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【旅かさねた夏】 奄美大島へ一人旅

“奄美大島を一人で巡りたい…”という、数年来の夢を、真夏に差し掛かる前に実行した。
下調べもそこそこに、四日間で巡った道のりがコチラ。


レンタカーを借りて、旅行スタート。

《1日目 奄美大島を知りたい》

空港から5分、奄美パーク「奄美の郷」「田中一村記念美術館」

奄美大島の自然と文化について、まずは知るべく寄ってみた。
ほぼ貸し切りみたいに空いていた。
施設の展示はわかりやすく、後の旅程に深みを持たせてくれた。
特に「田中一村記念美術館」が良かった。一村の“只々自分の良心の納得するまでに描き続ける”という執念めいた姿が迫ってきて、その求道心に憧れた。

「大島紬資料館」へ

有名店“鶏飯ひさ倉”に行くつもりの通り道でここを見つけて予定変更。
見学させていただけるとのことで大島紬について学ぶことにした。
一人だとゴハンスキップしようが急に行先かえようが全て自由なのがイイ。

この道50年の職人さんに泥染めの工程を紹介していただいた。
お次はガイドさんに製作工程と歴史を紹介していただいた。閉館中のように見えて、鳥侵入対策で扉を閉じているだけとのこと
大島紬には、膨大な手間数がかかっていると見えて気が遠くなる
古に落下した隕石の展示。隕石がこのあたりの土壌に鉄分をもたらして、泥染めを可能にしているというロマンを感じるお話

「奄美きょら海工房 笠利店」でカフェタイム

ランチをスキップして、さすがに空腹だったので一息つくことにした。

黒糖フレンチトーストと、サトウキビジュース。
コーヒーにするつもりが奄美らしいものをと気合いれたら糖分過多に…

民宿「癒しの宿ティダ・結の家」チェックイン

清潔に整えられた空間とオーナーさんの温かな人柄、時折耳にするささやかな足音や風の音以外は何も聞こえない静かな環境に心癒された。

手広海岸でたそがれる

景色を眺めながら来られた喜びに浸る。
帰りしなサメが出るスポットだと知ってギョッとする

ハートロック見ようとして失敗…

満潮で何がなんだか分からなくなっていた。
ハブがいそうな暗い道、誰もいない砂浜に出たら、満ちる海、むしろ怖い。

出た所が真っ暗な洞穴みたいに見えて余計怖い。
ハブがいそうな道を逃げるようにしてもどる
ハートロックはいずこへ…

干潮時に行くべき所だと後で知った。

《2日目 奄美の自然に浸りたい》

ニワトリの鳴き声で夜明けに起きるという新鮮な体験をした。

民宿のやさしい朝ごはん。月桃茶も華やかで好み

南に向かって出発。「りゅうがく館」へ

西郷どんの島妻“愛加那”について、それから龍郷町のシマ(集落のこと)ごとに詳細に紹介されていて予想以上のボリュームで楽しめた。

雨だからか、来館者は少ない
1日目の大島紬資料館で聞いた、奄美の隕石落下説と重なる展示を見つけて一人ワクワク

「水間黒糖工場」で、できたて黒糖をゲット

人気店につき、完売だろうと諦め半分でいくと、なんと昨日に製糖を終了したとのことで無事に買えた。

ほっくり優しい甘さで何個でもいけそう
近くで見つけた朝顔のような綺麗な花。
モミジヒルガオと言うらしい。あまり見ない色だと興味深く見たが、この後の行程で嫌というほど見る

「ハナハナ茶屋」で島ランチを満喫

お店の前を水路のある方角(南)へ通り過ぎて、T字路を左に曲がれば駐車スペースがある。

島唄流れる情緒たっぷりの空間で、オーナーさんとおしゃべりしながら、旬のプラムのスムージーまでゆっくり楽しんだ。奄美大島にせっかく行くのならここが良い

マングローブカヌーツアー!!

めちゃくちゃ楽しかった。
服装は、帽子とサングラス、ラッシュガードにビーサン、水着のハーフパンツ、水着の長袖パーカーで行ったが大正解だった。

希少なマメ科モダマの自生地、ジャングルへ分け入って名もなき滝を見た
フナンギョの滝へ。
“フナンギョ”とは滝周辺の木は舟木に利用されていたことが由来だそう。
かつては巫女の滝修行の地だったそうで、それを聞くと余計に清々しく感じる。
他にも、キノボリトカゲや蛇、月桃、日陰ヘゴ、クワズイモ、アカショウビンの鳴き声、クロウサギのフン、、等々手つかずの自然に出会えた
カヌーでマングローブ原生林へ。
雨上がりのしっとりした空気を感じながら、漕ぐことに没頭するうちに心洗われる心地がした。

奄美大島南部「ゲストハウス minami」で宿泊

安価で綺麗なお宿を探して見つけたのがここ。

安くてシンプルで新しくて気楽で綺麗

《3日目 島の南部→中心部 気ままに食べて散策して》

お茶のふじえん」「あま海たべあるき

マネン崎展望所

ヒルガオ。木の上にまで咲いているのが、どこか見境いない感じがしてかわいかった

ハートがみえる風景

ハート…?事前情報なしでいった為かよくわからず

「ホノホシ海岸」が最高すぎて長居する

他に訪問者はなく、海岸に一人きり。
玉石の海岸が見たくて来たが、来てみて何より素晴らしいと思ったのはその“石音”。波打つたびに石同士が打ち当たり、ころころと軽快な音が幾層にも重なるのが清々しくて心地良くて、しばし佇んでいた。
天然の神社でひっそりと贅沢な時間を過ごしたような気になった。

天然の神社にいるみたい
不思議な積み石を発見。人の仕業か自然にできたか不明だが、賽の河原?常世とつながってるんとちゃうか等と、居もしない誰かの視線を感じて、想像たくましく一人おバカなことを考えていた
!!玉石は持ち帰り厳禁!!

Little BAY coffeeで涼んでから北へ向かって引き返す。

レモネード

島の中心地へ戻る。名瀬でキハダマグロバーガー&黒糖焼酎

名瀬をぶらぶらしたが、宿泊場所から近い「みしょれ市場」に行った。

誰彼構わず勧めたい奄美黒糖焼酎「長雲一番橋」
口コミで人気らしいキハダマグロバーガーも注文。
あまりよろしくない組み合わせやなと迷いつつ、
まぁいいか。と結局気楽に楽しんだ。

「ウエストコート奄美 WA・TERRACE」で宿泊

新しくて綺麗、大浴場つきで、カフェ併設のビジネスホテル。
次の奄美旅行でもここを利用しようと決めた。

《4日目 物珍しい景色を求めて》

朝食を調達ついでに朝の散歩。
サンドイッチ カフェ 奄美でテイクアウト。

地元の人気店らしく朝からにぎわっていた

空港に向かって出発。

「ソテツ群落」へ

今旅で、奄美の歴史と深い関係のあるバショウとソテツのお話を幾度か聞いたので、名高い群生地に立ち寄った。

なんとなんと、ソテツは剪定されていて、圧巻の裸木が広がっていた

仕方ないとはいえ、少々しょんぼりしつつ近くを歩くとステキなステンドグラスのモニュメントを発見。

ハートから臨む海が綺麗で嬉しい。セレンディピティ~

あやまる岬観光公園」で小魚に見とれて長居する

ここへは行かないつもりだったが、時間が余ったので立ち寄った。
想像以上に面白くて猛暑のなか時間ぎりぎりまでここにいた。
空港からも近いので、最初に来るべきだったかも。

景色が美しいのは勿論、デカめのカニや、干潮に取り残された小魚が沢山いて飽きることなく眺めていられた。すぐ隣には海水プールがあり、入っている人が心底羨ましかった。

空港へ

ほくほく満たされた心地で帰途につく。

空港にて、今旅チラホラ見かけた奄美ソウルドリンク“ミキ”を飲んでみた。
原料は米・白糖・サツマイモとシンプルで、ヨーグルトとも甘酒とも違う、こってり濃い不思議な味。冬に飲むと美味しいかも

《まとめ》

7月前半の、シーズンに入る直前に行ったからか、まったく混み合っていなくてゆっくり見ることができた。
20代の前半で一度、大人数で奄美を訪れてから、いつか一人で心ゆくまで見たいと願っていたことが今回叶った旅だった。
この数年で環境が変わり、運転もできるようになり、自分の変化を感じた。
頑なに一人で行きたいと思っていたが、あの人やこの人と一緒に来たかったと感じるようになっていたことにも気が付いた。
島の西側や離島など、まだまだ行きたい所があるので、次は誰か大切な人と一緒に行こうと思う。

モミジヒルガオとともに何度も見た花「ゴールデンシャワー」
なんと豪華で煌びやかなんだと惹かれた。
運転中に見たので写真を撮らなかったのが心残り。フリー素材のせとく…


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