2024ファジアーノ岡山にフォーカス51(GO1)『 全員で勝つスタイルが見据えた景色~継続と不動~ 』J2 第38節(A)vs 鹿児島ユナイテッドFC



1、継続したチームと試行錯誤したチーム~運命のクロス~


 岡山にとって、2024シーズンは、多くのアクシデントがあったシーズンかもしれません。ただ、それでも自分達のスタイルを貫き初めて戦い切ったシーズンということだけでも歴史的な前進であったように思います。

 一方で、鹿児島は、シーズン途中から成績が低迷し、監督交代などもあり、大きく戦いかたを変えるなど、試行錯誤の連続のシーズンとなってしまいました。最終的に、降格圏を脱出することができず、J3降格となってしまいました。

 一見すると対極にあるような両チームでしたが、お互いの運命が交錯したクロスゲームでした。

 J1昇格を目指す岡山は、ホームでのプレーオフを望んでいましたが、それ以上に自分達のサッカーで、自分達のスタイルで、自分達の勝ち方で、ホームでの初戦開催の権利を勝ち取ることを重視していました。

 目標は、プレーオフをホーム開催することではなく、J1昇格すること。そのために、どう戦うべきか、38節の継続と積み重ね。それが自然とこのサッカーへと導いた。常にJ1昇格に向けて、勝てるサッカー。このイメージのままこの試合に士気高く入ったのが岡山でした。

 そして、鹿児島もまた、J3降格となったものの残留争いの重圧と責任から解き放たれ、1年でのJ2復帰。そして、そこからのJ1昇格への道筋を作る。降格した現実ではなく、昇格に向けた来季への戦いへと既に気持ちが切り替わっていた。

 残留争いで培った、展開の速い攻撃、シーズン序盤の武器であったパスで崩すアイデアと連動性。ここの攻撃融合した上で、球際に厳しくする負けない戦い方。攻守共に、一体感のある高い完成度を誇るサッカーで、岡山とのホームでの試合で、その力を遺憾なく発揮した。

 順位を超えた1つ1つのプレーの意味が重たく、気持ちと気持ちがぶつかる激しいプレーの戦いが各局面で生まれた。何か両チームが対策するのではなく、自分達のスタイルを貫いて戦った結果、ゴールに迫る決定機のシーンもあったが、好守やバーに当たる幸運に助けられて、スコアレスドローに終わった。

 岡山と鹿児島の試合でこそあったが、両チームは、もっと先の先を意識しているように映った。この試合の勝利も大事ではありましたが、それ以上に、この先で勝てるように最善を尽くした。両チームの進む中で、運命がクロスした試合は、スコアは動くことはなかった。

 きっと、また両チームの対戦、運命が、同じカテゴリーで動き出すと信じたい。それも1つでも高いカテゴリーで、岡山は目の前のプレーオフ。鹿児島は、J3へと舞台を移しての長い戦いが待っている。

 一万人超す大観衆が味方である両チームは、より盛り上がっていくことは間違いない。


2、J1昇格に向けて全員で勝つ!!~夢の実現へ~


木山 隆之 監督
『木山マジックで勝利を手繰り寄せる』

GK

1番 堀田 大暉 選手
『守護神でもありパスでゲームも作れる11人目のFP』

13番 金山 隼樹 選手
『 想いを背負い想いでセーブする守護神 』

21番 川上 康平 選手
『 異次元の身体能力でゴールを死守する守護神 』

49番 スベンド・ブローダーセン 選手
『 J2ナンバー1のセーブ率を誇るファジの最後の盾 』

DF

2番 高木 友也 選手
『 力強いスプリントとパンチ力のある左足を持ったSB 』

4番 阿部 海大 選手
『 高さ・強さ・速さが武器のパワフルなCB 』

5番 柳 育崇 選手
『 攻守で高いファジ最強のエアバトラー 』

15番 本山 遥 選手
『 驚異的スプリントで危機を防ぐ守備職人 』

18番 田上 大地 選手
『 魂のディフェンスストライカー 』

23番 嵯峨 理久 選手
『 高精度の左右の足から得点を演出できる攻撃的WB 』

43番 鈴木 喜丈 選手
『 DFラインのゲームメーカー 』

88番 柳 貴博 選手
『 サイドでは規格外の高さと速さが武器のWB 』

MF

6番 輪笠 祐士 選手
『 力強い守備と正確なパスが武器のボランチ 』

7番 竹内 涼 選手
『 チームを鼓舞し牽引するピッチ上の指揮官 』

10番 田中 雄大 選手
『 創造力と決定力を兼ね備えたアタッカー 』

14番 田部井 涼 選手
『 異次元の精度を誇る左足と運動量が武器のボランチ 』

17番 末吉 塁 選手
『 瞬発力と持久力を兼ね備えたスピードスター 』

19番 岩渕 弘人 選手
『 ファジ最多得点のファジの攻撃の核 』

20番 井川 空 選手
『 高さと巧さを兼ね備えた大型ボランチ 』

24番 藤田 息吹 選手
『 頭脳と運動量でボールを回収する守備のスペシャリスト 』

25番 吉尾 虹樹 選手
『 天才肌の感覚と技術が魅力のシャドー 』

27番 木村 太哉 選手
『 予測不可のドリブルが魅力のムードメーカー 』

30番 山田 恭也 選手
『 ユース育ちのファジの中のファジらしいMF 』

33番 神谷 優太 選手
『 攻撃のアクション全てが惚れ惚れする右足のファンタジスタ 』

39番 早川 隼平 選手
『 非凡な左足の吸いつくボールタッチと強烈なキックが魅力 』

42番 高橋 諒 選手
『 速さと攻撃の感覚が武器の左のスペシャリスト 』

FW

9番 グレイソン 選手
『 チームを鼓舞するために岡山に帰還したファジのエース 』

11番 太田 龍之介 選手
『 高さと速さが武器の生え抜きストライカー 』

22番 一美 和成 選手
『 懐の深いポストプレーが武器のストライカー 』

29番 齋藤 恵太 選手
『 驚異の速さが武器のカウンターストライカー 』

99番 ルカオ 選手
『 異次元のパワー&スピードが武器のフィジカルストライカー 』


3、2年前の止まった時計を動かす時~総力戦の準決勝~


 どんなに時が経っても、あの悔しさは、忘れることはできない。

 この悔しさは、勝利。

 そして、昇格という悲願達成でしか乗り越えることができない。

 ホームで、0-3で敗れた山形が、対戦相手。

 これも運命の巡り合わせかもしれない。

 ネガティブにもポジティブに捉えられる試合。

 それでも不安を希望に変えて、チームを後押ししたい。

 ピッチでプレーできる味方の選手は11人しかいない。

 しかし、11人だけでは勝てない。

 今季は、プレーオフに向けて、多くの動画やキャンペーンで、J1昇格への気運を高めようと奔走するフロントのスタッフの方々。

 選手を応援で後押しするために、練習を重ね、少しでも大きい声を届けようと準備してきたサポーター。

 チームを離れることとなった選手たち、現地にいけないサポーター。

 あらゆる人たちの勝ちたい想いで、ファジの勝利を手にしたい。

 相手は9連勝中の山形。

 連勝は関係ない。必要なのは、0-1以上での勝利である。

 どんな試合になっても最後まで後悔がないように一緒に戦いたい。

 実は筆者は、リアルタイムでは、視聴できないが、帰宅後に最初から観て、選手の雄姿を焼き付け、勝利してると信じて、次のステージがあると信じて、ダゾーンで、遅れながらではありますが、試合をみたい。

 現地に行かれるサポーターの方々、念を送りますので、私の分もよろしくお願いいたします。

 勝ちましょう。

文章・図=杉野 雅昭
text・figure=Masaaki Sugino


筆者紹介
 冷静さと熱さを両立した上で、自分の感じた事を自分の言葉で表現することを大事にしていて、ハイライトやテキスト速報をレビューを書くために映像や速報などを確認しますが、極力SNSの情報を遮断し、レビューを執筆していくスタイル。流石に通知や開いた時などに、偶然に目にすることもありますが、綿密に分析するというよりは、サッカーというスポーツの魅力を発信することを一番大事にしている直感型レビュアー。
 ファジアーノ岡山だけではなく、対戦クラブにもリスペクトの意識を持って、言葉にすることを心がけています。同時に、サポーターとの交流や魅力を語り合うことも好きで、レビューを書き始めて、中断期間や書けなかった試合こそありますが、10年以上、ファジアーノ岡山を中心にサッカーのある生活をエンジョイしつつ、応援してきました。同時に、人数も回数こそ少ないですが、岡山を問わず交流のできたサポーターの方もいて「趣味」という「生活」の一部になっていて、サッカー観戦を心より楽しんできました。これからも多くのサッカー通じての交流を大事にしつつ、皆さんと一緒にサッカーを楽しみたい。


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