ピアノの練習音ってなんか気持ちいい
子どもの頃は団地に住んでいたので、どこかしらからピアノの音が聞こえてきたものだ。騒音に聞こえる人もいるらしいからそう言う人にら申し訳ないんだけど、僕はこの誰かが練習してるピアノの音って意外と嫌いじゃない。
なんとなく昭和の団地のノスタルジックな雰囲気もあるしね。
最近は近所付き合いも難しい世の中になったので、よほど本格的に学ぶのでなければ、アップライト風の電子ピアノでヘッドホン付けて練習するのが主流になってしまい、なんだか寂しい思いだ。
ちなみに我が家にもヤマハのアップライトピアノがあった(というか実家から処分してないので今もある)。でも僕も妹も自分が練習するのはそんなに好きじゃなかった気がする。。。
練習音の近隣問題
そんな僕だけど、前にも書いた通り去年ローランドのステージピアノを買ってもらったので、下手なりに一応毎日練習してる。多分やらされ感で練習してた子どもの頃と違って、今は自発的に弾いてるからだろうね。練習もそれなりに楽しい。
僕の買ったRD-88はこの手のステージピアノにしては珍しく自前のスピーカーが付いていて、アンプスピーカーなしで音が出せるモデル。一応ヘッドフォンつければヘッドフォンから音出すことも出来るんだけど、異常に早起きしちゃって早朝6時前に弾くとかってケース以外は、基本そのまま音出しっぱなしにしてる。
まぁ戸建てってこともあるし、僕の部屋は2階にあって窓も道路側に面してるからね。いまのところご近所トラブルもないし、とりあえず音出しはOKと(勝手に)思ってる。ただ、やっぱり集合住宅だとなかなかこうはいかないんだろうね。もともと僕が音楽好きなのもあって、音出しで融通が利くってのは戸建ての一番のメリットだと思ってる。
エレピの音が流れる家は良い
うちは子どもいなくて奥さんと二人だし、車道から少し入った住宅街のなかにあるから僕が音楽をかけてないときは基本とても静か。だから、こうやってピアノの練習を音出しでやると家のなかにわりと音が響くんだけど、自分で弾いてて、この練習音が響く感じがなんだかいいなって思うタイミングがあって、それが雨の日の午後か夜少し遅めの時間にローズの音を鳴らしてるとき。
単純にローズの音が好きってのが根底にあるけど、家のなかでディレイとリバーブがかかったローズの練習音が聞こえるのって、なんだか凄い贅沢だなって思うんだよね。
そんなとき弾いているのがレオ・アルファッシー著の「ジャズ・ハノン」というわりと古典的な練習本。この本の曲の特に前半部分は、左手コード+右手アルペジオで弾くメジャーセブンス系の綺麗な響きが多いので、生ピアノよりもローズピアノの音が凄くよく似合うんだよね。
そんなこともあって、たいてい毎日練習してるのは夜9時~10時半くらいの間の30分間。10時半過ぎたらさすがに良くないかなって思って練習切り上げるけど、それまでは間接照明でちょっとカフェ気分にしながら、気持ちよく弾いてます。
というわけで今日は「エレピの練習音が家で聞こえるのってなんかいいね」ってだけの軽いお話。
うちの奥さんは絵を描くのが好きなんだけど、僕がピアノ練習してる音が聞こえる家の中で奥さんが絵を描いてるってのは、なんとなく絵ヅラ的にもちょっと「丁寧な暮らし(笑)」っぽくていいんじゃないかな。