こどもの国レポ:イサム・ノグチ作品で遊べる30万坪の巨大公園
【約2,900字、写真約40枚】
何度か訪れたことのある横浜の「こどもの国」で、イサム・ノグチのエリアに初めて行きました。こどもの国の歴史なども含めて、感想を書きます。
結論から言うと、こどもの国は素晴らしい。主な感想は、❶イサム・ノグチの作品に直に触れて遊べる経験は貴重、❷園内に遊びきれない遊具があるため、子供に特におすすめ。また、こどもの国の歴史を調べたことで勉強になりました。
▶︎訪問のきっかけ
保育園のイベントをこどもの国でやると聞いたため、訪問しました。電車で乗り換えが必要なため、イベントなどがない限り行く気が起きません。そのため、ちょうど良い機会でした。
▶︎こどもの国へのアクセス
こどもの国へは、東急電鉄のこどもの国線「こどもの国」駅から徒歩約5分。こどもの国線は長津田駅から改札を通り、乗り換える必要があります。長津田駅からこどもの国駅の間は2駅です(長津田→恩田→こどもの国)。
こどもの国線は、こどもの国のために造られた線路ではなく、もともとあった軍事用の線路を利用したそうです。
住所:神奈川県横浜市青葉区奈良町700
▶︎こどもの国とは
こどもの国は、広大な面積(約30万坪)の中に、さまざまな遊び場、牧場、プール、テニスコートなどがあります。こどもの国は、東京ディズニーランド(約15万坪)の約2倍、1日ですべてを周るのは不可能な広さです。
今まで、こどもの国に2、3回行ったことがあります。しかし、こどもの国の歴史を調べたことはありませんでした。改めて調べてびっくり。
過去、この場所は、太平洋戦争中に旧陸軍田奈弾薬庫補給廠として、陸軍の指導下で戦場で使う弾薬の製造・保管・発送を行っていました。そこで働いていたのは横浜第二中学校(現 翠嵐高校)などの生徒数百名。過去には中学生が10数名死亡する事故が起きたようです。終戦後、米軍が米軍弾薬庫として接収し活用、返還。1965年に「こどもの国」となりました。
私は、いつも子供の笑顔と笑い声の溢れるこどもの国しか知らなかったため、歴史を調べると勉強になりました。国民からの拠出である総工費の約17億円(出典)は有効に使われたと思いました。
「こどもの国」の対象は子供がメインです。しかし、広大な自然の中で、ゆったり過ごす目的として、大人にも十分に価値がある施設だと思います。
▶︎イサム・ノグチの作品群
私は、何度かこどもの国に行ったことがあるにもかかわらず、イサム・ノグチの作品があるエリアには行ったことがなかったため、訪問しました。
入り口からまっすぐ歩くと、イサム・ノグチのエリアに到着します。この付近は何もなく、周りは比較的荒廃しているため、人影は少ないです。
イサム・ノグチの作品は全部で3つ。①エントランス通路、②丸山、③オクテトラです。
丸山は、常に子供が数人いました。丸いコンクリートの山に2つ貫通した穴が開いています。また、丸山の表面はすべすべした仕様になっているため、丸山全体が滑り台になっています。
丸山から約1分歩いた先にオクテトラがあります。オクテトラは不思議な八面体で、中は空洞です。そのため、中に入ったり、上に登ったり、色々な遊び方ができます。目立たない場所にあるため、ほぼ人がいません。
イサム・ノグチは以下のようにコメントしています。
イサム・ノグチの遊具で子供が遊んだ際「もう時間がないからこの場所から離れよう」と私が言うと、子供が「もう一回だけ滑る!」と言いました。
時折、一般的な公園にある遊具は、画一的、無機質、つまらない、個性がないと感じる時があります。予算やコンセプトがない場合、すでに発売されている遊具を公園に設置するでしょう。
しかし、イサム・ノグチが造る遊具は、子供のワクワク感を引き出し、創造的な魅力に満ちています。「遊具の世界は深い」と以下の本を読んだ時も同様に思いました。
▼私が訪れたイサム・ノグチの展覧会や作品
▼イサム・ノグチの遊具で遊べる公園の一覧
▶︎その他の遊具など
▶︎まとめ
いかがだったでしょうか?こどもの国は、貴重なイサム・ノグチの遊具で遊ぶことができることに加えて、遊びきれないほどの遊具もあるため、特に子供におすすめです(もちろん大人も!)。ここで紹介した以外に牧場などもあるため、機会があれば紹介しようと思います。
▶︎今日のこどもの国飯
Thank you for your support!