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展覧会の紹介:田中達也展みたてのくみたて

ミニチュア視点で日常にあるものを他のものに見立てた作品を作る作家さんの展覧会に行ってきました。
文字で見るとよくわからないと思いますが、見れば一目瞭然、こういうことです。

MRIの検査をしてますが、よーく見ると…
タイトルがダジャレなのは、
言葉も「見立て」ているからだそう
ザブーン
デニムでした
そういえば、私も電子基盤を
工業地帯みたいだなと思ったことがある。
船や飛行機を並べてみると本当にそう見えますね。

コロナ禍、ホテルにカンヅメになったときに、室内で制作したというこちらの作品を見て思い出したのですが、

私も何年か前、旅先で台風のためホテルでカンヅメになり、
海沿いに宿泊していたからかシーツが海に見えてきて、室内で撮影を楽しんだことがあります。
作品としてそこまで面白くないと思って発表したことはなかったけれど、
やりきればこうして形になるんだな、
発想をもっと大事にしたいなと思いました。
以下は私の写真作品です。

荒波
夜の静かな海
これは本当の海

展覧会中、他のお客さんの

「見立て遊びって子供はみんなするのよね、ほら、ただの積み木で家作ったりおままごとしたりするじゃない」

という会話が聞こえてきて、なるほどと思いました。

こうして作品にはしてなくても、
誰でも発想の種はもってるし、
閃いたときにフタをせず形にしたり、
どこかにメモしておいたりなんとなくでも覚えておいたりしたら
思いがけないときに何か面白いものができるかもしれません。

もう一つ、
学校で美術を教えていた頃、
アルチンボルドや歌川国芳の作品を鑑賞して、
このときは「寄せ絵」として、
ミニチュアの模型などを配置して顔などを作る授業をしたのですが、
これも「見立て」だったんだなあと思い出しました。
それこそ子供の発想はすごい。
それをそう使うんだ!という作品がたくさん出来上がりました。

展覧会は、みたての「くみたて」の名にふさわしく、
形から発想する、色から発想する、など
作家がどうくみたてながら作品を作っているか、
そんなに教えていいの?!というくらい、
作家の頭の中を覗いているような展示構成でした。
どうぞ、この手順でやってみてください!と言わんばかり。

あと残りわずかですが、夏休みのお子さんの自由課題にぴったりですね。
実際お子さんも多く観に来てました。

田中達也展 みたてのくみたて
MINIATURE  LIFE  MITATE  MIND

会期:2024年8月1日(木)→28日(水)

会場:日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール

入場時間:午前10時30分〜午後7時(午後7時30分閉場)

※ 最終日8月28日(水)は午後5時30分まで(午後6時閉場)

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