2024ファジアーノ岡山にフォーカス1 Part 2「週間ファジ(~12/09)」
1、IN選手とOUT選手(情報整理)
2、分布整理(フォーメンション図)
第2回目も2023シーズンの最終布陣をベースに、来季に向けての選手分布の図を整理してみました。第2回時点でもまだ、契約更新の選手が不在で、木山 隆之 監督の続投が発表と加入内定の選手のみという事で、まだまだチームとしての形が見えてこない段階ですが、メディアの方では、岡山の動向に関する報道がありましたので、次項で触れて行きましょう。
3、メディア情報
・ファジアーノ FWシャビエル獲得 J1で実績十分 得点力向上に期待
URL:https://www.sanyonews.jp/article/1486462?rct=fagiano
地元紙の山陽新聞社より、FWシャビエルさんの獲得に向けての交渉が順調との発表がありました。岡山にとっては、山陽新聞社からの報道は、正式アナウンスに近く、SNSでも「確定演出・大本営の発表」と、とても盛り上がりました。
SNSの反応を観る限り、「早くも10番はシャビエルさん」との声も多くみられ、同時に開幕を待ち遠しいとの声も聞かれるぐらいでした。
アシストとゴールといった得点に絡む部分で、とても期待できる選手らしく、真の2列目と言える選手を、見ることができるかもしれませんね。正式発表が待ち遠しいです。
・ファジ GKブローダーセン獲得へ 東京五輪ドイツ代表、完全移籍で
URL:https://www.sanyonews.jp/article/1486834?rct=fagiano
スポーツ報知が、第一報であったものの岡山県在住のファジアーノサポーターにとっては、不思議な事にどうしても半信半疑になってしまう。それだけ山陽新聞社への信頼が厚く、クラブ・メディア・サポーターの関係性の良さを感じます。
ともあれ、山陽新聞社でも報道があったことで、まるで第一報のように盛り上がりました。2023シーズンに、チーム強化の継続性としてのビルドアップという観点で、方向性とは少し違うのでは?と不安視する声がある一方で、やはり、2022シーズンや今季の活躍から、何故試合に出ていなかったのか?と、実力への疑う声ではなく、シャビエルさん同様に、逆に加入前から既に評価が高く、サポーター間では、圧倒的多数の喜びの声が多く見られました。
また、一方で、1堀田 大輝 選手との関係性や谷口 璃成 選手の去就がどうなるのか?という声も多く見られました。確かに、川上 康平 君もいますし、本当に気になるところですね。
4、動向や報道への考察
チームの動きとして、2つの大きなビックニュースがあった中で、21山田 大樹 選手の育成型期限付き移籍の契約満了が発表されました。
21山田 大樹 選手と同じポジションで、実績のあるGKの獲得の報道が出た中で、この発表があったことで、色々なケースを想定して、チームとして動いている事が感じられます。
また、メディア情報の2選手に関しては、シーズンが終わる前から接触していた可能性も十分考えられます。岡山としては、短期的視点ではなく、少しでも先を見据えて、チーム編成を進められているように感じられました。
前GMの原 靖さん(現町田)の方は、速攻性を重視した補強が得意に感じましたが、GMの服部 健二 氏は、手堅く先を見据えて、地盤を固めて行くチーム強化が得意と感じます。
恐らく原 靖さんであれば、2023シーズンももっと補強に動いたんじゃないかなと感じます。そこで、我慢したことで、こういった選手の獲得に繋がったと言えるでしょう。勝負の3年目と言える陣容が整うのではないか。そういった期待を持てるストーブリーグの序盤の動向と言えるでしょう。
5、退団選手考察
DF:23ヨルディ・バイス(1988年12月28日生まれ)
序盤から中盤にかけて、自分の武器を前面に出して戦えていましたが、中盤から終盤にかけてチームでのパスの選択の優先度が、ロングパス<ショートパスとなるチームスタイルへと変化して行く中で、全身全霊の全力プレーではなく、冷静にプレーすることが求められたことにより、迷いから心身のコンディション不良に(見えたパフォーマンスに)繋がった。疲労もあったのではないかと思いますが、彼の持ち味にフィットした新天地を探す意味で、早い時期に契約満了となってしまったのは、致し方ない部分がどうしてもあった。ただ、23ヨルディ・バイスには、多くの熱い言葉やプレーには、感謝の気持ちしかない。有難うございました。
FW:38永井 龍(1991年5月23日生まれ)
今シーズンをほぼ棒に振ったと言っても過言ではない。金沢戦で、今季初ゴールを含めて、ハイクオリティのプレーを見せたましたが、やはり、年齢や近年の怪我の多さを考えると、契約満了も致し方ないと言える。ただ、彼の持ってる可能性を示すという意味で、金沢戦の活躍は、より高いステージでのプレーする機会を得るための足掛かり(アピール)となった事は間違いないでしょう。もっとみたかったと強く感じました。有難うございました。
MF:27河井 陽介(1989年8月4日生まれ)
もっと見ていたかった選手の中の選手。どんな状況でもすべきプレーができた選手で、常に実力の80%以上のパフォーマンスを披露し続けた。彼が重用されていれば、違った結果になった部分もあったかもしれないが、岡山として、より得点という部分を2列目に求めて行くという方針が、ここまでの動向から分かる事から、27河井 陽介 選手のパフォーマンスが悪かったとかのマイナス的な理由ではなく、チーム目指す高みのために、転換が必要だったからであり、J2のライバルクラブに移籍する事になれば、後悔することになるプレーを対戦相手の河井 陽介 選手として目にする可能性は、大いにありえそう。それだけ、より高いレベルで見たい選手。有難うございましたという感謝の気持ちと、ベテランと言える27河井 陽介 選手が、来季は、どこでプレーするのか、非常に楽しみです。
DF:4濱田 水輝(1990年5月18日生まれ)
岡山の選手間の父のような存在であった4濱田 水輝 選手。近年は、出場機会が徐々に減っていき、リザーブメンバー入りしても出場機会のない試合も多かった。チームとして、今季のように怪我人が多い時に、チームとして補完できる編成を目指す中で、ファジアーノ岡山というクラブから去る時がやってきた。
ただ、4濱田 水輝が、ピッチ内外でファジに残してくれたものは、試合の結果やチームスタイルではなく、ファジアーノスピリッツの次世代への継承と言えるのではないでしょうか。
時代の変化と共にチームは、どうしても変わっていきますが、ファジアーノ岡山が大事にすべきこと、言葉だけではなく、練習中でのプレーする姿や選手とのコミュニケーションを図る中で、浸透させてきたことは、天皇杯でプレーしていた普段出場機会の少ない選手のパフォーマンスの高さからも感じる事ができました。
本当に最後のスピーチを含めて、私達サポーターにとって、彼への感謝以上に惜別の涙が勝ってしまう選手。本当に有難うございました。
FW:32福元 友哉(1999年7月17日生まれ)
実は、コンスタントに出場機会を掴んで来た選手です。初ゴールまでは時間こそかかりましたが、彼のプレーには、どこか可能性を秘めた未完の大器のようなイメージを感じていました。
だからこそ、彼の岡山での挑戦を振り返った時に、もっとやれた筈。そういった気持ちが一番に、どうしても浮かんできます。バーに当たる惜しいシュートやパワフルなプレーやWBでの挑戦、そして、なんと言っても熊本戦の劇的ゴール。
客観的にみれば、実績に乏しいかもしれませんが、ここから這い上がって来る。そういった期待感をどうしても抱いてしまう選手です。岡山で、怪我で苦しんだ部分こそありましたが、諦めなければ、結果を残せるという夢のあるゴールが見れて良かったです。有難うございました。
MF:宮崎 幾笑(1998年2月17日生まれ)
10番を背負い期待された選手ではありましたが、岡山でブレークしたと言える結果は、残せなかった。最後のシーズンは、いわきFCへのレンタルとなり、両チームから契約満了となってしまった。
10番の持つ重みや難しさこそあるものの、足下の技術は本物であったことは間違いないでしょう。いわきFCで、鍛えたフィジカルと岡山で10番を背負ったという事実は消えないので、いつか、これまでの経験を結果に繋げる事で、次のチームに宮崎 幾笑 選手在りという活躍に期待したい気持ちは強いです。有難うございました。
DF:杉山 耕二(1998年4月19日生まれ)
私は、結局彼のプレーを試合で一度も観る機会がありませんでした。しかしながら、入団時の語り草になるであろう長文の挨拶。そして、期限付き移籍先であるヴェルスパ大分で、JFLベストイレブンの栄光を手にするなど、確かな実力のある選手であることは、間違いないでしょう。
まだまだ年齢を考えても、ここからJFL→J3→J2とステップアップして、J2の舞台に戻ってくることも十分考えられます。これからも彼の挑戦には、注目と言えます。脱サラとして、プロとしてのスタートの場として、岡山を選んでくれた事に感謝したいです。有難うございました。
DF:下口 稚葉(1998年5月2日生まれ)
岡山でも豊富な運動量やクロス精度に可能性を感じた選手の1人。流石にJ2のレベルが向上して、どのクラブも、攻守共にプレー強度が上がり、巧い選手も増えて、サッカーのスピードが劇的に早くなった中での、判断の安定感や速さという部分で、岡山で信頼を掴むまでは至らなかった。
ただ、期限付き移籍先の今治では、出場を少しずつだが、積み重ねて、2得点を記録できた。まだまだ、足りない物があるかもしれない。しかし、出場機会を掴んで行く中で、岡山でも赤嶺 真吾の24番を託された事を考えても、彼の挑戦は、まだまだこれからだ。
まだまだ応援してくれているサポーターの方は多く、その想いに応えて、いつか彼がJ2の舞台に戻って来る。そんな気がします。有難うございました。
FW:松木 駿之介(1996年10月24日生まれ)
豪快にサイドをドリブルで駆け上がってのクロスやシュート。そういったプレースタイルのイメージだ。彼もまた怪我の多かった選手で、その怪我がなければ、もっと出場機会があったかもしれない。
JFLの大分では27試合3得点と結果を残せたが、岡山に戻ってプレーできるまでの評価を得る事ができなかった。
岡山が、更なる高みを目指して行く中で、その目指す所により高い選手が求められる。毎年であるが、「この選手が…」、「この選手でも…」といった感じにショックを受けるが、彼もまたその選手の1人かもしれない。
長くリーグを見て感じる事は、ステップアップする選手は、怪我が少なく、一年目からしっかりレギュラーを掴んでいる。
逆に、出場機会の少ない選手を、岡山は自前で育てようという傾向が強く、それが、若い選手の育成が遅れて、取り残された理由ではないかと感じられる。
海外でも有望な選手を即レンタルという流れが多く、そこで成功すれば、戻れるという流れがある。岡山もJ3やJFLという下のカテゴリーがある中で、そういった流れをより加速させていって欲しい。
松木 駿之介 選手に関しては、少し長くなってしまったが、ここから出場機会を増やして行く中で、今季退団した他の選手と同じように新天地で結果を残して欲しい選手の1人であり、その可能性を信じたいです。有難うございました。
GK:21山田 大樹(2002年1月8日生まれ)
スケールの大きさを凄く感じた守護神で、開幕スタメンの座を勝ち取りました。なんといっても正確なフィードやハーフウェーラインまで届くスローをもっと見たかったのが、正直な気持ちです。
GKとしても長身を活かした守備範囲の広さや体に当てることができるという点で、守備でも非常に安定感のあったGKでした。
ただ、やはり、鹿島からのレンタルという事で、どうしても彼に頼り切ることはできないという部分もあって、最終的には1堀田 大暉 選手へと正守護神の座は譲る事になりましたが、天皇杯や最終節などのプレーをもっともっと観たかったという想いが、やはり強くなりました。
今後どういったプロ人生を歩んでいくのか分かりませんが、出場機会を掴めば、ビックな選手になる可能性を秘めたGKなんじゃないかと感じています。
1年間有難うございました。
6、頂へ繋がる道へ
今週の週間ファジは、早めに公開になりましたが、来週はより動きがあるのではないかと思っています。明日は、U-18のプレミア昇格がかかった試合という事で、そちらに専念する可能性が高く、流石に発表がないかもしれないが、スケジュールの都合で、交渉するのであれば、発表があるかもしれない。
ただ、恐らく「昇格」が、掛かっているという事で、多くのファジアーノ岡山のサポーターだけではなく、ファジのクラブ関係者も広島の地にやってくることは間違いなく、その翌日の月曜からは、本格的に動きはありそうな気はしてます。
ここまでの動きや報道を観ても、ほぼ何も決まっていなくて不安というよりは、順調にストーブリーグを推移できていそうな感じはしていて、ファジゲートや山陽新聞社、TVなどのメディアからの情報というのが、ファジアーノ岡山サポーターのファジアーノ岡山への信頼に繋がっていると深く感じる。
だからこそ、ファジアーノ岡山は、堅実な運営やチーム編成、強化ができるのだと改めて感じますね。
そして、退団選手の顔ぶれを見ても次の段階にファジアーノ岡山は進みつつあるのではないか。そういった期待を確かなものにしていき、不安を払拭することで、ホーム開幕戦を満員にして、2024シーズンは、強さという勢いの上昇気流の流れに繋げて欲しい。
文章・図=杉野 雅昭
text・figure=Masaaki Sugino
7、アディショナルタイム(ファジ造語)
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