試作3 チェス(5次元)
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5次元チェスというものをご存じだろうか。私はsteamで知った。通常のチェスを3次元チェスと定義し、時間軸と並行世界軸を導入して5次元にしたチェスである。チェスの動きで過去や並行世界に跳躍し、多次元的にキングを積ますゲームなのだが、とにかく要素が多い。
個人的には普通のチェス(3次元チェス)よりも敷居が低いと思っている。理由としては情報の多さにある。3次元チェスは研究が薦められ、テンプレートが発達しているため初心者にとっては暗記が必要になるものであると認識している。ボードゲームは概してそうだが。その点、5次元チェスは新規のボードゲームであり、皆が開拓者だ。無闇に並行世界を増やしても、少ない並行世界で戦っても、一つの世界で戦ってもいい。優勢か劣勢かも判断できない。岡目八目も期待しにくい。
5次元チェスにおいて、クイーンは真っ先に殺すべき相手だ。理由は単純で、時間軸を無限に遡ることができる上、過去の盤面に向けて放射状に軌道を向けることができるからだ。これによって一定以上時間軸が伸びるとクイーンが過去のキングをほぼすべてチェックすることになる。
筆者はチェスのルールをあまり知らない。テンプレートも。知っているのは駒の動き方、キャスリング、ツーツクワンクくらいだ。それでも、CPU相手にまあまあ戦える。ほとんどがラッキーパンチだが。対人戦はあまり盛り上がっておらず、悲しい。競技人口が増えてほしいものだ。