帝王切開での出産、お医者さんからの告知:先天性心疾患の娘と共に成長する#11
妻の帝王切開手術が真夜中に終わり、子供が産まれました。
16年前のこと、かなり眠くて疲れていたことにより、妻がどんな様子だったか、あまり記憶が有りません。
というか、妻の記憶と自分の記憶が一致しません。
これは妻には本当に申し訳ないです。
間違い無いのは、出産後、私1人でお医者さんに呼ばれて、話を聞いたことです。
お医者さんからの説明は、
「生まれてきた赤ちゃんは、3400gの女の子でした。
生まれる際に、ママのお腹の中のものを吸い込んでしまったため、今は新生児集中治療室(NICU)に入っています。
NICUの面会時間が過ぎてしまっているので、お顔を見られるのは、明日になります。
また、お子さんは内蔵逆位です。つまり、内蔵が全て、普通の人と左右逆向きです。
その場合に起きやすいのが、心臓の奇形であり、お子さんの場合は、単心房、単心室になっています。
左右の心房の間の壁が、ほぼ無い状態。左右の心室の間の壁がほぼ無い状態です。
肺から酸素を持って返ってきたきた血液と、身体中から酸素を失って返ってきた血液が、心臓で混ざってしまいます。
その結果、酸素を失っている血液も、一部はそのまま身体中に送られるため、体内の酸素量が少なくなっています。
そのままにしておく訳にはいきません。
専門の病院を紹介します。」
といった内容でした。
初めて聞く言葉ばかりで、理解しようと真剣に聞きました。
聞き終えた時は、不安が頭の中でぐるぐるして、なんかぼーっとした感じだったと思います。
その後、バカの一つ覚えの様に、手足の指は揃ってますか?と聞いたと思います。
今思えば、何か少しでも、ホッとする材料が欲しかったのかもしれません。
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もしサポート頂けたら、なにか習い事や、酸素ボンベ用リュックサック購入などの、娘用に使わせて頂こうと思います。