【旅かさねた夏】 奄美大島へ一人旅
“奄美大島を一人で巡りたい…”という、数年来の夢を、真夏に差し掛かる前に実行した。
下調べもそこそこに、四日間で巡った道のりがコチラ。
レンタカーを借りて、旅行スタート。
《1日目 奄美大島を知りたい》
空港から5分、奄美パーク「奄美の郷」「田中一村記念美術館」
奄美大島の自然と文化について、まずは知るべく寄ってみた。
ほぼ貸し切りみたいに空いていた。
施設の展示はわかりやすく、後の旅程に深みを持たせてくれた。
特に「田中一村記念美術館」が良かった。一村の“只々自分の良心の納得するまでに描き続ける”という執念めいた姿が迫ってきて、その求道心に憧れた。
「大島紬資料館」へ
有名店“鶏飯ひさ倉”に行くつもりの通り道でここを見つけて予定変更。
見学させていただけるとのことで大島紬について学ぶことにした。
一人だとゴハンスキップしようが急に行先かえようが全て自由なのがイイ。
「奄美きょら海工房 笠利店」でカフェタイム
ランチをスキップして、さすがに空腹だったので一息つくことにした。
民宿「癒しの宿ティダ・結の家」チェックイン
清潔に整えられた空間とオーナーさんの温かな人柄、時折耳にするささやかな足音や風の音以外は何も聞こえない静かな環境に心癒された。
手広海岸でたそがれる
ハートロック見ようとして失敗…
満潮で何がなんだか分からなくなっていた。
ハブがいそうな暗い道、誰もいない砂浜に出たら、満ちる海、むしろ怖い。
干潮時に行くべき所だと後で知った。
《2日目 奄美の自然に浸りたい》
ニワトリの鳴き声で夜明けに起きるという新鮮な体験をした。
南に向かって出発。「りゅうがく館」へ
西郷どんの島妻“愛加那”について、それから龍郷町のシマ(集落のこと)ごとに詳細に紹介されていて予想以上のボリュームで楽しめた。
「水間黒糖工場」で、できたて黒糖をゲット
人気店につき、完売だろうと諦め半分でいくと、なんと昨日に製糖を終了したとのことで無事に買えた。
「ハナハナ茶屋」で島ランチを満喫
お店の前を水路のある方角(南)へ通り過ぎて、T字路を左に曲がれば駐車スペースがある。
マングローブカヌーツアー!!
めちゃくちゃ楽しかった。
服装は、帽子とサングラス、ラッシュガードにビーサン、水着のハーフパンツ、水着の長袖パーカーで行ったが大正解だった。
奄美大島南部「ゲストハウス minami」で宿泊
安価で綺麗なお宿を探して見つけたのがここ。
《3日目 島の南部→中心部 気ままに食べて散策して》
「マネン崎展望所」
「ホノホシ海岸」が最高すぎて長居する
他に訪問者はなく、海岸に一人きり。
玉石の海岸が見たくて来たが、来てみて何より素晴らしいと思ったのはその“石音”。波打つたびに石同士が打ち当たり、ころころと軽快な音が幾層にも重なるのが清々しくて心地良くて、しばし佇んでいた。
天然の神社でひっそりと贅沢な時間を過ごしたような気になった。
「Little BAY coffee」で涼んでから北へ向かって引き返す。
島の中心地へ戻る。名瀬でキハダマグロバーガー&黒糖焼酎
名瀬をぶらぶらしたが、宿泊場所から近い「みしょれ市場」に行った。
「ウエストコート奄美 WA・TERRACE」で宿泊
新しくて綺麗、大浴場つきで、カフェ併設のビジネスホテル。
次の奄美旅行でもここを利用しようと決めた。
《4日目 物珍しい景色を求めて》
朝食を調達ついでに朝の散歩。
「サンドイッチ カフェ 奄美」でテイクアウト。
空港に向かって出発。
「ソテツ群落」へ
今旅で、奄美の歴史と深い関係のあるバショウとソテツのお話を幾度か聞いたので、名高い群生地に立ち寄った。
仕方ないとはいえ、少々しょんぼりしつつ近くを歩くとステキなステンドグラスのモニュメントを発見。
「あやまる岬観光公園」で小魚に見とれて長居する
ここへは行かないつもりだったが、時間が余ったので立ち寄った。
想像以上に面白くて猛暑のなか時間ぎりぎりまでここにいた。
空港からも近いので、最初に来るべきだったかも。
空港へ
ほくほく満たされた心地で帰途につく。
《まとめ》
7月前半の、シーズンに入る直前に行ったからか、まったく混み合っていなくてゆっくり見ることができた。
20代の前半で一度、大人数で奄美を訪れてから、いつか一人で心ゆくまで見たいと願っていたことが今回叶った旅だった。
この数年で環境が変わり、運転もできるようになり、自分の変化を感じた。
頑なに一人で行きたいと思っていたが、あの人やこの人と一緒に来たかったと感じるようになっていたことにも気が付いた。
島の西側や離島など、まだまだ行きたい所があるので、次は誰か大切な人と一緒に行こうと思う。