必要とされるコンテンツを作りたくて、キャリアチェンジしてmikanに入社した話
はじめに
はじめまして、2024年9月に株式会社mikanに入社した中村です。
大学卒業後、介護事業などを展開する企業で総合職として5年ほど働いたのち、Webサービス事業を展開する企業でのWebディレクター・マーケターの経験を経て、mikanには「オリジナルコンテンツ開発担当」というポジションで入社しました。
この記事では、これまでキャリアに対して考えてきたことや経歴、mikanに入社した経緯、mikanでのこれからのことについて書いていきたいと思います。
経歴
自分が「先生」になるイメージができない
小学生から大学に入学する頃までの将来の夢はずっと「学校の先生」でした。教えることが好きだったというのもありますが、今振り返ると、わからない状態や困っている状態の人を手助けしたことにより、その人がいい状態に向かっていくということが好きだった、という表現の方が正しい感じがします。
大学時代は、メインの専攻に加えて国語科の教員免許取得の課程も履修し、このまま教員になるんだろうなと思っていました。その一方で、矛盾するようですが、「本当に教員になるのか?自分が?」という違和感もどこかにありました。
完全には決めきれない気持ちがある中、在学中には1年ほど中国に留学をしました。履修していた中国語を極めたい、専攻の研究の助けになればいい、という考えのほかに、教員にならない選択をした場合に、「中国語ができたら企業への就活のときに役立つかも」という思いもあったためでした。
無事留学を終えて帰国してから教育実習をしたときに、教員になることについてずっと感じていた違和感がより強くなったので、なぜなのか考えてみました。
誰かに何かを教えることそのものや、教えたことにより相手ができるようになって喜ぶ姿を見ることはとても好きでした。でも、1対多の構図でモチベーションも理解度も異なる相手に対して一つのこと(カリキュラム)を教えることでできることには量的な限界があること、日々起きるさまざまな問題に対して教員として適切に対処できる資質が自分自身にあるという自信が持てないこと、そのような気持ちで多数の人生を左右しうる職に就くイメージはどうしてもできませんでした。
それでも、できなかったことができるようになる喜びや、学習を経て人生の選択肢を広げていくことは素晴らしいことであり、学校教員になる資質はなくても「企業で教育や学びに携わることもできるのでは?」と思い、企業に就職する道を選びました。
「私はこれができます」って言いたい!
新卒で入社した会社は、介護事業をはじめ生活に関わる各種サービスを展開する事業会社で、入社の決め手は次の3つでした。
当時、中国事業に乗り出そうと注力し始めていたタイミングだった
主力ではないが介護以外にも教育事業を持っている
人が本当に必要としていることを提供する事業をしている
ここでの最初の配属が、自分のその後のキャリア選択に大きく関わることとなります。
総合職として入社して、さて、中国事業か教育事業に関われるかな…と思っていたら、配属されたのはなんと「情報管理課」という部署でした。「一体何するとこなんだ…情報を管理するのか…」というのが辞令を言い渡されたときの率直な感想でした。
ざっくり言うと、グループ内の各事業が持つさまざまなWebサイトを取りまとめて管理しているような部署で、いわゆる「事業会社のWeb担当者」という役割を担っていました。事業部に対してサイトの改善提案をしたり、新しいサービスが始まったら情報を掲載したり、大きなリニューアルに携わることもありました。制作会社とのやりとりがメインで、社内の要望をまとめて依頼したり交渉したり、成果物を確認したりするような仕事でした。
この仕事に中国事業の要素も加わりつつ、4年ほど楽しく働いていたのですが、あるとき突然、別部署に異動となりました。当時海外展開していたドッグサロンの経営支援や経理業務のサポート、人材管理サポートを行うというまったく毛色の異なる仕事をすることになり、「ああ、これが総合職ということか…」と実感したのでした。
自分としてはWebに関わる仕事がとても楽しくやりがいを感じていて、ようやくわかってきた実感があったのに、今まったく違う仕事に移ってしまったら、そしてそれが繰り返されたら、何かできるようで何もできない人になってしまうのではないか…?という大きな不安が押し寄せました。
オールマイティーに活躍するのが向いている人もいると思いますが、一つの分野に集中する方が自分には向いているのではと思い、
「これができる」と言える仕事がしたい
Webに関わる仕事がしたい
という思いで、働きながらWebデザインのスクールに半年間通い、デザイン・コーディングなどを学び、卒業制作として知り合いのいちご農家さんのサイトとブランドロゴを作り、卒業したのちに2社目に転職をしました。
作っていくことの楽しさを知る
IT業界に足を踏み入れてからは、Webディレクターやマーケターとして仕事をしてきました。
新規リリースするプロダクト(Webサイト)の設計からディレクションまでを担当したり、その改善施策を行ったりするとともに、集客面ではSEO施策やLINE・メルマガの施策にも携わらせてもらいました。
特に、新しいサイトを作る過程や作ったサイトを磨いていくことが楽しく、最もやりがいを感じることでした。もちろん、実際にデザインを起こしたり、コードを書いて作るのはデザイナーさんやエンジニアさんですが、自分もチームの一員としてプロダクトを作り上げていくことの楽しさを知りました。
ただ、どの仕事も楽しさも適性もあると感じていた一方で、これ以上自分のできることやキャリアを広げていくことができるのか、悩むようになりました。
担当していたサービスは、ユーザーがサイト上でさまざまなサービスを比較して一括で資料請求できるという仕組みのサービスだったのですが、その特性上、ユーザーにとっては「このサイトを使っている」という意識が薄く、なかなか記憶に残りにくいものでもありました。
もう少し、ユーザーに寄り添って強いニーズに応えたり、長く必要とされるものを作り出していくような仕事をしてみたいと思うようになりました。
mikanとの出会いとこれから
出会い
強い自社プロダクトがあり、それをみんなで作っているという実感が持てる場所で働いてみたいなあと漠然と考えながらいろいろと会社を見ているタイミングで、以前の同僚で、当時mikanで働いていたyauさんから「mikanどう?」と声をかけてもらいました。
yauさんとは年に2回くらいのゆるいペースでご飯を食べにいき近況報告をする仲だったので、それまでもmikanがどんな会社で、どんな人たちが同僚で、という話は割と聞いていました。
とにかくみんないい人で、優しい。でも、考えていることはしっかり伝えるし、尊重し合う。そんな雰囲気でいきいきと働いている様子を見ていて、素敵な会社なんだなと思っていました。
募集のポジションは「オリジナルコンテンツ開発」というものでしたが、ディレクターやPdMポジションで探そうかと思っていたため、経験と今後のキャリアという観点で考えるとどうなのだろうか?とも感じました。
しかし、何を最も大事にして次の場所を選びたいかとよく考え直したときに、mikanとこのポジションは最適なのではないかと思えてきたのです。
大切にしたいと思っていたこと
ユーザーに必要とされるプロダクトがあり、メンバーがプロダクトに対して熱量や愛着を持っていて、いいものを作っていこうという士気があること
ミッションやバリューに共感できること
コンテンツ編集者やWebディレクターとしての経験を活かして、ユーザーの役に立ついい“もの”(プロダクトもしくはコンテンツ)を作っていく仕事ができること
選考が進む中で、もしやmikanはこのすべてを満たしているのではないか…?という思いが確信に変わっていきました。
さらに、記事の最初にも書いた通り、「いつか何かしらの形で教育・学習という事業ドメインに携わりたい」という思いもずっとありました。これまでの転職活動でも探したけれどご縁はなかったこの分野に、ついに携わることができるまたとないチャンスでもあると感じ、mikanしかないかも!と思ったのでした。
すごすぎる選考
そう思わせられた選考は、これまで受けてきたたくさんの会社の中でも、かなり特別なものだったなと思います。
経験やスキルはもちろんのことですが、それ以外にも「どういう人なのか」「なぜそうしてきたのか」というところまで、しっかり見ようとしてくれていると感じられたことや、選考過程での社員の方々との接点が多いことなど、選考そのものが魅力的で楽しいと感じられるものでした。
mikanの選考でいいなと思ったこと
これまでの経歴や決断の背景、仕事への向き合い方、人柄、コミュニケーション、趣味に至るまで、深く知ろうとしてくれた
一方的な「選考」ではなく、「mikanのことも知ってほしい」という感じがあり、相互に理解を深めるという考え方が素敵だった
社員の方と話す機会がたくさんあり、実際に働くイメージがしやすかった
選考の最後には、実際にオフィスを訪れ、1日かけて行う体験入社もありました。選考過程では話さなかった方との1on1での時間を設けてもらったり、kazuさんとの1on1では私からもたくさん質問もさせていただいて理解を深められたり、みなさんとご飯を一緒に食べる時間をいただいたり…
帰りの電車は、選考してくださっていたmakiさんと私の下車駅までずっと一緒だったのですが、犬の話か何かで盛り上がっていたら私が降りるべき駅で下車しそびれそうになり慌てて下車し、「ああ…!ではまた…!」(プシュー…)というような急なドア越しの別れになり、これで落ちてたらきちんとお礼も言えなかった…と勝手に落ち込みました。
が、とにかく、そんな感じでとても自然体でいられて、一緒に働きたいなと思う方々がたくさんいて、このときにはすでに「mikanに入りたいな」と思うようになっており、その後ご縁あって入社することになったのでした。
オリジナルコンテンツ開発担当としてやっていきたいこと
英語アプリmikanで学習することのできるTOEIC、英検、日常英会話などのさまざまな教材は、提携する出版社様の書籍を基に、アプリ上で学習しやすい形に最適化して公開しています。
これらのコンテンツでの学習に満足いただき、mikanを使い続けてくださる方々がたくさんいらっしゃる一方で、mikanとしては「これがあるからmikanを使いたい」と思っていただけるようなオリジナリティのあるコンテンツを新たに生み出していくことで、ファンを一層増やしていきたいと考えています。
『ゆるゆる英会話』や『早稲田大学文学部・文化構想学部 過去問に出た英単語』など、これまでに作られたオリジナルコンテンツはいくつかあるものの、まだまだ数は多くないため、こういったコンテンツを増やしていき、mikanのオリジナリティを高めていきたいです。
「ユーザーが必要としている学習教材はどんなものなのか?」「現在手の届いていないペインの解消にどうしたら応えられるのか?」「どうしたら楽しく学べるのか?」そういったことを突き詰めて考えながら、独自のコンテンツを作ることが求められているかと思います。
オリジナルコンテンツ専任のポジションとしては一人目であり、「決まっていること」は何もない状態からのスタートです。その分プレッシャーもありますが、転職をするときに重要だと考えていた「ユーザーに必要とされるものを作ること」「コンテンツ編集やディレクターの経験を活かしていいものを作っていくこと」を実際にやっていくことのできる機会だと思います。
mikanでは、次の4つをバリューとして掲げています。
すべてとても大切なことですが、オリジナルコンテンツ担当としては、この中でも特に「With User」「Get it Done」を意識して、次のことを実現していきたいです。
ユーザーのニーズに寄り添い、効率的に・楽しく学べるオリジナルコンテンツを作る
一人目ポジションとして、オーナーシップを持って着実にプロジェクトを進め、やりきる
これを通して、英語アプリmikanを「選んでもらえる」アプリとしてより一層成長させていくことに貢献できたらと思っています!
おわりに
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
mikanでは、私が関わるto C向けの「英語アプリmikan」以外にも、to B向けの「for school」事業も展開するなど、まだまだ新しいことにチャレンジしていくフェーズでもあり、やりたいけど手をつけられていないこともたくさんある状況です。
各ポジションの人材を積極採用中ですので、もしご興味があれば、ぜひお気軽にご連絡ください!
まずはオンラインでのカジュアル面談からでも大歓迎です。
読んでくださった方の中に、いつか一緒に働く機会がある方がいらっしゃったらとても嬉しいです!
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!