【オススメ本】小宮位之『無料塾という生き方〜教えているのは、希望〜』ソシム、2023
数年前に視察させて頂いた無料塾「八王子つばめ塾」を10年以上運営する小宮位之さんによる待望の書。
なぜ無料塾でなければならないのか?
どうすれば無料塾が続くのか?
無料塾という言葉を見れば、誰もがこの2つの疑問が浮かぶでしょう。
無料塾とはその名の通り、子どもたちは一切お金を払わず学ぶことができます。加えて、食糧やちょっとした生活費の支援もしてくれます。高校生には資格試験の受験料の肩代わりや大学合格者への教科書代支援もしてくれます。
一方、教える教師側の給料や家賃は0円で全員がボランティア。善意だけで10年以上成り立っている、ある意味奇跡のモデルと言えます。視察も後をたちません。
本書なこの問いに小宮さんの生い立ちを踏まえ、答えてくれます。
紐解くキーワードは
・教福中道
・教育が必要な本質的問い
・運が良いかどうか
・学力の再配分
・順境におごらず、逆境にめけず
・幸せのお裾分け
・頭を下げる
・一歩下がる
・原体験
・家族
です。
個人的には公立学校の教師、正社員という安定の道という選択肢を捨て、無理塾、NPOのスタッフという厳しい人生の選択をした小宮さんと奥さん、息子さんとのやりとりに感動しました。
無料塾とは希望塾なのですね。
気になったかたはぜひ本書をご覧ください。