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#13 1日1映画『ギルバート・グレイプ』 幼少期ディカプリオとジョニーデップ奇跡の共演

#1日1映画
この企画は今年に入って諸事情で映画をほぼ毎日見ることになった男が、ただ見るだけではもったいないと思いnoteに感想を綴るようにしたものです。ネタバレもありますのでお読みの際はご注意を。今回で第13回です。

『ギルバート・グレイプ』

アメリカにて1993年公開。よくわからん映画タイトルですが、これは主人公の名前です。その主人公のギルバート青年を演じているのがあの有名なジョニー・デップ。知的障害を持つ弟役には若き日のレオナルド・ディカプリオ。彼の卓越した演技はアカデミー賞にもノミネートされました。

あらすじ

アメリカのある田舎町、ギルバート・グレイプは過食症の母、姉、妹、知的障害のある弟と五人で暮らしていた。ある日、ギルバートはトレーターハウスでの呼称で足止めを食らっているベッキーという少女と出会う。(トレーターハウスとは車で移動・移設できる小さな家のこと)修理するまでの滞在期間でギルバートとべッキーは仲良くなるが・・・。

どこにでも行けるけど、どこへも行けない

あらすじに書いた通り、ギルバートの家族は五人です。そこに父親は含まれていません。父親は10年以上も前に家の地下室で自殺を図ったためです。父親の死をきっかけに母親のボニーは過食症になり、ここ7年は家から一歩も外に出なくなってしまいました。妹は反抗期で真っ只中で気が短く、姉は失業中で母の代わりに家事を担当。ギルバートは知的障害の弟アーニーの世話をしつつ、寂れた食料品店で仕事をする日々。ただ廃れた町で自分ではどうしようもない。ギルバートは父親の代わりに家族を支えていましたが、いつしか父親と同じ道を辿ろうとしていました。そんな状況を変えてくれたのがベッキーです。彼女は内側からではどうしようもできなかったギルバートのやるせなさを外側から打ち砕きました。
父親が昔建て、今ではボロボロになった家は、まるで崩壊しかけのギルバートの家庭を表すようでしたが、それを燃やすシーンからは一度全てを壊し、再度出発しようという決意が伝わってきます。
ギルバートのように袋小路になってしまうことは特段珍しいことではないでしょう。きっかけは何にせよ現状を変えるチャンスは、どこにでもあって大事なのはその時に尻込みしないことです。
かなり昔の映画ですが今見ても十分ノスタルジーに浸ることができました。綺麗なハッピーエンド系の映画ではないですが一度は見てみてほしい映画です。

余談ですが、青年ジョニー・デップのあまりの格好よさに驚きます。またレオナルド・ディカプリオの演技も素晴らしいのでそう言った面からもオススメの一作です。 


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スイ
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