2024ファジアーノ岡山にフォーカス1 Part 4「週間ファジ(~12/20)」



1、IN選手とOUT選手(情報整理)


加入内定選手(IN)
FW:太田 龍之介(明治大学)
MF:吉尾 虹樹(法政大学)
DF:藤井 葉大(飯塚高校)
GK:川上 康平(東洋大学)

契約更新選手(IN)
FW:ー
MF:14田中 雄大、6輪笠 祐士、19木村 太哉
DF:15本山 遥、2高木 友也
GK:13金山 隼樹

期限付き移籍から復帰(IN)
FW:ー
MF:ー
DF:阿部 海大(秋田)
GK:ー

完全移籍(IN)
FW:ガブリエル・シャビエル(無所属)、齊藤 恵太(秋田)
MF:岩淵 弘人(いわきFC)、末吉 塁(千葉)、井川 空(札幌)、竹内 涼(清水)
DF:ー
GK:ー

報道と情報(IN?orOUT?)
FW:48坂本 一彩(OUT?)、7チアゴ・アウベス(OUT?)
MF:
DF:ー
GK:スベンド・ブローダーセン(IN?)

未発表選手
FW:7チアゴ・アウベス、9ハン・イグォン、99ルカオ
MF:8ステファン・ムーク、30山田 恭也、42高橋 諒、43鈴木 喜丈
DF:5柳 育崇、16河野 諒祐
GK:1堀田 大暉

未発表選手(岡山に期限付き移籍中)
FW:18櫻川 ソロモン、48坂本 一彩
MF:33川谷 凪、41田部井 涼、44仙波 大志
DF:ー
GK:ー

未発表選手(他クラブに期限付き移籍中)
FW:ー
MF:疋田 優人(愛媛)
DF:ー
GK:谷口 璃成(高知)

契約満了(OUT)
FW:38永井 龍(22~23)、32福元 友哉(18~22、23)、松木 駿之介(19~21、22)
MF:27河井 陽介(22~23)、宮崎 幾笑(21~22)、野口 竜彦(20~21、22~23)
DF:4濱田 水輝(18~23)、23ヨルディ・バイス(22~23)、下口 稚葉(17~19、20~21)、杉山 耕二(22)
GK:21山田 大樹(23)
※背番号のない選手は、他クラブへ期限付き移籍中だった選手※

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2、分布整理(フォーメンション図)


2024ファジアーノ岡山 情報整理図


 中盤に関しては、藤田 息吹 選手も加わったことで、全貌がうっすらですが見えて来たという印象です。ダブルボランチも視野に入って来てますが、週間ファジでは、2023シーズンの布陣をベースに進めたいと思っています。想定される布陣に関しては、記事にするとすれば、別の形で記事にすることになると思います。

 また、齋藤 惠太 選手の秋田からの完全移籍加入と、阿部 海大 選手の秋田から期限付き移籍からの復帰も合わせて発表されましたが、まだまだDFとFWと共に、これからという印象で、また明日以降に発表が続いていくでしょう。

 交渉が難航している場合は、発表がずれ込む可能性こそありますが、ここまでの推移を考えると、チーム始動までには、ある程度、チーム編成を固める事も十分可能でしょう。

 もし、想定外の引き抜きによる移籍があれば、難しいことになるかもしれないですが、その辺りに関しては、今週もまだ残っているので、様子をみていきたいと思います。

 主なメディア情報はないのですが、気になった情報もあったので、触れておきたいと思います。


3、メディア情報


・チアゴ選手、インスタグラムで感謝の挨拶、退団?


 チアゴ・アウベス 選手が、自身のインスタグラムで、感謝のメッセージを書かれていたので、退団の可能性が高そうです。

 そうなると、外国籍選手の99ルカオ 選手、8ステファン・ムーク 選手、9ハン・イグォン 選手の去就も気になる所で、48坂本 一彩の報道を含めて、FWの選手が大きく変わる事になりそうです。

 全体的に動きが大きく、連携面や一体感の面で、少し不安な部分こそありますが、完全移籍の復帰や契約更新選手や経験豊富な選手の加入もあるので、大きな問題となることはなさそうではあるのは、救いと言えそうです。


・変革のJリーグ


 シーズンの開催時期やルヴァンカップなどの様々な変更の発表がありました。気になる方は、多くの記事がありますので、是非調べてみてください。

 私自身、寒い時期は苦手なので、アウェイ戦を含めて、心配もかなり大きいですが、少しでも良い方向に進んでくれたらと願うばかりです。


4、契約満了選手考察


2023年12月19日 発表

MF:野口 竜彦(1997年11月20日生まれ)


 岡山のドラゴン。野口 竜彦 選手。岡山に加入して以降、レギュラー定着を目指して、クラブに厳しい宣告を告げられるまで、ファジアーノ岡山というクラブ、岡山の街への愛を貫き、尽くしてくれた選手です。

 数少ない喋る場であるファン感謝祭での言葉や他のイベントでの振る舞いをみても、本当に優しさと芯の強さを兼ね備えたファジアーノ岡山の選手のイメージにぴったりと人柄の選手だと感じていました。

 出場機会。これが、選手にとって一番大事なことで、選手としてプロとして、多くリーグ戦で出場する事を目指す訳ですが、野口 竜彦 選手には、その機会がとても少なかった。しかしながら、悔しさを募らせるというよりは、よりファジアーノ岡山の選手としてプレーする夢や想いが募っていったのではないでしょうか?

 恐らく、退団する挨拶を読んでも、岡山の経験は、そういった悔しさ以上に、岡山への感謝の気持ちや深い想いを強く感じました。だからこそ、本当に寂しいです。

 岡山での活躍は、リーグ戦というよりも天皇杯での活躍が印象的です。得点もありましたし、アシストもありました。限られたアピールの場で、結果を残して来た選手ではありますが、今年で岡山を去る事になってしまいました。

 彼のイメージとしては、いつもニコニコしている笑顔のイメージが強く、だからこそ辛さや悲しさよりも、前向きな言葉「ありがとう」や「次の挑戦での成功を信じています」といった感じの言葉を伝えたいですよね。本当に有難うございました。

 次のクラブでのドラゴンとなる活躍を「期待したい・信じたい」という想いと共に、岡山でのドラゴンであった野口 竜彦 選手のプレーや想いを忘れることなく、想いを噛みしめて2024シーズンもファジアーノ岡山というクラブを応援していきたいですね。


5、期限付き移籍復帰選手考察


2023年12月19日 発表

DF:阿部 海大(1999年9月18日生まれ)


 期限付き移籍で、他クラブでプレーしている選手の中で最も去就が注目された選手の1人でした。私も戻ってきてくれるかどうか心配していた選手です。

 岡山は、ビルドアップの強化にも力を入れていて、そこでどこまでできるかという不安こそありますが、秋田で積み重ねた出場数は、契約により出場できなかった岡山戦を除き、実に35試合を記録しました。

 期限付き移籍までは、1シーズン数試合の出場に留まるというシーズンが続いた事で、本来の持ち味の相手の自由を奪う守備というのが影を潜めていましたが、秋田で最も重視されるそのプレーを存分にできた事で、本来のプレーでの耀きと自信を取り戻して、岡山に戻ってくるということで、とても期待できる選手であることは間違いないでしょう。

 秋田に残るという選択肢もあった中で、もう一度、岡山で挑戦する。そういった覚悟を持った期限付き移籍からの復帰で、来季は、彼がマークした選手の自由を奪う守備だけではなく、岡山の目指すビルドアップや高校時代にも評価が高かったフィード精度でのチャンスメークでの成長していく姿をみることができるかもしれないですね。

 何処で起用されるかですが、3バックであれば、右CBがメインで、状況によっては真ん中のCBを任される事もあるかもしれません。4バックであれば、本職の右CBはもちろん、右SBでの起用も考えられるでしょう。

 そのポジションには、15本山 遥 選手と重複していて、出場機会を掴むことは簡単ではないかもしれませんが、デビューしたシーズンのような守備の感覚を取り戻せているのであれば、ポジション奪取しての開幕戦という事も十分考えられるでしょう。

 岡山への期限付き移籍からの復帰をHG(ホームグロウン)選手という理由だけではなく、きっと実力で勝ち取ったと言える阿部 海大 選手が、岡山で、どういったプレーを披露してくれるでしょうか。きっと木山ファジでもより成長した姿を見せてくれるでしょう。

 もしかすると、サポーターよりも開幕が待ち遠しいと感じるぐらい岡山での再挑戦への気持ちが入っている事を、復帰の挨拶の短い文章だからこそ、感じ取れますね。「言葉よりプレーをみてくれと!」そう無言で語っている感じもして頼もしいです。岡山での悔しさを、昇格を目指すチームでのプレーで、阿部 海大 選手 自身のイメージを「成功」や「手応え」といったポジティブなイメージへと変えていって欲しいですね。

 そして、試合出場が少ない事で、語れることの少なかった「ファジ”へ”の想い」や「ファジ”で“の想い」を聞けることができる機会が訪れるかもしれないぐらいチームの軸の選手として、活躍するシーズンになるかもしれません。阿部 選手への夢は、広がりますね。阿部 選手の名前の”海大“という選手。”海“と”大”から世界で戦える選手へと成長する夢を彼には抱きたい。世代別代表という肩書きで、岡山に加入した阿部 海大 選手だからこそ、ここからの成長と活躍に期待したい選手。

 しかし、そういった期待という重圧をも力に変えてくれるかもしれない。2024シーズンの阿部 海大 選手の挑戦が、始まろうとしています。


6、完全移籍選手考察


2023年12月18日 発表

MF:藤田 息吹(1991年1月30日生まれ)


 木山ファジが、発足した時から移籍の可能性を感じていた選手の1人です。それは、木山 隆之 監督の指導を受けた時期があったからです。やはり、新監督が就任した時に、指導歴のある選手は、移籍してくる傾向にあります。17末吉 塁 選手もその1人ですし、ついに岡山に完全移籍の時がやってきました。

 私のイメージとしては、愛媛時代から「守備巧い選手」と「運動量のある選手」という二つのイメージがありましたが、どうやら山形のスタイルに理解していく中で、パス面での貢献度も高くなり、より一段回上の選手へと成長した選手のようです。

 また、もう1つの武器として、ミドルシュートを決める事ができる右足を持っています。先日、加入が発表された竹内 涼のように守備的MFが主戦場でありながら、自ら得点を決める武器を持っている。この辺りから、守備的MFの選手に、守備だけではなく、攻撃でも関与できる選手が、補強ポイントであったことが分かりますね。

 そして、来季は、守備的MFを二人配置するダブルボランチの形もより視野に入って来ましたね。現段階で、分かっているだけでも、契約更新が発表された6輪笠 祐士 選手と、期限付き移籍からの完全移籍となった20井川 空 選手。先日完全移籍が発表された竹内 涼 選手。15本山 遥 選手も適性がありますから、藤田 息吹 選手を含めて、5人も適性のある選手で、来季の出場機会を競うメンバーであることが分かります。

 23シーズンは、守備が持ち味ではない41田部井 涼 選手や44仙波 大志 選手といった選手も試合状況に応じて基本ポジションとするケースがありましたが、そこでしっかり守れて、ゲームメークでも貢献できて、フル出場も問題ない藤田 息吹 選手の加入は、チームの守備も引き締めるという観点で、かなり大きいですね。

 岡山の中盤に藤田 選手が、魂を吹き込むことで、岡山のチームの心臓に、より強い”息吹“を起こしてくれることは間違いないでしょう!


2023年12月20日 発表

FW:齊藤 恵太(1993年3月31日生まれ)


 おばんです(こんばんわという意味に近い北海道に関係する単語のようです)というフレーズと共に、昼に加入発表がありました。去年から岡山を応援している方であれば、彼の岡山戦でのゴールは、記憶に強く残っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 そのゴールに負けないパワーワードの強心臓ぶりを感じますね。まさしくパワーフォワードですね。そうなんです。彼の魅力は秋田仕込みのフィジカルとメンタルなんです。なんと言っても世界レベルのトップスピードは、岡山の新たな武器になることは間違いないでしょう。

 先日の岩渕 弘人 選手も前からどんどん行ける選手ですし、なんというか一気に千葉の前線の様に強さと速さを兼ね備えた選手が集まって来て、22シーズンのように前から良く守備に迫力が強りだせるのではと感じますね。

 中盤の選手もチャンスメークに定評があって、アイデアのある選手が増えて来てますし、スルーパスや最終ラインのロングパス1本でという形も増えてくるかもしれません。やはり、前から来るチームの背後に、隙が生じる事が多いので、そこで勝負できる選手(少ない人数でゴールに迫れる選手)が増えた事で、カウンターでの得点は、とても期待できますね。

 24シーズンの方向性がより明確に見えてきた齊藤 恵太 選手の加入。スタメンであれば、均衡を打破できるスピード。リードを守る場面では、カウンターとハイプレスで、より逃げ切る力を強化できますね。

 前回の週間ファジでも触れましたが、再び繰り返します。活躍する姿がイメージできます。皆さんもイメージできているのではないでしょうか?

 齋藤 惠太 選手に試合での活躍によって、是非ヒーローインタビューで「おばんです!」聞きたいですね。岡山に新たな勢いという旋風を起こしてくれそうな期待感でいっぱいです。本当に”速く“みたい。間違えました。早くみたいです。

 最後に齊藤 恵太 選手の加入により、千葉戦で足りなかった前線からのプレー強度やハイプレスの圧力という部分は、劇的に改善することは間違いないでしょう。改めて、あの敗戦の衝撃の大きさや編成への影響力の大きさを感じますね。

 今度は、岡山のサッカーで、齊藤 恵太 選手が、対戦クラブにその衝撃を与えられる唯一無二の武器を持っている選手で、来季の彼の活躍は、本当に楽しみですね。


7、頂へ繋がる道へ(週間の動き考察)


 毎年、選手の入れ替わりが多いというイメージなのですが、今季に関しては、まだまだ動きがありそうという事で、即戦力の選手や既存の主軸選手の契約更新、期限付き移籍復帰がある中で、逆に、ここまで変わって大丈夫かと、心配になるぐらいです。

 幸いにも移籍金のかかっていない可能性の高い、契約が切れたタイミングの選手に声をかけている様に感じるので、これだけの選手を補強しても、まだまだ補強できる。あらためて、服部 健二さんを中心とした強化部の方々の先を見据えたチーム編成の上手さには、驚かされるばかりです。

 2023シーズンは、選手編成的に、ポゼッションというワードがしっくり来るボール保持が最適な編成であったようにも感じますが、2024シーズンは、そのベースに、プレー強度を全体的に高めるなかで、GKからFWまで、全ポジションで、フィジカルレベルがあがってきているように感じています。

 どれだけ強化しても安心できないとはいえ、2023シーズン終盤の千葉戦のような一方的な敗戦は、繰り返さない。そういった負け方をしないという手堅いチーム編成も裏返せば、勝ちきれるチームになるんだというクラブの強い覚悟を感じています。

 週間ファジですが、動きが多いので、今週は早めに更新しましたが、今週末にもう一度、投稿するかもしれません。毎日何かしらの発表があるので、メディア情報を含めて、皆さんと共にファジアーノ岡山についての情報を共有できたらと思っています。

 Part4も最後まで読んで下さり有難うございました。

文章・図=杉野 雅昭
text・figure=Masaaki Sugino


筆者紹介
 冷静さと熱さを両立した上で、自分の感じた事を自分の言葉で表現することを大事にしている。ハイライトやテキスト速報をレビューを書くために確認するが、極力SNSは、情報を遮断して、レビューを執筆している。流石に通知なので、軽く目にすることこそあるが、綿密に分析するというよりは、サッカーというスポーツの魅力を発信することを一番大事にしており、ファジアーノ岡山だけではなく、対戦クラブにも最大限のリスペクトの気持ちで、サポーターとの交流や魅力を語り合うことが好きで、レビューを書き始めて、中断期間や書けなかった試合もあるが、10年以上、ファジアーノ岡山を中心にサッカーのある生活をエンジョイしつつ、応援してきた。


8、アディショナルタイム(ファジ造語)


力を出し切る三原則
「決め切る・勝ち切る・逃げ切る」という課題と語ったGMの服部 健二 氏の言葉と「力を出し切る三原則」という2024シーズン第一弾のファジ造語とさせていただいた。来季を観て行く上で、勝利するために、チームがどう強くなったのか、是非、結果から「力を出し切る三原則」をクリアできているか注目して欲しい。


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