「弦楽四重奏『死と乙女』、2台ピアノで弾いてみる!」~藤川有樹&吉田昴城~
1. 「編曲する」
2. 「弾いてみる」
3. 「『難しすぎて泣きそう』『詰んだ』とツブやく」
4. 「結局、弾けちゃう」
もはやこの一連の流れは藤川さんの様式美
正直なところ
「言うても自分が弾けるように編曲するんやろ?」
そう思っていました
「ピアノ六重奏、一人で弾いてみた!」~藤川有樹ピアノ・リサイタル~
https://note.com/suinosekai/n/n88da77c1a9ab
少なくともこの記事を書いた頃はそう思っていました
そしてついウッカリ楽譜を注文してしまいました
もしかしたら弾けるかもって思ってしまいました
「ワンチャンあるかも」ってやつです
ワンチャン、なかったです・・・
届いた楽譜を見て、秒で軽く鬱になりました
なんならちょっと胃も痛くなりました
書きながら、誰が弾けるねん!って思わなかったんでしょうか
ちょっと音減らそかな・・・って思わなかったんでしょうか
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さて、ようやく本題の
「弦楽四重奏『死と乙女』、2台ピアノで弾いてみる!」
~藤川有樹&吉田昴城~
2月の2台ピアノ・コンサート用に新たに編曲(106ページ!)した作品です
原曲は「転調が圧巻」のシューベルト作・弦楽四重奏
「こんなに臨時記号書く?ってくらい書いた(笑)」とのこと
編曲に至った動機は「弾きたくて仕方なかったから」
(めっちゃ単純な動機!)
編曲が原曲を超えるのは難しいことを十分に承知したうえで
どうやって原曲を超えていこうかと考えた末に
辿り着いたのが迫力(ダイナミックさ)
この夏のコンサートで演奏して
今度の2月のコンサートのプログラムにも入っている
ショスタコーヴィチ『2台ピアノのためのコンチェルティーノ』(※)を
軽く超えてくる迫力なんだとか
(※その時の演奏を紹介した記事はこちらです)
耐えがたきを耐えたグリッサンド~藤川有樹~
https://note.com/suinosekai/n/n5bfde7bb7769
そうは言ってもこのショスタコーヴィチさんもさすがの2台ピアノ
生で聴くと「臓物に響く」そうです
ソロでも臓物に響く演奏をする藤川さんがそういうのだから
臓物に響くショスタコーヴィチさんを聴いて
立て続けに更に輪を掛けて臓物に響く「死と乙女」聴いたら
もうその日の五臓六腑には期待しない覚悟が要ります
「飾りが難しくて弾けるかどうかわからない(笑)」
「僕らの歌心が問われる・・・」
「4楽章、本当にカッコイイ!弾ければだけど・・・(笑)」
つまり直訳すると「すんごいのが聴けるフラグが立った!」
そしてアンコール曲も「もう1曲書くか」なノリで書いちゃったそう
(どんだけ編曲好きなん・・・)
チラシに書かれている昼の部は初日に残数が僅かになったので
急遽17時開演の夜の部も開催されることになりました
推しだから言うわけではありませんが
ひとりのクラシック&ピアノファンとして
かなり期待できる攻めの姿勢のお勧めコンサートです