ハウスって一体どんな音楽だろう?
先日少しこのnote内で書いた記事をきっかけに、自分のなかで何回目かのシカゴハウスブームが来ている。
体感としてはだいたい4~5回目くらいかな。このところ通勤のBGMはもっぱら80年代の(シカゴ)ハウスだし、いろいろ勉強しながらCDを買い漁ったりしてる。
初めて聴いたときにはこんなにハマるとは思ってなかったのに不思議なものだ。
ハウスミュージックの捉え方は人により様々
ただ、一口にハウスといっても幅が広いので、実はイメージする音楽は人によって差があったりする。それどころかハウスの中の1ジャンルのように思えるディープハウスって言葉でさえ人によって捉え方が様々。
ニューヨーク系のピアノが綺麗で洗練されたジャジーな曲もムーディーマンみたいなドス黒い曲もどっちもディープハウスって呼ぶからね。
まだ学生の頃、当時はやりで聴いてたバー・サンバあたりのラテンハウスをハウスとして妹に勧めたら「ハウスはうるさいから嫌い」と言われたんだけど、実際に聴かせてみたら「思ってた雰囲気と違って好き」だとわりと気に入ってもらったことがあった。
当時の妹は今で言うウェイ系コミュニティにいたから、たぶんあっち系のイベントでかかってたユーロトランスみたいな曲をハウスとして捉えてたんだと思う。
一方で僕はオルガンバーとかそっち系が好きだったから、当時はやってたラテンハウスやブラジリアンハウスみたいな音楽をハウスとして認識してたってわけ。
ハウスの捉え方が人によって様々であることを身をもって経験したエピソードとして今もよく覚えてる。
ハウスはすべての音楽を内包してる?
同じころ友達の友達として知り合った人にハウスDJがいた。お互い音楽好きで気が合ったから当時は二人で遊んだりしたこともあるんだけど、その彼に「なんでDJのジャンルでハウスを選んだの?」って尋ねたことがある。
彼の答えは「ハウスの中にはすべての音楽の要素が含まれてるからさ」みたいなものだった。当時はピンと来なかったけれど、今はなんとなく分からなくもない。
なんというかハウスって音楽のジャンルと言うよりもスタイルなんだよね。リスニングではなくてフロアで踊ることが前提となってる音楽の様式。
だからジャズやソウルみたいなブラックミュージックっぽいハウスもあれば、ラテンっぽいハウスもある。ちなみに初期のシカゴハウスだとわりとニューウェーブ色が強く、ブラックミュージックっぽさが希薄なものも少なくない。
いろいろ聴いていくとそういうのもよく分かる。
まぁでもそういうの全部ひっくるめてハウスだ。それくらい大雑把でいいような気がする。日本人はジャンル分けが好きけど本来はあんまり小難しく考えるようなもんでもないんだよね。
考えるな感じろの精神というかさ。
ちなみにいまはマイブームに乗じてシカゴハウス系の自作コンピを製作中。できたらまたここにアップするけど、今回も自分のなかではなかなか良い出来になりそうな予感。
これまで2個くらい作った初期ハウスものより、さらにオリジナルのシカゴハウスによったものを目指してる。そのコンピに曲を入れたかったりするのもあって色々CDとか買ってるってわけだ。
いつもの傾向だと、このコンピ完成とともにマイブームに一つの区切りが来そうな気がするけれど、それまではもうしばらくこのブームを楽しもう。