バセドウ病とは?症状・原因・治療法について解説!
HIPs株式会社です。今回はバセドウ病について調べました。バセドウ病の原因や症状、バセドウ病の人たちが集まるコミュニティについても書きましたので、最後までご覧ください。
バセドウ病とは
バセドウ病は、自己免疫疾患のひとつです。自己免疫疾患はウイルスなどから自分の身体を守るための防御システムが自分の身体を攻撃してしまう疾患です。
自己免疫疾患は炎症や糖尿病などの臓器に障害を引き起こします。自分の免疫システムが甲状腺を刺激する抗体を作り出し、体の代謝を調節するホルモンである甲状腺ホルモンを分泌しています。
甲状腺は首の前側にある蝶のような形をした小さな臓器です。バセドウ病では、この甲状腺を刺激しつづけ、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されます。
原因
バセドウ病の明確な原因は未だ解明されていませんが、一つは先ほど述べた自己免疫システムの異常、そして遺伝と環境要因があります。
遺伝: バセドウ病は日本内分泌学会によると「親、兄弟、祖父母がバセドウ病の方は、一般の人に比べて20~40倍ほどバセドウ病になりやすい」と言われています。
環境要因: 遺伝や自己免疫システムの異常が原因のほかにストレス、喫煙、感染症などがバセドウ病を発症するきっかけになることがあります。
症状
バセドウ病の症状は多岐にわたり、甲状腺ホルモンの過剰分泌による代謝亢進の影響が全身に現れます。
甲状腺ホルモンは代謝と交感神経系を促進するホルモンであるため全体の症状として動悸、息切れ、体重減少、手の震え、暑がりなどがあります。
眼の症状は眼球の突出、まぶたの腫れ、ドライアイなど、消化器症状では食欲の低下・増進、下痢、便秘などがあります。その他にも集中力の低下や不眠症などが挙げられます。
治療
バセドウ病の治療法は、薬物療法、手術療法、放射線治療の3つがあります。
薬物療法は多くの外来で治療が始められるため、バセドウ病の治療には第一の選択肢となります。薬物治療では、抗甲状腺薬を用いて甲状腺ホルモンの分泌を抑えます。
個人差などが大きいため再発する可能性もあり、2年以上服用しても治らない場合はほかの治療法を考えます。手術療法は薬物療法による副作用が激しい場合や腫瘍を合併している場合は手術による甲状腺の摘出があります。摘出にも2種類あり、甲状腺の一部を残す亜全摘出と全摘出があります。
全摘出はバセドウ病の再発率をかなり抑えることができ、全摘出を選択する人も多いです。放射線治療は外来で受けることができ効果も確実で安価な治療方法です。外来診察の予約日に一度、放射性ヨウ素のカプセルを内服する治療法です。
放射性ヨウ素は甲状腺を破壊し、甲状腺が小さくなります。小さくなると甲状腺ホルモンが産出されなくなるためバセドウ病の症状も現れにくくなります。
妊娠・出産時
バセドウ病は妊娠・出産にも影響を与える可能性があります。
・妊娠中のリスク: 流産、早産、胎児発育不全、妊娠高血圧症候群などのリスクが高まります。
・出産後のリスク: 甲状腺機能低下症、甲状腺クリーゼなどのリスクが高まります。
妊娠・出産時にバセドウ病の症状を抑えるためには専門医との連携をとることが一番重要です。
たとえば、神奈川県立こども医療センターでは、こども医療センターと担当医が連携して相談者に連絡をとって、定期的な検査と適切な薬の調整を行い、母体と胎児の健康を守る取り組みをしています。
バセドウ病のコミュニティ
バセドウ病の患者さんやその家族が集まるコミュニティは、情報交換や悩み相談、精神的な支えを得る上で貴重な場となります。オンラインコミュニティや患者会など、様々な形で存在しています。 たとえば、Frichさんの若い女性のバセドウ病共済があります。
このコミュニティは、バセドウ病の情報を発信し不安な気持ちを取り除くコミュニティとして活躍しています。一度、活動を見てはいかがでしょうか。
同じ病気と闘う仲間と繋がり、経験を共有することで、孤独感や不安を軽減し、前向きに病気と向き合っていくことができます。
また、バセドウ病について医師に聞くことができるサイトがあります。これらのサイトを利用しバセドウ病の情報を手に入れる方法ができます。
まずは相談!
バセドウ病は、適切な治療と管理を行うことで、症状をコントロールし、通常の生活を送ることが可能です。気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、専門医の診断と治療を受けるようにしましょう。
HIPsでは定期的に健康に関する情報を発信していきます。詳細は下記URLから見ることが可能です。ぜひご覧ください!
参考文献
身体の悩みに「お別れ」が言える場所 HIPs
Goodbye!! Bad body.
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