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宇宙が描いた設計図 魂の衝動

「あなたが本当にしたいことは何ですか?」

これは社会人になる前に、すべての人が自分自身に真剣に問いかけなければならない「根源的な疑問」です。もしこの質問にパッと答えられないとしたら、あなたはまだ人生の「迷子状態」と言えるかもしれませんね。

なぜなら、最初にここが明確になっていないと、些細なトラブルがあるたびに不安に駆られて人生の方向転換を繰り返しかねませんので、結果的にあなたの人生が「どこにもたどり着かない無目的な旅」になってしまう恐れがあるからです。

例えば、あなたがタクシーに乗る時、運転手さんに「どこでもいいからとりあえず走ってくれ」なんて言わないですよね?必ず目的地を伝えるはずです。

それなのに、それよりもずっと大切な自分の人生においては、目的地さえ分からないまま周囲に流されて生きているんですから、自分がどれだけ危なっかしい生き方をしているかが分かると思います。

もう一回聞きますよ。

「あなたが本当にしたいことは何ですか?」

できれば100文字以内の短い文章でスパッと答えられるのが理想です。

大企業だと「ミッションステートメント」と言って、企業理念や事業方針を短い文章でまとめる工程があるんですが、我々個人においてもこのミッションステートメントを若いうちに作成しておくことはとても大切なことなんです。

それさえあれば、日々のちょっとした浮き沈みに心を乱されることなく、しっかりと自分の目標を見据えて生きることができるからですね。

目標はそんなに細かく決める必要はありません。自己啓発系や「引き寄せの法則」の信奉者だと「できるだけ細部まで詳細に未来をイメージせよ」なんて言いますが、そこまでガチガチに決めてしまうと「運命の神が自由に介入する余地」がなくなってしまいます。タクシーに目的地を告げた後、途中の細かいルートについては、近道や渋滞しにくい道を知っている運転手さんに任せてしまったほうが良いのと同じですね。

そもそも私たちの設定する人生目標には、往々にして「自己中心的なエゴ」が含まれてしまうものです。

「美女と結婚して、豪邸に住んで、高級車を乗り回す」というような世俗的な目標を設定してそれが一時的に実現したとしても、それが本人にとって必ずしも「幸せな生活」とは限りません(多くの男性の目標はこんなもんなんですよ)。

美人な奥さんは浮気の心配があるし、豪邸は維持費がバカ高いし、高級車は外国人窃盗団の格好のターゲットになります(笑)。せっかく夢が叶っても、結果的に悩みばかりが増えたのではあまり意味がありませんよね?

だから目標を設定する際には「末永く幸せな結婚生活を送りたい」という具合に、ゆる~く決めておくだけで充分なのです。その目標がその人の「カルマ」と合致してれば自然に実現しますし、細かい環境設定については運命の神が自動的に調整してくれますので、無理に考える必要はありません。

例えば、「画家になるために東京芸大に行きたい」という目標を定めた人がいるとしましょう。でも、その人にとって一番重要なポイントは「画家として生きること」であり、東京芸大への入学はそれを実現するための手段の一つに過ぎないはずです。それなのに「東京芸大出身じゃなければ絶対に一流の画家になれない」と決めつけ、それ以外の可能性を拒否して自分の世界を狭くしているのは「エゴによる勝手な思い込み」であって、本来の「運命の意図」とは何の関係もないことなんです。

芸術大学以外の手段としては「メジャーな公募展に入選する」「高名な画家に弟子入りする」「ネットで作品を公開してバズる」など、いくらでもあるはずです。どれが最適なのかは人によりますし、その時々の「時代の流れ」によっても影響されてくるでしょう。

だから、大まかな方向性だけ決めて、細かい実現手段については「宇宙を信頼しておまかせする」という態度をキープするほうが、圧倒的に早く目的地に着くんですね。

お笑い芸人になりたい人なら「世界中の人を笑わせられる人間になりたい」とか、教師になりたい人なら「生徒が自分らしく生きる手助けがしたい」というような漠然とした方向性を決めておくだけで良いのです。

そう考えると、目標設定自体はそんなに難しいことではないですよね?

最適な実現手段については「運命の神」のほうが私たちよりも遥かによくご存じですので、あとは目の前に次々とやって来る「為すべきこと」に全力で集中していれば、その人に必要なサポートや人脈が自然に集まってくるようになります。

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