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僕にはその先は分からない、靴の補修と磨くこと

靴を磨く時はどんな時?

小学生の頃は週に一回、上履きを持って帰って洗っていましたが、大人になってから週に一回靴を洗うor磨く人はどれだけいるんでしょう?

まぁ、週に一回洗っていたら余計に靴がダメになるってこともあるでしょうし、大人になれば毎日同じ靴を履くことも少ないですから一概になんて言えませんが・・

それでも、月に一回、三ヶ月に一回、半年に一回、洗ったり磨いたりする人はどれぐらいいるんだろう。

きっと全国の小学生の数よりも全然少ないと一瞬は思いましたが・・
(2024年の小学生の数594万1729人)
(2024年日本の人口1億2379万人)調べてみました。

さすがにそれはないですか・・

とにもかくにも、僕の記憶の範囲だけでも昔に比べればみんな身なりも綺麗になって、道も舗装されて綺麗になって、汚れや汚いというモノ、コト、それ自体が少なくなった世の中へと進んできて今に至るんでしょうね。

全てのことが着々と浄化され排除されていく世の中で
僕は綺麗すぎるモノに違和感を感じたり、何か少し飽きている気がする。

寸分のブレもなく、誰がどう見ても綺麗な尾道の風景・・
それがもはや当たり前のことでしょ?

だけど
綺麗な尾道ばかりなはずがない
いつも通りの角度からの尾道の風景・・
そんなの飽き飽きでしょ?ブレたぐらいが丁度良かったりして

世の中も 尾道も 人間も 進んでいくんですね
進む方向が僕はなんだかみんなと少し角度が違うみたいです

全然靴磨きとは関係ない話っすね、はい。

まぁそんな着々と進む世の中で靴を全然磨かない人、たまに磨く人、良く磨く人、靴を磨く時はその靴を履く前です。

「靴を磨くのって楽しい!」 なんて言ってしまったら人握りのマニアに向けての話になりますが・・

綺麗な靴を履く時の高揚感、これは万人共通事項だと思っています。

それが大切な予定がある日なら尚更です。

前置きが長いんです。

今日はとある予定の前にお持ちいただいた靴を綺麗にさせていただいた時の話です。

まずはセオリー通りbeforeからいきましょう

マットな質感
どんな嫌なことがあったんだい?と聞きたくなるぐらいに
靴の表情が曇ってる
更にはつま先が一部剥がれていたり・・
これじゃ 履いた時の高揚感は皆無です。
ただの靴を履いて歩行する・・という作業です。

言い過ぎでしょうか?すみません、正直なもので・・
それでも全然大丈夫、腕が鳴りますよ
まずは馬毛のブラシをかけて
その後上積み厚化粧された靴墨の除去・・
なかなかに骨を折りました
見やすい角度からのつま先の剥がれ
人間目線から見た剥がれ

ここを補修せず「ルンルンルン♪」と鼻歌まじりに靴を磨くことなんて、できっこない

手を入れている間に写真を撮る暇なんてものはない、
本当はそういう過程の様子の写真もあった方が良いのは分かってる。
分かってはいるが、まだやらない。
僕にはまだそこの覚悟が決まっていない。

話逸れそうじゃん。


・・・

鳴らない腕を精一杯振り回しながらの磨きと
ルンルンルン♪と鼻歌まじりの磨きを交互にこなして
補修と磨きは完了です。


セオリー通りの
after

うん 良い表情になった

問題は解決したみたいですね
履いた時の気分も良いですよ、絶対に
肝心の傷付いたつま先もこれなら大丈夫

モノについた傷なら直せばよい
お持ちいただいた際に結婚式に履いていかれるとお聞きしていましたので、
これからも長く履かれていく靴として と 普段のお手入れなどを考慮して
鏡面磨きはせず、
それでもなるべくドレッシーな表情となるような数種類の磨き材の選定と手の入れ方を。


11月の初めにある友達の結婚式に出席するという話からはじまった今回の靴磨き。
それでいてSugiSにお持ちいただいたのが確か9月に入ったあたりの頃、その事実だけで人柄と関係が分かる気がする。

そして友人の結婚式に履いていかれる為に靴を磨くということ
良い友達をお持ちの新郎さんです。

そんな友達の結婚式、今ではもう終わってるのかな?

良い時間を過ごせたでしょうか、
僕には磨かせていただいたその先は分からない、
分からないけれど
そんな素敵な友人関係の集まる結婚式、良い時間を過ごせたことは間違いないと思ってます。

大切な予定の前の靴磨き、僕に任せていただきありがとうございました。


あ、補修とかもあれば金額結構しそう・・とか思う方もいますよね。

黒だからっていうのもありますが、多分、全然安いっす。
大切なことですのでね。

今週も読んでくれて感謝ですよ、本当に。

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