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zeroka
245文字の話(ショートショートよりミジカイ)
くだらないけれど面白いかもしれない彗星の話にお付き合いください。
あるところに、目が全く見えないお婆さんがいました。
ある日、お婆さんが庭の椅子に腰掛けて居眠りしていると、灰色の猫が膝に乗りました。起きていないように見えるお婆さんを猫は正面からじーっと見ると、ヒョンとどこかに行きました。
次の日、お婆さんがまた居眠りしていると、猫が犬を連れて戻ってきました。
犬は、膝には乗らず、顔をじーっと見て、
「ワン!ワンワン」と叫びました。
おばあさんはびっくりして飛び上がり、言いました。
「いつも膝に乗るだけだったのに今日だけ乗らないで名前を呼ぶのかい??」