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「10年物の名刺入れが名刺入れと手帳カバーに」その先の未来にも期待するリメイクの話


およそ10年前のSugiS製名刺入れ

なんて文字にすると、どこか、どこだか煙がかった雰囲気のオールド感ある匂いがしてくる。

10年前 2014年

僕が大阪での革の修行を終え、故郷である尾道に帰ってきた直後に製作した名刺入れ。

そんな時分に誰が注文してくれた?

うん そう 友達です。

そのまま10年使ってくれた、名刺入れをね、
新たな名刺入れにリメイクすることに。

合わせて同じ革を使った手帳カバーの製作も。
10年経って作らせてもらうアイテムが一つ増えました。

ただただ新しい革を使って名刺入れと手帳カバーを作るだけじゃない、
双方に10年物の名刺入れのエッセンスを加えてというお題。

つまり、これまで使っていてくれた10年物の名刺入れを分解して使えるところを使って、新しい革とうまく組み合わせてカタチにするということ。

さぁどうする?
どうなった?

是非、見てやってくださいませ。

10年ぶりにこんにちは。

改めて目にしても、うん、しっかり作ってるじゃん と自画自賛 笑
ロゴが懐かしい
なんだか 恥ずかしい

10年物の名刺入れの革のみを使って、新たな名刺入れ&手帳カバーの製作はムズカシイのは明白ですので、新たにItaly leatherのエキスも含んでカタチにすることに。

さぁ 元の名刺入れのエッセンスをどこにどう加えるか?


頭をこねくり回した末の答え

ドドン

Italy leather black
裏にはpig skin black
ステッチもblack
エッセンスはフタ裏のここに一滴垂らしました

変に革色を変えた部分だけ膨らんだりするのは絶対に嫌なので、凹凸のない繋ぎで。
形はどんなシーンでも使いやすいシンプルなカタチに

だからこそ、無駄な膨らみや装飾は一切不要です
容量もしっかり入る
10年物の革と新しい革で新たなスタートです

手帳カバー

手帳はずっと使われている物があるとのことで指定がありましたので、
外装は最適なサイズでカタチづくるのみ
ボタンで留めるという安定感
とにかくシンプルに

革の素材感をしっかり活かしていくコト 
この革、画像じゃ難しいですが触ってみるとその良さがしっかりとしっとりと伝わる革です
カード段にはありきたりなリメイクエッセンスは加えない

取り出しやすく、紳士的なイメージのカタチとしました。
カード段の反対側の少し紙などを挟める収納箇所の下にエッセンスを垂らす

そう 何かを挟むとエッセンスは見えなくなります

それがまた良い
手帳カバーはもう一つ思案したところが・・

友よ本当に悩んだよ 笑
ホックボタンの留めベルトの内側に付いた

謎の革パーツ
ここに最適な厚みと長さの革を取り付けることで
折り曲げていくと内側が適度に膨らむ
そう ペンを押さえ留める為の膨らみに
・よくあるペン差しは取り出すのに手間がかかるのが好きじゃない
・元々使っていた手帳カバーはゴムの伸び縮みする紐でペンを留める仕様でそれに近い留め方を
・大袈裟じゃなくシンプルに
・お洒落に

そんな要望に答える為のカタチです

使用するペンの直径などもしっかりきっちり測らせてもらったことで
ちょっとやそっとじゃ、動じないっす。

これ自画自賛しても良いですか?笑
そうして、こうして、カタチになりました。

また10年経ったら、
10年物と20年物の革のエッセンスを加えた新たなカタチのモノにしたいね と

その為にはお互い元気でおらんとね なんて・・

一つのモノを楽しみながら、未来に期待しながら繋いでいくこと

やっぱり良いことしかないんじゃない?

そう思いません?


10年後、2034年

その頃SugiSあるかな?笑


きっと大丈夫。




僕と友達のリメイクの話、読んでくれてありがとうございました。

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