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ただ、死を想う 

妻から唐突に「自分が死ぬ日を教えて欲しい」と依頼されました。

「鑑定料を払うから見て欲しい」とまで言われたので、本人としてはかなり真剣な頼みだったようです。

うちの3歳の息子は私たち夫婦が40代の時に生まれた子供ですから「できるだけ長生きしないと息子を天涯孤独の境遇にしてしまうかも」という漠然とした不安に駆られてしまうのも仕方のない部分があります。

彼には兄弟がいませんし、叔母(私たち夫婦の姉と妹です)は遠隔地に住んでいますから、もし私たちが二人とも死んでしまえば「児童養護施設」に預けられるという最悪のシナリオも起こり得るからです。

確かに西洋占星術には「寿命」を計算する方法が複数存在します。どれも絶対確実な方法とまでは言えませんが、5つの手法を複合的に使い、そのすべての計算結果が「重なっている時期」を割り出すことで「本人が死を迎える可能性の高い時期」をかなり正確に予測することが可能です。だいたい「2~3ヵ月」の範囲まで絞り込むことができますし、子供や兄弟のホロスコープと一緒に鑑定すれば、さらに高い精度で死のタイミングが予測できます(遺族のホロスコープに相続問題の発生が表示されるからです)。

正確な出生時刻が分かる人であれば、死因も特定できるんですよ。

以前の記事の中でも、故・ダイアナ妃や、元アナウンサーの小林麻央さんの「死の時期」と「ホロスコープとの奇妙な一致」について言及したことがありますが、正確な時期を計算できるということ自体、私たちの寿命というものは、病死や事故死の場合を含めて「最初から決まっているもの」だと推測されるのです(自殺の時期だけは計算できません)。

普段から体にいい食事や適度な運動を心掛けていれば寿命が延びるというわけではなく、そのように健康に気を使うかどうかという性格さえも「最初から運命によって仕組まれていること」なのです。

極端なことを言えば、大酒飲みのヘビースモーカーであっても「100歳まで生きる」とホロスコープに記されていれば、途中でどんなに不摂生な生活をしようとも100歳まで生きますし、ボディービルダーのようなストイックな生活をしている人でも「突然の癌」に襲われて短命に終わってしまうこともあります。

私たち個人には、それぞれ生まれながらの「使命」が与えられており、寿命はその使命が果たせるのに足りる分だけしか用意されていないのです。

そう考えると「今という瞬間」がどれほど貴重なモノかが分かりますよね?

人間は誰でも漠然と「自分は平均寿命ぐらいまでは生きているはずだ」と考えていますが、そんな保証はどこにもありません。ちょうどこの記事を書き始めたタイミングで映画プロデューサーの「叶井俊太郎さん」の訃報が入って来ましたが、彼だって1年半前に「すい臓がんステージ4」の宣告を受けるまでは、もっともっと長生きできるとナチュラルに信じていたはずです。

平均はあくまでも平均であって、自分の本当の寿命は神様と我々占星術師にしか分からないことなんです。

でも、短命だからと言って「不幸な生涯」だとは限りません。

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