2024ファジアーノ岡山にフォーカス43『 結束への起承転結~What for ?~ 』J2 第29節(A)レノファ山口戦
1、自問自答からの結束~uprise~
中断後の岡山は、1-1(山形戦)0-0(千葉戦)1-1(徳島戦)0-0(大分戦)と、(試合に)勝ちきれないどころが、(得点を)決め切れないチーム状況と、ブーイングの回数や(対戦チームだけではなく岡山に対しても)好戦的なブーイングが増えた中で、新戦力の融合を進めるチームと、新たな応援スタイルへの変化したことによる戸惑いの様子や声も多く、どこか1つになり切れていない。噛み合わない試合が続いていた。
そういった中で、チームでは、99番 ルカオ選手が、リザーブメンバーではありますが、久々のメンバー入り。5番 柳 育崇 選手と14番 田部井 涼 選手が、久々にスタメンに名を連ねた試合となりました。
サポーターの方でもコールリーダーの方から何か表明があったようで、自分達は、どうして声が枯れるまで、体の奥からheart(心・心臓)を燃やして、応援しているのか。そこをサポーターに向けて、問われたような感じでしょうか。この日は、両チームのサポーターの大歓声や応援の声で、良い雰囲気であったとしても、選手を鼓舞するチャント(掛け声や応援歌)が、とても強く印象に残っていますし、私の方もその意識の変化は、実は感じ取れていました。
サッカーの内容を観ても、両チームとも球際の所で、譲らないフェアーなデュエルが多く、心と体で、負けないという言葉以上に雄弁な勝利への執着心を両チームが示した試合となりました。
ファールがその分、多くなりましたが、ほとんどのファールが、五分五分の状態でのトライで、両チームの守備意識の高さが際立ち、攻撃→守備、守備→攻撃の切り替えが早いうえに、そこにしっかり人数をかけるということも徹底されていました。
ファールが多くなると、アディショナルタイムが長くなることも多いですが、無駄な時間稼ぎやペース配分ではなく、プレーオフ圏内のチームの対戦らしく、8月最後のまだまだ暑いピッチコンディションの中でも走って、跳んで、競り合って。小さかろうが、大きかろうが、基本に忠実に徹底されていたことで、アディショナルタイムが、前後半含めて、そこまで長くはならなかったことに繋がりました。
8月に2得点2失点で、4分けのファジアーノ岡山が、11得点4失点3勝1敗(天皇杯を含めると4勝)のレノファ山口に対して、本当の意味で、ピッチの11人+サポーターで、一丸となって戦えたという内容にできた、8月においては、初めての試合となりました。
まさしく、再びJ1昇格へ向けて、uprise(〔地平から〕昇る、現れ、〈文〉起きる、立ち上がる、〈文〉上昇する、登る)試合と言える内容であったのではないでしょうか。
そして、私もUP↑RISEで、胃袋と心のエネルギーをuprise。
こちらで、私は、レノファフーズが混雑することを想定して、多めに購入。種類にすると6種で、アボカド、ハムタマゴ、ポテトサラダ&ウインナー、カラフル、ツナマヨ、チーズチキンカツ。8月の徳島戦の神谷 優太 選手のように、繊細なボールタッチでのドリブルでの侵入(ドリブル突破)のような、一般的なサンドイッチと違った調味料の効果的に活用することで、味覚へのボールタッチは、唯一無二の味でした。
料理において、大事なことは、味だけではない。こういったお客さんを想う気持ちなんだと感じました。サッカーでも実績のある選手と監督、実力のある選手や戦術に深い監督が、集まるだけでは勝てない。あらゆる要素が、奇跡的に1つになることで強いチームになれる。
この日のファジアーノ岡山は、まさにチームとサポーターの個性が、サンドイッチのように、1つとなることで、ファジアーノ岡山になれた試合に感じた。この試合の私のレビューは、UP↑RISEに始まりupriseに終わった。ということは、もちろんなく、次の章に進みます。
2、両チームの躍進を支える指揮官~GRAND CHIEF~
サッカーにおいて勝敗を左右する要素として、もしかすると一番の核となるのは、監督かもしれない。多くの名将が当然のように結果を残して、偉大な結果を残すこともあれば、無名であった監督が、突然いい結果を残すこともありました。
もちろん、チームの戦術やスタイルへの相性やリーグのトレンド(流行)など、色々な要素が絡みあっていくことで、勝敗が決まり、順位も決まって、それに伴って、そのシーズンの監督の評価も決まることは間違いないでしょう。
それでも近年では、選手だけではなく、監督への評価も厳しくなり、Jリーグクラブが60クラブとなったことで、監督がシーズン途中で代わることも増えてきました。
その中で、岡山の木山 隆之 監督は、多くのクラブでプレーオフまで導いたという実績がありますし、資金的にJ2のクラブ中で、山口を大きく上回るクラブにも勝ち切るなど、毎試合大きくメンバーや戦術を変えて、勝てるチームへと変えた志垣 良 監督。
ただ、同じプレーオフ圏内に位置する両チームの監督ではありますが、もしかすると、その方向性は真逆かもしれない。
木山 隆之 監督は、その決断が目立つ形で、チームの状態を大きく変えることで、チームを好転させることができる監督です。対戦チームに応じて、戦い方を大きく変えるというよりは、状態の良い選手を起用することで、自分達の最高値を上げていく監督で、その選手起用は、私も木山マジックというファジ造語で、何度か表現してきました。
一方で、山口の志垣 良 監督は、対戦相手に応じて、大きくメンバーを変えたり、多くのゲームプランを用意することで、多くのクラブに対して、互角以上に戦うことができるチームの状態を安定して維持できる監督です。そして、J1の町田の強化に携わっている1人である原 靖 さんのように、自分達のチームに合う選手を強化部にオーダーし、実績よりも合う選手を多く揃えることで、強く勝てるチームを作って、今季の躍進に繋げています。
大きな決断で、チームを強くできる木山 隆之 監督と、多くの決断でチームを強くできる志垣 良 監督。まさに真逆とも言えるスタイルかもしれないですが、もちろん共通している武器もあります。選手の本質を見極めて、選手の力を引き出すことに長けた監督という点です。
この試合では、大きな決断で、チームを大きく変えた岡山が、山口の岡山対策を緩和したことで、前半を0-0で凌ぎ、山口戦に強い99番 ルカオ 選手のコンディションがベストではないかもしれない中で、残り試合や現状を踏まえて、勝負に出た岡山が制した試合でしたが、90分間を細かくみていくと、正直なところ、山口が勝っていても不思議ではないぐらいのチャンスが山口にあって、まさに一進一退の白熱試合だったと言えるでしょう。
そういった熱戦の中で、両チームの中での存在感が、grand(壮大な)Chief(ボス)が、両監督であって、この試合でもその采配が注目された試合であったかもしれません。
そんな私も選手が、両監督に魅力に惹かれるように、GRAND CHIEF に惹かれて、訪れたのは、岩国市でも山口でもとても有名な「山賊(山のボス)」ではなく、ファーストフード界のボス的な存在のジャンルのハンバーガー店。その専門店であるGRAND CHIEFさんを昼食の場として、選択しました。
岩国市は、基地があることで、外国籍の方が多く、ハンバーガーや肉料理、サンドイッチなどのアメリカの食文化が根付いている地域です。個人店としては、珍しいドライブスルーがあるだけではなく、独特の店舗の建物?の外観や雰囲気は、日本であって日本でないような独特な雰囲気でしたが、ハンバーガーの美味しさは、万国共通と言えるかもしれないです。
チェーン店のようなしっとりとした生地ではなく、少しカラっとした感じの生地にソースに頼り過ぎず、ベーコンやビーフで、勝負した感じで、本場の味のようなシンプルなうま味が、ストレートに味覚に届いてきます。10番 田中 雄大 選手のように、劇的な決勝ゴールを多く決めたような、その得点力ならぬ、味の得点力は、まさに本場を想起させるものではありますが、高さ、強さ、速さのような、フィジカルに頼らないバーガーのサイズ感もあって、ペロリと胃袋に吸い込まれました。ユニフォームも一番人気であった田中 雄大 選手の人気に負けない魅力の詰まった一番人気ハンバーガーは、とても美味しかったです。
偶然席が横であった広島県の方と、カープ(野球)の話題で盛り上がりましたが、友人にお勧めされての初来店だったようです。
3、チームとノリ担当~チー坊と海苔弁当~
暑さではなく、熱さが維新スタジアムにあった。そして、私の手元には、チー坊(ブルーハワイのソーダ)があった。強がる言葉とは裏腹に、暑さには、勝てない。試合レビューより、食レポの方が受けが良いのではないか。そういった危機感を覚えて、冷や汗をかくように、私の喉と体温が、急速に下がっていく。そして、バカの1つ覚えみたいにバカ正直によく混ぜすぎてしまい紙ストローが折れたという落ち着き…。いえ、オチ付きであった。
そして、ストローのように並ぶことに心が折れそうになりながら、辛うじてフーズにありついた。海苔弁当である。並ぶことは嫌だ。しかし、それを食べるというノリで、その場に来たら、並ぶ。それがフーズだ。
鮭と唐揚げ、沢庵。これは、みんな好きなやつだ。説明不要の美味さである。この3章では、ようやくレビューらしく試合メインで語っていく。もしかすると、説明不要どころかレビュー不要と感じられていないか、恐怖を覚えながら、サッカー?について語っていきたいと思います。
このステージが終わるころに食事を終えて、ようやくスタジアムINできました。駐車場の空きが心配であったので、シャトルバスを初めて利用しての入場だったことで、のんびりし過ぎて遅くなってしまいました。
実は、台風で、開催が心配であったので、ギリギリまでチケットの購入等を先延ばししていたことで、チケットの席の確保もギリギリでした。指定席も辛うじて空いていたので、本当にとれてよかった。アウェイの長崎戦の時もそうでしたが、横の席の方が、優しい二人組の方で、双方のチームの話で盛り上がりました。色々と貴重な話を拝聴できて、山口のことを知ることができましたし、サッカー談義も楽しかったです。
ただ、J1だと熱量が凄まじく、そういった雰囲気で対戦チームの方と話すことが難しいチームもあります。やはり、相手チームのことは相手チームの方に、お聞きすることが、一番良い方法だと感じます。それだけに、そういった繋がりは大事にしたいですが、それを許されない時(チーム)もあるのが、勝負の世界と言えるでしょう。
詳細な戦術的な観点のレビュアーの方は、山口vs岡山の試合に関しては、双方にいっらしゃると思いますので、私は大局的な視点と、山口サポの方から得た情報を加味して、私なりに試合を振り返っていきたいと思います。
山口の情報で気になったポイントとしては、やはり梅木 翼 選手の移籍は、痛かったという話でした。岡山にも在籍したことのあった51番 酒井 宣福 選手に期待したい気持ちも強いという話でしたが、やはり穴を埋め切れていないと感じてしまう部分はあるようです。
今季から山口は、カウンターを軸にした攻撃に本格的にトライして、サイドのスペースを突く攻撃の2本軸で、多くの得点を生み出しているようです。なんだかんだ言って、サッカーにおいてのカウンターとサイド攻撃は、戦術の名前と定義されているだけあって、得点に繋がる可能性の高い攻撃の形で、山口に関しては、「攻撃の形」ではなく、その上の「得点パターン」と、表現しても差し支えないでしょう。
この中央を軸としたカウンターでの梅木 翼 選手の穴を埋め切れていないと山口サポーターの方が、感じられている事からも、その課題を、私は仙台のサッカーに感じていたので、そのピースを補完できた仙台がより強くなっていることに納得しつつも、岡山だけではなく、同じプレーオフ進出を狙える山口にとっても、対戦相手としての仙台への警戒度は、より高まると感じた次第です。
岡山としても9番 グレイソン 選手が今季絶望で、一時帰国した影響の大きさを感じた時期もありましたが、99番 ルカオ 選手が、復調で勢いが戻りつつある中で、その99番 ルカオ 選手の怪我で、再び勝利から遠ざかっていた中で、この試合の勝利に繋がる復帰した99番 ルカオ 選手の活躍からも分かる通り、こういったタイプのFWの重要性を感じた試合となりました。
ただ、99番 ルカオ 選手の活躍に目が行きがちではありますが、山口のCBの真ん中で、守備の要であった3番 ヘナン 選手が、出場停止であったことがやはり大きかったのではないかと感じました。山口のサポーターの方が、その部分を嘆かれていましたので、岡山で考えると、5番 柳 育崇 選手や18番 田上 大地 選手の双方を欠いての試合のイメージかもしれません。
また、3番 ヘナン 選手の出場停止と合わせて、全体的に高身長の選手が少ない山口にとって、やはり岡山のセットプレーが怖かったようで、この日は、岡山視点では、キッカーである14番 田部井 涼 選手の左足の精度の高さは、心強かったですし、直接狙うような遊び心を見まして、岡山は、5番 柳 育崇 選手しかターゲットにしないのではなく、実は、トリックプレーできる精度を持ったキッカーがいないというのが、正解かもしれません。
そう考えると、精度の低さを岡山で最も大きなターゲットとなる5番 柳 育崇 選手を狙って蹴るというのは、野球でいるコントロールに不安のある投手が、真ん中目掛けて投げるも、良い感じにブレて、良いコースに行く感じかもしれません。時々、本当にど真ん中に行くみたいに精度を欠くボールになるのは、仕方ないでしょう。こういった推論を立ててみると、妙に説得力がでてきますが、もちろん5番 柳 育崇 選手の高さは、やはり一番得点の可能性が高いとも感じますが、14番 田部井 涼 選手の精度とターゲットを観ていると、意外と私の推論も当たっているかもしれません。
この試合では、その14番 田部井 涼 選手のプレースキックから得点が生まれましたから、開幕のころのように、セットプレーの得点に期待できるかもしれないですね。
ちょっと、写真を挟んで休憩しましょう。
楽器を叩いて音出す応援と、セットプレーの圧倒的なホームの雰囲気は、やはり今季の山口の強さに繋がっていることは間違いないでしょう。長く見ていると、Jリーグにおいて、サポーターとチームの関係は、言葉では表現できない何かで繋がっていて、多くのドラマが生まれてきました。両チームに今季は、どんな結末が待っているのでしょうか。
さて、続きにいきましょうか。
この試合のポイントとして、岡山の19番 岩渕 弘人 選手と14番 田部井 涼 選手が、山口の48番 新保 海鈴 選手が、足の痙攣。もしくは、負傷交代という形で、途中交代しました。何度か足の痙攣で交代したことのある岡山の2選手はともかく、48番 新保 海鈴 選手の出場時間が長く、怪我にも強く、スタミナもある選手が、こういった形で、交代する訳ですから、非常にタフな試合であったことが分かります。
特に山口の左サイドからの攻撃が効果的で、普段の岡山であれば、マークを受け渡しながら、人に付く、人に寄せるというのが、比較的上手くできているように感じる試合が多いのですが、この試合では、岡山の守備で対応しきれておらず、山口が、効果的かつ迅速にサイドを崩し、中にクロスという名のラストパスを何度も配給することを山口の選手ができていましたから、相当な運動量であったと思われます。
ここで、山口サポーターの話だと、得点を取れていて、攻撃の形を作っても、なかなか決められないという話でしたが、岡山も同じ課題を抱えていますから、やはり試合開始前まで、岡山よりも順位のが上の山口でさえ、何かしら、チームとして不安に感じてしまうことや、サポーターとしても不満に感じることがあって、やはり決定力不足というのは、どのチームを抱えている(感じている)共通の課題であると感じました。
良い時もあれば、悪い時もある。とはいえ、この試合で、もし選手を信じるという名の無策で、岡山が戦えっていれば、逆のスコアもありえたと思っています。だからといって、木山 隆之 監督の決断が良かったと結論付けたいのではなく、どちらかと言えば、そういった決断できるチーム状況との巡り合わせのようなものが、勝負を分けたニュアンスかもしれません。
サッカーゲームですら、決まるかどうかは、技術だけではなく、ゲーム内でのプログラムでの抽選で、プレーの正否が決まるという運もありますし、意外と多くの分野で、運命に身を任せつつ、自分達のできることをやり続けるしかないと感じます。
繰り返しになりますが、山口サポーターの話にある中央で梅木 翼が担っていた役割を新加入の51番 酒井 宣福 選手が、同じ役割を担っていますが、高さがある岡山のCBとの競り合いで、上手く収まらず、岡山も空中戦で競る・五分五分の状況で競るとセカンドボールを意識したカバーの徹底。この試合で、無失点に抑えることができたのは、中央での形をある程度、山口に許さなかったことにあるでしょう。
一方で、3バックサイドのスペースや背後のスペースを徹底した山口のサイド攻撃には、人数的な守備対応と、攻撃の進捗の速さへの対応、共においついておらず「スペースで受ける→岡山の選手が寄せに行く。」ここまでは、対応できても「追い越す動き」や「寄せの前にクロスまで行く」への対応に、岡山はかなり苦しめられていたという話を、前述していましたが、ここの山口の完成度は、かなりの完成度と言えるでしょう。
山口がサイドで良い攻撃が出来ていたということは、それだけSBの選手がオーバーラップして、攻撃参加していたことで、0-0の前半では先制点を決めるために、後半にリード許してから、同点に追いつくために、きつい時間に、もう一度アクセルを踏んで、攻撃参加しているわけです。そして、そもそも両チームともに攻守においてのハードワークやプレー強度を大事しているチームですから、短距離走の速さで、長い距離を走っているような消耗が、この試合での両チームには、あったのではないかと感じます。
山口としても、もちろん、その消耗は、織り込み済みで、後半の比較的早いタイミングで、勝負の3選手の交代に踏み切りました。ここで、山口サポーターの方は、9番 若月 大和 選手のスピードが無くなることを危惧していましたが、結果的に、無得点に終わったことからも、山口としては、先制したかったゲームであったかもしれません。
岡山も、8月のリーグ戦4試合で、2得点という極度の得点力不足で、大失速していましたが、この試合でも19番 岩渕 弘人 選手に、決定機を何度も作るも結局、最後まで決めることができず、今日も引き分けか…。そう思った時に、最後の背番号(99番)を背負ったあの選手が出てきたことで、状況は一変します。
99番 ルカオ 選手の頭の得点と右足での得点で、8月の4試合(360分)で、2得点の岡山であったのに対して、99番 ルカオ 選手は、1試合(25分)で2得点。実は、99番 ルカオ 選手は、岡山での頭での得点は、初だったようで、山口への相性の良さ、もしくは、岡山がミニキャンプから中断明けの成果が、ようやく形になった瞬間であったかもしれません。
99番 ルカオ 選手の立ち上がりは、良かった時以上のルカオ選手でしたが、残り10分ぐらいは、少し怪我の影響も感じたように映ったので、見間違いでなければ、まだ100%の状態ではないかもしれないです。それでも得点できた時間帯は、動きのキレや勢い共に申し分なかったので、残り10分ぐらいで勝負するみたいなゲームプランを、想像以上の消耗戦になったことで、山口の交代も受けて、当初の予定よりも前倒しして、勝負に出た部分もあったかもしれないですね。
もう一度、写真で、休憩を挟みましょう。
10,000人を超える大観衆ということもあって、どちらの声量が凄く、応援の上乗せの上乗せの中の最高の雰囲気の試合でした。試合ではなく、応援vs応援も非常に熱い試合であったように感じて、私も冷静な奥で熱い気持ちが膨らんでいて、山口の昇格元年とは違った完成された応援のエネルギーを感じました。まさに大一番のビックバン(大爆発)があり、レノファ山口vsファジアーノ岡山の試合の歴史(戦いの記録)の1ページが、今この時も、広がる宇宙のように誕生していた瞬間でした。
さて、再び本文に戻ります。
ここで、結論に入りたいですが、私は正直、今シーズン岡山が、山口に対して、ホームとアウェイで「運よく」勝利できた試合であったと捉えています。
今日の結果を考えても序盤戦のエースの9番 グレイソン 選手がいて、絶好調であったホームで戦えという幸運と、山口戦での活躍しているイメージのある99番 ルカオ 選手が、なんとか、この試合に間に合ったという幸運。
もし、この2選手を欠いた時期に、山口との試合となっていれば、逆の展開になっていたかもしれない。厳密に分析すれば、両チームの勝敗が決まる何かがあったかもしれない。
しかし、私の大局的な視点では、両チームに大きな差はなく、どちらが勝っても不思議ではなかったという2試合で、どちらかと言えば「運」や「巡り合わせ」という「食運」…。いえ、「勝運」に恵まれての僅差のゲームをものにできた試合であったと感じています。
仮に山口の3番 ヘナン 選手が戻ってきて、山口サポーターの方から名前がでていた16番 吉岡 雅和 選手などのこの試合に出ていなかった選手が出場機会があれば、仮に両チームが、プレーオフに進出して、戦うこととなれば、また違った内容や結果に導く、活躍があるかもしれない。
泣いても笑っても残り9試合。これが、長いのか短いのか。何れにせよ、この期間をどういった状況で戦いきれるか。お互いにプレーオフ進出以上を目指して、戦うこととなりますが、その結末は、神のみぞ知るです。
お互いにまだ何も手にしていないですが、J2プレーオフ史上初の中国地方チーム同士でのプレーオフ決勝からのどちらかのJ1昇格を夢見て、お互いに応援するチームを、スタジアムに足を運ぶことで、微力ながら後押ししたい。
全ての幸運に感謝しながら、チー坊のドリンクと海苔弁当購入できたことに感謝しながら…。チームの海苔担当…。いえ、チームのノリ担当の27番 木村 太哉 選手の勝利後のパフォーマンを1試合でも多くみられるように、残り試合を全力で楽しみたい。
そして、19番 岩渕 弘人 選手のように、喜び過ぎて、足を痙攣してしまうほど、何もかも忘れて、喜べるような勝利に巡り合いたい。
そして、試合後に、27番 木村 太哉 選手が、19番 岩渕 弘人 選手が攣ったことを真似して、試合中に実際に足を攣った19番 岩渕 弘人 選手が、自ら足を攣った真似をする27番 木村 太哉 選手の足を伸ばすというパフォーマンスをしたよう(言葉での説明が難しい…)に、喜怒哀楽を全て、笑顔に変えられるような、前向きに、残り試合を全力で楽しみたい。試合を観戦できることに感謝しながら、J2リーグの公式戦という運命のドラマ(神のみぞ結末を知る脚本)を、全力で楽しみたいですね。
4、未知の益の先にある栄光への架け橋~目出度い~
駐車場と台風の影響を心配して、初めて宿を取ったことで、もう一日山口を楽しむ時間を確保できた。海沿いの道の駅で、未知の益という名の発見をしながら、帰路の時を楽しんだ。試合後のアディショナルタイム(前編)もお楽しみいただきたい。
朝の8時30分に到着。中を巡りながら、9時00分にオープンする食堂のソフトクリームの提供を待った。大人気のようで、並んだ人は、みんな一番人気のカボチャとバニラの ミックスソフトクリーム を購入されていた。
カボチャの甘味もありながら、野菜感をバニラに置き換えた味。短距離が得意な人は、長距離が苦手。長距離が得意な人は短距離が苦手。という方が多いが、17番 末吉 塁 選手のようにスピードもあって、持久力もあるというカボチャとバニラの良い所どりのソフトクリーム。この後の昼のことを考えて、ミニサイズのソフトクリームにしました。
道の駅 きらら あじす を後に次の道の駅に向かったが、その後の道の駅周辺の状況を考慮して、この近くのガソリンスタンドで、燃料を補給した。次の道の駅への道中に景観が綺麗な橋があったので、脇道に入って、河川敷の堤防から周防大橋を撮影した。
改めて観ると、気持ち良いまでの晴天。周防大橋の親柱に関しては、渡った先の公園の説明書きのある案内図に「周防灘の波・風・雲 そして地域特産のえびをイメージしており、白御影意思を加工して作られた」と、書いてありましたが、綺麗な橋でした。
道の駅というよりは、個人商店に近い規模の道の駅です。名物の「からすみ?」は、残念ながら売り切れでした。代わりに「山口の恵 車えび みそ漬けの雫」を購入して、この道の駅を次の道の駅へ。
次の道の駅は、海鮮市場に隣接する道の駅ということで、お土産以上に、海鮮物や食事処などが、充実した道の駅です。魚専用のクーラーボックスが欲しいなと感じる海産物が多く、もしまた訪れる機会があれば、購入してみたいですし、食事もしてみたいです。特価の蒲鉾を購入して、次の道の駅へと移動しました。
実は、次が今回の旅で訪れた最後の道の駅となります。
こちらの道の駅は、規模大きく、アーチ状の屋根が印象的な道の駅です。昼食の予約のお店の時間が迫っていたので、慌ただしく回りました。もう少しじっくり見たかったです。道の駅として、人気が出そうな商品の充実度では、ここが一番かもしれないです。白銀が、少し残っていたので、辛うじて購入できました。名残惜しくも道の駅の旅を終えて、予約していたお店に向かいました。
人生で、最初で最後の福。いえ、河豚(ふぐ)になるかもしれません。河豚のシーズンオフ限定で、相場よりも安く食べられる昼限定のコースがあります(食後に店員さんとお話できましたが、2年前から始めたそうで、非常に好評のようです)。
私の食レポを目にしてる方なら分かると思いますが、安くて美味しいをテーマに、お店を探している私にとっては、高級料理である「河豚」は、なかなか食べることができない料理です。フルコースであれば、もっと美味しい河豚を、お腹いっぱいに食べられたかもしれませんが、私にとっては、こんなにふぐって美味しいということを味わうことができた大感激の2時間でした。
(虎)河豚の刺身は、ポン酢に付けて食べるようです。ポン酢に薬味を加えることで、味の変化も楽しむことができます。赤い薬味は、ピリッとした感じの辛さが加わり、お酒が好きな方は、よりお酒が進むのではないかと思います。
御覧の通り、薄く見えるかもしれませんが、弾力が凄いので、厚み以上の満足感と薄いことで、ポン酢がより染みわたり、河豚の美味しさが、爆発的に膨らむことで、非常に美味に感じました。虎河豚の皮の部分も美味しく、一品目から驚きの連続でした。
あの体格からは、信じられないパンチ力のある39番 早川 隼平 選手の左足のミドルシュートの得点みたいな衝撃と感動を覚えました。まさしく、食のJ1クオリティでした。
虎河豚。河の豚という名称の意味を理解しました。魚ですが、これはもう味が、肉料理と言っても良いでしょう。豚の唐揚げというよりは、庶民の感覚からすると、(高級な)ケンタッキーのような味に近いイメージを持ちました。いえ、ケンタッキー以上にスパイシーな味付けで、これは、アルコールが進むこと間違いないでしょう。
ただ、(虎)河豚の凄いところは、この辛さに負けない味の蓄積量があるところです。料理で、素材が調味料に負けることもありますが、(虎)河豚の唐揚げは、その調味料の味を吸収して、(虎)河豚を満喫できる美味しさがありました。料理人さんの職人技なのかもしれませんが、そこが伴った美味しさがありました。
5番 柳 育崇 選手は、DFの選手ですが、セットプレーでの得点力に関しては、まさしくFWそのもので、そちらにフォーカスされがちですが、しかしながら、岡山サポーターにとっては、やっぱりDF(虎河豚)なんです。そういった一品でした。
前の2品と違って、控えめな味の鍋になります。起承転結という四字熟語がありますが、まさしく「転」で、「起」の(虎)河豚の刺身で、河豚の味を知り、「承」で、河豚という名称となった理由をしることができる調理法で、食す。ここまでは、お酒を楽しむという感じでしたが、「転」じて、終わりに向けて、味覚と胃袋を整えていく。
同じテンションでは、最後まで持ちません。優しい味が、胃袋と心を包みこみます。かと言って、味も大事。ポン酢を加えることで、通常の鍋のように美味しく野菜なども食べられる。河豚を食べる喜びから、食を楽しむ喜びへの切り替わっていきます。その中で、河豚を食べることができた感動が、心と味覚が、再び満たされます。
14番 田部井 涼 選手の視野の広さと創造力から選択されたプレーと左足から繰り出される高精度のキックのように、最後の局面であるシュートからの得点を想起されるプレーのように、この河豚の鍋に到達することで、無意識にフィニッシュを意識してしまう不思議な魅力のあるのが、この「転(点)」の鍋です。
皆さんのイメージする雑炊そのものです。河豚だからと言って、劇的に美味しくなることはありません。しかし、サッカーでもその選手でなければ、決めることができなかった得点も多くあります。
多くの得点や勝利の奥には、色々な攻防が多くあり、それがあったからこその結末です。90分間の末に辿り着いた雑炊。雑炊の熱さと、火が通らされた河豚そのもの味を嚙みしめつつ、食のゴールを静かに噛みしめます。どんなゴールの後も、最後は、選手は、ポジションに戻り、サポーターも席に戻り次の応援に備えます。
河豚を食べたという祭りが終わり、帰宅の途に付く、そんな時に紫蘇の味がしっかりした「沢庵」まで拘った「食のおもてなし」の気持ち、チームの健闘を思い出し、気持ちが高まる。まさに「結」に相応しい「雑炊」と「沢庵」です。
前日の山口戦でも「ルカオ選手」の得点前に素晴らしいプレーがあったとしても「沢庵」であることに意味がある。いえ、「ルカオ選手」が、決めたことが意味がある。そこを強く意識してしまう「山口戦」でした。いえ、「栄ふくさんの河豚料理の昼のコース」でした。
試合において「起承転結」に携わる一番のキーマンは、個人的に監督の占める要素は大きいと思っています。(虎)河豚という美味しい食材(実力のある選手)が揃っていても、その食材(選手)を上手く、調理(起用)できなければ、宝の持ち腐れになります。それどころか毒に…
そうして、その監督の
により、勝利に近づける。この際に、選手にも通ずることはありますが、監督にさらにできることがあります。
こういった感じに選手とサッカーの観点と、人としての気持ちの部分で、大きな影響力があるのが、監督であると思っています。
そういった意味で、今回の河豚料理の昼のコースには、「起承転結」と「喜檄哀楽」を感じることができて、最高でした。
両チームの木山 隆之 監督と、志垣 良 監督は、まさに河豚料理に負けないぐらい素晴らしい監督であることは、ここまでの順位からも強く感じます。こういった多くの事象の奥にある職人(プロ)の方々の凄さを少しでも伝えていきたい。
だからこそ私なりに、サッカーの奥深さをもっと伝えたいといつも思っていますが、大好きな食べる事を合わせて、今回のレビューのように表現して伝える事で、今回の山口戦(山口県)の魅力や感動を少しでもお伝えできていたら嬉しいなと、試合と料理を思い出しながら、強く思いました。
ここまで、読んでくれた方であれば、もうお察しかもしれませんが、「サッカー×食×観光」の全ての意味を込めたタイトルやサブタイルで、今回のレビューを送り届けています。
残すところは、「架け橋」と「目出度い」ですが、「目出度い」の方を先に…
私の心が惹かれたのが、目出度い。いえ、たい焼き屋さん…。いえいえ、夏場は、アイスモナカ屋さんの「やっとこ家」さんです。この三段構えを写真から予想できた方は、かなり目ざとい方であると思いますので、是非サッカーのレビューにも挑戦していただきたいなと思います。レビュアーの誕生ということで「目出度い」ですね。
寒い時期は、たい焼きも提供されていますが、夏場の暑い時期は、アイスモナカやヒンヤリしたぜんざいの専門店になります。
こちらのアイスモナカは、ホイップクリーム×あんこ×バニラアイスの味のハーモニーを楽しめます。そして、食感も3種違います。そして、アイスなので、暑い夏には、冷たさを楽しめます。
味覚×食感×清涼感を楽しめるだけではなく、その見た目も楽しめます。残念ながら、中の構成を撮るのに必死で、たい焼きの姿を撮るのを忘れてました。これは、私にイエローカードですね。激辛の刺激物は苦手なので、レッドカードは、勘弁してください…。
もともと、甘いものとバニラアイス、ホイップクリーム、餡子の3つは、好きなんで、最高のたい焼き…。いえ、モナカアイスでした。
パスコースやセカンドボールの落下点に、自然とポジショニングを取って、高いパスカット率とセカンドボール回収を誇る24番 藤田 息吹 選手のように、クールな守備が光るという感じにクールな美味さ(上手さ)が売りのモナカアイス。
最後に訪れたのは、錦帯橋。岩国市岩国で、有名な観光スポットです。暑さと旅の最後に訪れたということもあり、駐車料金とは別に、橋を渡ることも有料だったので、断念しましたが、それでも滞在時間以上の満足感がありました。
実際に栄光への架け橋の喜びは、一瞬の出来事かもしれないですが、記憶という名の想いでの地として、心に残ることになるでしょうね。
この橋のアーチ状の形状のように、上がっては落ちても、それ以上は落ちない。そういった心構えや準備ができたらと、そのために、一歩ずつ着実に進むこととが大事だと感じます。
前節までも、色々なことがありましたが、1つ勝利で、大きく変わるそんな予感になる試合になったように思います。チームもサポーターも、大きな一歩を踏み出せた。そういった一歩(試合)になって欲しいと感じました。
また、今回の旅で、山口のサポーターの方や各店舗(混雑状況を観ながら、美味しかったですと、なるべき伝えようとしていることもあり、多く)の方と少なからずお話できましたが、そういった人の温かさを感じた試合になりました。私もそういった気持ちを大事にしつつ、レビュアーとして、そういった感謝の気持ちをしっかり発信できるレビュアーでありたいと思いました。
毎試合、(レビュアーらしく、サッカーの戦術面で)最高のレビューを書くという気持ちで書いてますが、なかなかそういったレビューを書けないことが多いです。そして、岡山のサポーターだけではなく、対戦クラブのサポーターにも楽しんでいただけるようなレビューを目指して、これからも書いていきたいと思います。
最低でも毎試合読んで下さるサポーターのコメントなどを励みに、できる範囲で、続けていきたいと思います。
最後まで読んで下さり有難うございました。
文章・図・写真=杉野 雅昭
text・figure・photo=Masaaki Sugino
5、アディショナルタイム~結び~
・アンケート
・今日の一枚
J2の何処のクラブもJ1を目指して戦っています。J1を目指すライバルでもあり、同志でもあるということを意識しておきたい。対戦クラブであろうと、その気持ちや想いをリスペクトすることは、自分達の想いを守ることにも繋がるのではないかと感じている今日この頃です。
とはいえ、JFLへの降格する可能性が出てきたことで、それだけでは難しい厳しさも増してきていることも意識しつつ、感謝の気持ちとリスペクトの気持ちを、これからも大事にしていきたい。
・食材
竹輪とか蒲鉾は、ワサビ醤油で食べると、刺身みたいな味になるんですね。
片方は、まだ試してないですが、もう一方は、玉子がけご飯で食べましたが、本当にエビの味がして、こんなに分かるんだとびっくりしました。
・最後に
今月は、ホーム山形戦、ホーム千葉戦、アウェイ徳島戦、ホーム大分戦、アウェイ山口戦と、5試合とも全試合観戦できました。1か月の全試合観戦できたのは、もしかすると初めてかもしれません。試合を観戦できる喜びを噛みしめつつ、残り試合を心から楽しみたい。暑かったですし、なかなか勝てませんでしたが、個人的には、最高の8月でした。
それでは、9月もスタジアムで会いましょう!
最後に、皆さんに、残り試合に向けて、問いかけて終わりたいと思います。
What for?(何のために?)
ファジアーノ岡山ファミリーの1人1人が、その質問への答えの結論に近づけた試合となったのでないかと感じた山口戦。そういった試合となったと信じて、今回の山口戦のレビューは、ここで終えたいと思います。今度こそ、最後まで、食レポ…。いえ、レビューを読んで下さり有難うございました。
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