振り返る我が2022年
創作
①障がい者福祉施設ほわほわでワークショップ&超名作短編「ほわほわのぷりぷり」書き下ろし
②KAAT神奈川芸術劇場ドラマ•インスタレーション「オブジェクト•ストーリー」展示
③ストレンジシード静岡「かぐや姫のつづき」上演
④東京芸術劇場「ディグディグフレイミング!〜私はロボットではありません〜」上演
⑤範宙遊泳ワークショップで戯曲の書き方講座&超名作超短編戯曲書き下ろし
⑥東京芸術祭「となり街の知らない踊り子」上演
⑦やまなし連詩林にてはじめて詩をつくる!
その他
⑧GAKUでの10代向けワークショップ
⑨アーティストの冬眠in長野
⑩コネリングスタディ子供向けワークショップ
⑪第66回岸田國士戯曲賞授賞式
⑫架空の現代舞台芸術協会の発足
エッセイ
⑬新潮3月号「(未来の)文豪のための戯曲の書き方入門」
⑭群像9月号「演劇と数の問題について」
抜けてるところもあるかもしれませんが、こんな具合でした。
こうして今年を俯瞰してみても、作り手としての僕の持ち味はレパートリーの広さだと思っています。超短編から長編まで。子供向けな作風からヘビーなものまで、ドメスティックなものからグローバルなものまで、演劇から随筆から詩から展示まで、いろいろな振り幅で創作をしてきました。それは自分自身を拡張し、あらゆる可能性から自己の核をみつめ、クリエイティブな領域に夢を持ち続けたい、という気持ちからです。夢のない世界に僕は興味はありません。これからも僕は僕の中にある夢を大事に育て、誰にも邪魔されない場所に保管していくでしょう。そのために、いろんなことをいろんなやり方で表現します。
この一年、岸田賞をもらった途端わけのわからん占い師に許可もなく勝手に占われたり、SNSリハビリを経て山本卓卓の左手からTwitterを奪い返したり、筋トレして増量したり減量したり、コロちゃんに罹ったり、いろいろございました。いろいろございましたが、総じて感謝の気持ち溢れる年になったことは良かったのではないかと存じます。山本卓卓と関わってくれた皆様、気にかけてくれた皆様、観客の皆様、読者の皆様、本当にありがとうございました。
なんにせよ日々を楽しむこと。創作を楽しみ、人間として、作家としての己を磨くこと。をつねに意識していきたい所存です。
しかしながら、なんというか、楽しみつつも、自動車を運転しているつもりで、仕事をしてゆく、ということでしょうか。つまりそれは、公道において、自分はふいに加害者になる可能性も被害者になる可能性もある、という緊張感を持つことといいますか。この社会で起きているあらゆる諍いから学べることは、僕は僕の無害性や正当性を声高に主張する危うさをつねに感じなければならないということです。驕ることなく、注意深く、己を顧み、他者に優しく生きていきたいものです。ほんとに。
では、2022年ありがとうございました。2023年もよろぴくねん。