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革のこと-塗装-
こんにちわ
サラリークラフターのsuiです
今回は革の塗装について
革の仕上げ塗装で一般的なものは二種類あります
”染料”と”顔料”の二種類です
染料染め
メリット
染料を使った塗装は、文字通り革に塗料を染み込ませるもので、床面はもちろん革の芯まで色が入っているので切断面もきれいに色がついており、コバ面が見える製品に向いているかと思います
革の自然な表情を残しつつ経年変化を楽しめる塗装方法といえるため、私はこの染料染めの革を好んで使用しております
デメリット
革の表面に塗膜をのせるわけではなく、染み込ませているため革の小さなキズや汚れ等が隠せないという欠点があります
また、革の素地の色の上から染めていくことになるため、発色や色を再現することについては物足りなさを感じることもあります
顔料染め
メリット
顔料を使った塗装では、革の表面に顔料の塗膜をのせるため小さなキズや汚れであれば見えなく(目立たなく)することができるので、革一枚が均一で無駄なく使うことができます
同じメーカー様が出している定番の革素材であれば、いつ購入しても色や質感にバラつきが少ないところもとても扱いやすいです
色の自由度が非常に高いので鮮やかな色やパステルカラーといった色の再現性も高いです
デメリット
革の自然な表情や風合いを楽しみたい方はこの均一さに少し物足りなさを感じるかもしれません
鞣しにクロムを用いている場合は革が芯まで青白く着色されてしまうので、その状態で表面だけ塗膜を張っている顔料染めでは切断面が青白いままになってしまうため、コバが見える構造の製品には向いていません
以上が私の考える染めの違いによるメリットとデメリットです
染料で染めた後に顔料で表面塗装をするといった方法もあるので、色の付け方一つとっても非常に奥が深い材料だなと思います。
仕上げ方法もすごくたくさんありますし…
まだまだ勉強が足りないなあとしみじみ感じながら切ったり縫ったりしております
お読みいただきましてありがとうございました
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