慎太郎さんがバンド解散以降、実は凄く黒人音楽が好きだった人なんだってことがクローズアップされてきたけど、たぶんツネさんも同じような感覚を持ってた人なんじゃないかな。

The Kids Are Alright

二つのバンドが共通でカバーしてたのが、フーのThe Kids Are Alright。モッズのアンセムであるこんな曲がサラッとカバーの候補に入ってくるのは、やっぱり音楽好きの証かなと思う。

他にもハイスタで言えばシュープリームスの「恋は焦らず」カバーがあったり、シンバルズで言えば往年のディズニー映画「ピートとドラゴン」劇中歌でソフトロック名曲「それはむずかしい」のカバーがあったりと、節々から本当にポップスが好きな人たちなんだなってのが伝わってくる。

ちなみにシンバルスの結成時コンセプトは、「かわいくっていじわるな感じのバンド。ただしパンク」だ。

サウンド作りがめちゃくちゃおしゃれに仕上がってるから一聴しただけでは分かりにくいけど、その精神性はパンク。ある意味ネオアコ時代のUKフェイクジャズバンド、たとえばKalimaあたりの存在に近いと思ってる。

特にハイスタの場合は熱狂的信者がいたりもするので、両バンドをどっちも同じように好きって人はそんなにいないのかもしれないけど、聞き比べてみるのもいいかもしれない。


というわけで今夜は、僕の好きな90年代後半~00年代前半の日本人バンドを紹介。どっちも自作のベストを作ったことがあるのでアップしておこう。

ホントはどっちもMixcloudにアップしてて、特にハイスタの方はファンが多いからか結構再生数もあったんだけど、今見たらMixcloudの規約変更で消されていたのでhearthisにアップしなおした。

本来どっちも違うファン層だからこそ、互いのファンにこれまで聴いてこなかった方を聴いてもらって、なんとなく僕が感じてる共通点を見いだせてもらえると嬉しいかな。

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