うつについて
たまにはブログを書く習慣をつけていこうということで何かを書いてみます
今回のテーマは鬱についてにしてみます
特に専門家ではないのですが10年以上精神疾患で通院しつつ病気とのらりと付き合いながら生きているのでその経験からの所感になります
精神疾患は心の病なのか
いきなりですが「心の病」という概念は当事者が病気と向き合っていく上でも周りがサポートする上でも邪魔になっているよからぬものであると考えています
人間の身体には心なる部位は存在しないので、心が病気になり心を治療するというものは医学で扱うような問題ではないです
では精神疾患とは何かとなると、シンプルに脳という臓器が何かしらの問題を抱えている病気です
他の臓器の例で考えると便が下痢などの異常なものであった場合にその出所である消化器の腸に異常が何かあるというように出力結果から元となる箇所の異常があるかどうかを推測ができます
現状の医学ではまだ脳でのちょっとした不具合を検知できるような検査の手法が確立されていないために、本人の主観に頼って心の調子がどうかというのを聞き出すことで脳に異常が起きている可能性を探るしかないのでその印象が強くなってしまうのでしょうが、下痢の病気という概念がおかしなように心の病気という概念もおかしなものだと思います
個人的な経験ですと、インフルエンザで高熱が出たり、食中毒でお腹を酷く下していたり、怪我でうまく歩行ができなかったり、といったいろんな箇所の不具合がありましたが、いずれの場合も心は大ダメージで相当しんどかったです
つまりあらゆる身体の不具合は結果として苦痛なので心の状態はそれによって悪くなるのではと思うのです
脳の不具合で何かしらの問題が起きたらそれで心はしんどくなりますが、それは身体の不具合により発生する一般的な結果であるので心をどうにかしようという発想になるとそれは原因の改善にはかなり繋がりにくい問題意識になってしまうと考えられます
風邪で心がしんどくても心を治そうではなく水分を取ったり睡眠を取ったりして風邪を治そうとするのと同じで脳がおかしいなら心じゃなくて脳をなんとかする方向で工夫しなければ意味がないのではないでしょうか
うつの時の症状
個人的に躁の時にどうなっててどう向き合えばいいのかはまだよく考えられていないのですが、うつ状態に関しては毎回症状がかなりシンプルです
重さによってしんどさは変わりますが、基本的に脳がガス欠を起こしていてエネルギーがない感覚になります
まだ軽い状態だとお風呂や歯磨きなどの生活から抜いても死なない部分からできなくなっていき、重くなると布団から1日出られないとか歩いていて10mほど先を見てそこまで歩く気力がなくて座り込んでしまったりなどします
もちろんこのような状態だと結果として気持ちは相当へこみます
脳は考えることだけではなく身体を動かすことの指令などもしているので考える能力が著しく低下するだけではなく上記のように身体を少しでも動かすのができなかったりします
どんな人がなるのか
こういう人はうつ病になる、こういう人はならないという乱暴な言説をたまにみますが、誰でもなりうるかと思います
もちろん過剰なストレスを受けることは脳にとって明らかに良くないので、ストレスフルな環境に身を置いている人やストレスを感じやすい人はリスクは高まるでしょうが、激辛料理を食べようが健康的な食生活をしようがお腹を下すときは下すし下さないときは下さないしというようにストレスが少ない人はならないというわけではないかと思います
私が発病した時はそれほどストレスがある環境ではなく楽しく過ごしていたのですが、いろんなことをしていた結果として脳の使用量が多くなってしまい負担が増えてしまったのが悪かったのか、特に関係なくたまたま発病したのかはよくわからないです
改善するには
休むことが大事という元も子もない認識に至っています
投薬治療はしていてこれによって改善する人もいるようではあるのですが、まだまだわからないことだらけの分野なのでたまたま治療がうまくいけばラッキーぐらいの世界です
私は胃腸なども弱くて内臓は筋肉みたいに鍛えられないことに難しさを感じていましたが、これらに対しては消化に負担がかからない最低限の量に食事を抑えながらうまく栄養をとれば、内臓は強くはならなくても弱ったり壊れたりする回数は大幅に減るという対策をしています
これと同じことを脳に対して行うと結構うまくいってます
考えることを含めてあらゆる活動が脳にとって負担にはなるので、そこを把握した上でやりたいことがあってもやらされそうなことがあっても必要以上の負担をかけない、疲労が溜まってきたら壊れる前に休憩するなり寝るなりで休ませるを実践することでここ数年はとても安定していて風呂に入れなかった時のことがあまり思い出せないほどです
最後に
精神疾患といえど問題は脳という臓器の一つなので、胃腸と同じように使いすぎずにほどほどに休めたらよくなりますねというシンプルな結論です
ただそこがわかったところでそんな簡単に休めないというのが大きな問題として立ちはだかるとは思います
在宅ワークや時短勤務などをより広く使えるようにして各々のキャパシティの範囲で生きていけるようにすることは社会全体がやろうと思えば実現ができない類の問題ではないと思うので、病気になりにくい、なってもカバーができるような世界にしていきたいですね
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