解離性障害について②〜解離性昏迷編〜
今日は二つ目、解離性昏迷についてです。
まずは教科書的な説明を見てみましょう。
解離性昏迷とは、意識はあるにも関わらずに、受け答えなどには意味の通った返答を出来ずに朦朧としてしまう症状のこと。症状が進行していくと、やがては、会話や衝撃などの外部からの働きかけには一切応じられなくなり、起きながらにして昏睡状態・昏迷状態に陥ってしまう。
さて、これもぼくが実際どう感じているのかの説明を試みてみます。
離人感・現実消失感についての説明と同じモデルを使います。そちらについては以下の記事を参照してください。
https://note.com/suimituto_00/n/n3c4fef5605f4
離人感・現実消失感の説明ではきぐるみを着ている状態を例に挙げましたが、更に解離性昏迷の時の比喩として、そのきぐるみの中でどんどん自分の身体が小さくなっていく状態を挙げます。
ドラえもんのスモールライトを当てられたようなイメージです。身体に対してきぐるみが大きすぎる為に身体を動かすことがより困難になります【=身体が動かせない、動かし方がわからなくなってしまう】。
更に身体の縮小が進み、きぐるみに対して相対的に身体が小さくなりすぎると、身体はきぐるみの中で落下を始めます【=落ちる】。
きぐるみ内の光は目の穴から入ってくるものだけで落下するほど暗くなり、きぐるみの外で起きていることが認識できなくなります【=遠い、という感覚が強くなる】。
また、落下するほど小さくなるというのは、外部・他人から認識してもらえないほど自分(自我)が小さくなることを意味します。
自分、主観としては落下している、という状況の認識があり、自分に何が起こっているか理解できている【=意識がある】一方、側から他人が見ると、私の自我が確認できない、つまり呆然とした意識混濁 の状態であるかのように見えます【=昏迷状態】。
このように、ぼくが昏迷状態になる時はまず落下するような身体感覚が実際にあり、さらに昏迷が深まると落下の感覚は徐々に消えていきます。
そしてそれにつれて身体感覚がなくなり、自分で体を動かすことが不可能になります。
意識はあり現実検討能力もあるので当の本人はあまり危機感を感じないのですが、意識を失っているように見えますから周りからしたら怖い症状ですよね。
ぼくの場合は本当は時間経過によって回復するのに心配した周りの人に救急車を呼ばれてしまったということもあります。
なかなか曲者な症状です。
今日のところはここまでにします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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