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桜蔭や豊島岡を狙うなら実は早稲アカですらオーバースペック?

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   中学受験でもっとも気の毒なのは難関校を狙う女子層です。難関校対策の世界は、完全に男子校、特に「開成」対策が中心です。そのため、女子でも上位クラスに入ると、開成対策に巻きこまれるからです。女子校を受験するのに必要がない難問を解かされ、それに時間をとられると、本来やるべきことができなくなって、志望する学校の入試校対策が進まなくなる可能性があるからです。

 毎年、秋になると6年生の女の子ママたちが「どうしてこんなに難しい宿題をやらないといけないのか」と頭を抱えます。そういった嘆きを聞くと私も辛くなります。そうならないように、女子に合った塾はどこなのかを見ていきましょう。

 今回は女子の難関編です。桜蔭、女子学院、豊島岡、フェリスなどの最難関女子校(フェリスより洗足の方が偏差値が上ですが、入試問題はフェリスの方が難しいです)、白百合、頌栄、吉祥女子、洗足、東洋英和などの難関女子校、渋谷学園幕張、渋谷学園渋谷、広尾学園などの共学難関校などを第1志望にする場合、どの塾にすればいいか?という問題を考えていきましょう。
  
  栄光ゼミナールには、「Z会エクタス」という筑駒、御三家、駒東に特化した塾があります。これとは別に、栄光ゼミナールは中野に最難関女子専門館という桜蔭と女子学院の対策の塾を作りました。なぜ、新たに女子だけの塾を作ったかというと、女子のトップ層が「目指す学力」は、男子トップ層と違うからです。SAPIX偏差値で、筑駒は71、開成は68、桜蔭は62、女子学院は61です。ちなみに渋谷幕張の1月入試は65。渋幕は「女子は御三家を蹴ってきて、男子は御三家を落ちてくる」そうですが、その理由は開成は渋幕より難しく、桜蔭は易しいからです。

 ゆえに桜蔭や女子学院を狙う子は通常の塾だと男子の難関校対策に巻きこまれ、必要以上に難しい内容を勉強することになってしまい、効率が悪くなります。そこで、ちゃんと桜蔭や女子学院に合わせた内容を学ばせようという試みが中野の最難関女子専門館になります。
 最難関でも男子と女子では学ぶべき内容のレベルは違ってきます。
 この最難関女子専門館は中野にしかないし、入塾テストのハードルが高いので誰しもが通えるわけではありません。ここの入塾テストに受からなくても桜蔭や女子学院は十分に狙えます。

 では、難関女子校を希望する女子はどの塾に行けばいいのか。今回は難関校編です。
桜蔭や女子学院、豊島岡などの最難関女子校を狙うならどこ?雙葉、吉祥女子、洗足、頌栄、白百合といった難関校ならどこ?渋幕、渋渋、広尾などの人気の共学校を狙うならば?

  今回はどの学校を狙うならどの塾がいいかということを具体的に見ていきたいと思います。なお、この内容はある商業誌に書いて、編集部がちゃんと裏をとっている(内容が正しいのかを確認する作業をする)ので、信憑性は高いです。

 タイトルに書いたように、実は桜蔭や女子学院を狙うに、科目によっては四谷大塚のテキスト・予習シリーズもオーバースペックになります。
 中学受験生の半分は予習シリーズで勉強をしています。四谷大塚のカリキュラムやテキスト予習シリーズを使用する塾を準拠塾といいますが、その準拠塾が多いからです。早稲田アカデミーや臨海セミナーといった大手も準拠塾です。

 ある女子生徒は桜蔭と豊島岡を目指しています。四谷大塚の最上位クラスのSクラスにいます。四谷大塚グループ全体でクラス分けがあり、Sクラスは偏差値63以上のクラスで、開成を狙っている男子生徒たちと一緒の宿題を与えられています。その宿題が難しすぎると思い、ママは塾に相談に行きました。
 ベテランの校舎長はこういったそうです。

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