【2023年版!】”採用広報×採用狭報”採用ストーリーブックの使い方徹底解説
こんにちは~ポペヌです!
とうとうすごい人事でエンジニア採用以外の記事を書くことになりました!そんな記念すべき今回の内容は「採用ストーリーブック(ピッチ資料)」ということですが、皆さん存在はご存知でしょうか?
採用サイトを改修するのは大変だけど、パワーポイントで作成できるので簡単に編集もできるということで柔軟性の高さなどから様々な会社で活用が進んでいます。
有名なモノですとSmartHRさんやミラティブさんの資料が一世を風靡していましたね!
※SmartHR会社紹介資料
※ミラティブ「採用候補者さまへの手紙」
※freee「10分でわかるfreeeエンジニア向け会社説明資料」
数年前までは採用サイトがあるのが珍しい状態でしたが、今ではない会社が珍しい状況になっています。採用ストーリーブックも今は普及していませんが、今後は採用におけるインフラ化する可能性が大いにありますので、今のうちから準備していきたいですね。
採用ストーリーブックの良いところは資産になりますので、導入が早くて損がないのでぜひ取り組むきっかけになったら嬉しいです!
本日は、そんな採用ストーリーブックの「活用場面」にフォーカスしてお話ししていきたいと思います。
ちなみにピッチ資料や紹介資料など様々な呼び方があるかと思いますが、Crepeでは想いや活用方法の違い含めて採用ストーリーブックと呼ばせていただいております!
こんな方に読んでほしい
1.採用ストーリーブックに期待できる効果
採用ストーリーブック単体についての詳しい説明は過去のnoteでまとめておりますので、ご参照ください。
その上で採用ストーリーブックで期待できる効果は以下になります。
上記の効果を発揮するための要素としては
いたってシンプルな要素ですが、この要素や効果を意識して様々な会社の資料を拝見してみると感じ方が変わってくると思います。
様々な要素や効果を紹介しましたが、現在多くの会社さんでの採用ストーリーブックの使い道としては「会社情報を正しく伝える」や「自社への興味(入社する理由)を作れる」の目的でしか使われていない印象が強いので、次章からは採用ストーリーブックのポテンシャルを発掘していきたいと思います。
2.いつ見ることを想定するか
入社するまでには様々なフェーズがありますが、ざっくり4つに分けることができます。
多くの会社さんで応募のための興味喚起を目的の主軸においている「採用ピッチ資料」とは違い、Crepe社として提案している採用ストーリーブックは採用CX(候補者体験)に基づいて選考フェーズのなかでも積極的に情報提供を行っていき、「内発的動機」で入社していただく体験をつくることを主眼に置いています。(だから「ストーリーブック」と呼んでいます。)
そのため、選考に入って以降のフェーズでも作成・使用することをお勧めします。
例えば内定者フェーズの段階でお見せする社長の言葉と会社の今後の方針をまとめた採用ストーリーブックや現場面接通過時に配属が想定される部署のことをまとめた採用ストーリーブックなど、採用CXに焦点を当てると採用ストーリーブックの使い道が多くなります。
採用CXについては下記にまとめてありますので、参照してください。
フェーズごとに期待したい効果
いろんな採用フェーズごとに使えるのはいいのですが、どのように使用するかが重要だと思いますよね。
伝える内容については会社ごとの採用したい職種で設計した候補者体験に基づいて決めていきましょう。
例として今回は営業のマネージャー候補を採用すると仮定して採用ストーリーブックの使い道を考えてみます。
営業マネージャー候補の場合
採用課題:入社後の即戦力化
→入社に向けて内発的動機を醸成しながら「当事者意識を持って」入社していただく採用CX(候補者体験)づくりを行う
今回の例題では次回の選考フェーズに「当事者意識を持って」臨んでいただけるかに重点を置いた採用CXを設計した想定をしています。
Crepe社として提案している採用ストーリーブックの場合、興味喚起・認知フェーズ以降は各4~5ページ程度の軽い内容にすることで、候補者の方が選考途中でも要点だけを抑えることができ、作成の労力も減らせるので丁度よいかと思います。
また、実際に使用するなら繰り返し読み返してもらい、内定承諾の意思決定に影響を与える内容に沿った採用ストーリーブックを作成できるといいですね。
人事の方からすると一つ作るのにも大変なのにこんなに多く作りたくないよ...
と思われるかと思いますが、興味喚起・認知の段階で使用されている採用ストーリーブックのように不特定多数の方に拡散されることを前提としなくても良いので、内容をカスタマイズできるようにフォーマット化して、候補者によって多少の内容の変更ができるようにすることで運用しやすくなります。
3、採用狭報のすすめ
昨今の採用では多くの会社が採用広報に力を入れておりますが、不特定多数の方を対象にしないといけないため、特別な体験とはなりがたいのが実情です。
昨今では「自分事感」を持っていただけるよう、特定の方だけにフォーカスしたやり方=「採用狭報」に取り組む企業も増え始めています。
例えば、今受けに来てくれている方への理解促進・興味換気以外にも、共に採用を進めるパートナーである紹介会社さんだけに向けた資料の作成など、自社の候補者だけでなく、様々なステークホルダー事にフォーカスを置いて採用ストーリーブックを展開できます。
採用狭報のメリット
採用狭報のメリットについてですが、以下のような点を挙げられます。
・特別感
不特定多数の方に向けた内容ではなく、職種やスキルなどで対象者を限定した内容にすることで共感や理解を生みやすく、特別感を与えやすいです。
採用広報の場合は「こういう会社で働きたい」という憧れを抱かせがちであり、これはファンを増やす活動になってしまうことが多いです。ですが採用したいのは未来の仲間ですので、共感と理解をいただくための活動に転機したい時に打ち手として使えます。
・響きやすい
特別感にも類似しますが、職種やスキルなどで対象者を限定するので、部署の課題やチームに足りていないスキルなどを記載することで、自分事として課題を把握いただけるようになります。
・社内外の採用ステークホルダーにもファンになってもらえる
先ほども触れたように候補者以外にも共に採用を進めるパートナーである紹介会社さんだったり、面接の現場に入る面接官など、様々な方を対象として情報提供することができます。
例えば僕がSmartHRさんの人材紹介会社のRA(対企業側の担当者)だったら、確実にCA(求職者側の担当者)に先ほどのピッチ資料を共有すると思います。ですが、用途としては求職者様への意欲上げ資料としてでありCAに向けてではありません。
CAに共有すべき情報である、どんなポジション・どんなスキル・それはなぜ採用するのかという背景などの基本情報。それ以外にも求人票には載せられない会社事情などもCAには共有したいですね。
求人票には載せられない会社事情ってなに?と思われる方もいると思いますので補足をしますと、競合には見せられないし、公開はしたくないけれど、一緒に働いていただく仲間に共有することで働く解像度が上がる情報などです。
例えば現在進行形の新規事業のプロジェクトやメンバーの個性を赤裸々に記載した紹介記事などが該当します。
特に柔軟な働き方を求められる時代だからこそどうしても求人票に載せにくい内容などは増えていくかと思います。その時に採用のパートナーである人材紹介会社だからこそ共有できる情報があります。
そのような情報も盛り込んだ採用ストーリーブックを紹介会社様のみに共有することもできます。
ちなみに僕は紹介会社に共有する際はポケモンのパラメーターのような図を職種ごとに資料にして送付していたりします。
・使いまわしがしやすい
今までの内容でステークホルダー別に狭報をしていくとなると資料作成が大変だと思われるかと思いますが、採用ストーリーブックの「編集が簡単」という要素がここで効果を発揮されます。
一度不特定多数の方向けに認知フェーズにおける採用ストーリーブック(採用ピッチ資料)を作成すれば、それをベースに内容を断捨離して少し内容を加えることでしっかりとした資料が出来上がります。
順序としてはこんな感じです
この時に注意いただきたいのは、ページ数を増やしすぎないことです。
認知目的の採用ストーリーブックを見ている前提で、伝えたい内容をピンポイントで伝えるために、内容を作成してください。
これを意識しないと使いまわしではなく、ほぼ0から作成するような労力がかかってしまいますのでお気を付けください。
まとめ
今回は採用ストーリーブックの使用方法の可能性について作成をさせていただきました。
重要な点としてはベース(不特定多数の方向け)となる採用ストーリーブック(採用ピッチ資料)は、時間かけてしっかりと作成をしましょう。それと合わせて、採用CX(候補者体験)を意識した選考フェーズごとのストーリー設計を行います。
適切な場面で適切な情報提供を行うことで、選考が進むごとに会社が好きになる、「内発的動機」で入社していただける採用CX(候補者体験)をつくることができます。
作成はしたいけどデザインが...や内容があっちゃこっちゃいってまとまらない...などございましたら、その際はぜひ当社に一報いただけますと幸いです。
また、こちらにも簡単に採用ストーリーブック制作の流れをまとめているので、ご興味のある方はよろしければご活用ください。
次回は採用ストーリーブックのエンジニア向けのコンテンツについてまとめたいと思いますので、楽しみにしていてください。