【今週の自戒】砥石と働くことの関係
【今週の自戒】
砥石と働くことの関係
心を磨くにはどうすれば良いか。
磨くこと、砥石の存在を探してみる。
小学校の頃か、親戚の叔父さんが
農作業の合間に、砥石で鎌を磨いていた。
見様見真似、危ないと怒られながらも
自分でやってみた。
切れ味がこれだけ違うのか。
磨くことの大切さを感じた。
砥石で磨くことは
仕事にもたくさん通じる
準備の大切さ
ただ単に農作業だけをやるもんでもない
周囲の存在も感じ入る
そんなことを大人になって
理解できた。
パパッとなんでも簡単に楽して済ませる。
そこには人間らしさが失われていく
砥石で磨くような仕事を続けたいと
あらためて思いました。
この人とは仕事をしたくないと
思ったことがなん度も仕事人人生で
ありました。でもなんか意味がある、
こんな人と仕事をしていたことが
後々大きな流れを掴むこと、まさに
砥石で磨かれるようなことに。
そんな経験も、何かしら必要じゃないか
全ての経験は無駄にならないと。
「よく生きる」ためには、「よく働くこと」
心が輝くほど磨いていきたいと思います。
今週もよろしくお願い申し上げます。
【心を鍛え、人間性を高める】
稲盛和夫氏の心に響く言葉より…
この国は今、「道しるべのない時代」を迎えています。
確かな指針を見出せない中にあって、少子高齢化や人口減少、地球環境問題など、過去に経験したことがない問題に直面し、人々の価値観そのものが、大きく揺らいでいるように見受けられるので。
人生の中でもっとも多くの時間を費やす、「働く」ということに関する考え方、仕事に対する心構えも、その一つなのかもしれません。
「なぜ働くのか」「何のために働くのか」…多くの人が今、働くことの意義やその目的を見失っているようです。
日々の仕事を進めるための技術やマニュアルは、あふれるほど用意されているのに、働くということに込められた、根本的な価値を明らかにすることは、ないがしろにされてきました。
そのため、今、若い人たちの間で、労働を嫌い、厭(いと)い、できるだけ回避しようとする傾向が顕著になっています。
たとえば、「一生懸命働く」「必死に仕事をする」といったことを意味がないとか、格好悪いと冷笑する人さえ少なくありません。
そのため、株の取引きなどで「楽して儲ける」スタイルに憧れを抱く人や、ベンチャーを起業するにしても、上場で一攫千金(いっかくせんきん)を果たし、若くしてリタイアすることがゴールだという人も増えているようです。
働くことを「必要悪」ととらえる考え方も、さも常識であるかのようにささやかれるようになってしまいました。
本当は働きたくない、しかし食べていくには、やむを得ないから働く。
だから、できるだけ楽に稼げればいい。
私は、働くことは「万病に効く薬」…あらゆる試練を克服し、人生を好転させていくことができる、妙薬(素晴らしい薬)だと思っています。
自分が望んだり、招いたリしたわけでもないのに、思いもかけない不幸が次々に襲ってきます。
そのような苦難や不幸に翻弄されるとき、私たちは自らの運命を恨(うら)み、つい打ちひしがれそうになってしまうものです。
しかし、「働く」こと自体に、そのような過酷な運命を克服し、人生を明るく希望あふれるものにしていく、素晴らしい力が秘められているのです。
人間は、自らの心を高めるために働く…私はそう考えています。
「心を高める」ということは、お坊さんが厳しい修行に長年努めてもできないほど、たいへん難しいことなのですが、働くことには、それを成し遂げるだけの大きな力があるのです。
働くことの意義が、ここにあります。
日々、一生懸命に働くことには、私たちの心を鍛え、人間性を高めてくれる、素晴らしい作用があるのです。
「よく生きる」ためには、「よく働くこと」がもっとも大切なことです。
それは、心を高め、人格を磨いてくれる「修行」であると言っても過言ではありません。
『働き方』三笠書房
中国の古典、菜根譚(さいこんたん)には「不快なことこそ自分を磨く砥石(といし)」という言葉がある。
小林正観さんは、自らの心を磨き、高めるには三つの砥石が必要だという。
一つは、家庭や家族
二つめは、仕事
三つめは、その他の人間関係
夫婦は赤の他人が一緒になるがゆえに、様々な葛藤(かっとう)や問題がおきる。
同時に血のつながった親子関係も思うようになることは少ない。
三つ目の友人や、ご近所、趣味や様々な集まりにおける人間関係においても、うまくいかないことは多い。
そして、この三つの中で、一番多くの時間を使っているのが仕事だ。
仕事における人間関係、うまくいったことや失敗したこと、すべてが自分を磨く砥石となる。
自分を高めることを、お金をもらいながらできるのだ。
働くことで、自らの心を鍛え、人間性を高めたい。
上記の【心を鍛え、人間性を高める】については人の心に灯をともすより引用しています。