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2021ファジアーノ岡山にフォーカス43 J2:第39節:SC相模原 vs ファジアーノ岡山(Away) 「有馬曲線」
1、 前置き
相模原は、試合開始前時点で、降格圏の20位。残留ができる18位、もしくは、残留ができる余の残る19位のためにも、最低でも勝ち点1が欲しい試合。一方で、岡山は、順位が昇格(降格)にも関係のない消化試合である。毎試合で、状況を説明する試合が続いているが、それだけそういったチームとの対戦が続いていることでもある。
相模原を率いる高木 琢也監督は、シーズン途中から指揮を執る事となった。クラブとしても、積極的に補強を敢行し、別チームと生まれ変わった。ただ、降格圏を激しく上下動しつつ、ここまで、残留圏でもがいている。サッカーの内容自体は、この試合を見た岡山サポでも、相模原が得点出来るチームへと生まれ変わり、変貌している事が良く分かった。
その辺り、どうしてこういったオープンな展開となったのか。また、シンプルに良かったところと悪かったところを、しっかり整理していくことで、動きのあったこの試合を、客観的に見ていく。そのためにも、まずは、いつも通りメンバーにフォーカスを当てる所から始めていきたい。それでは、よろしくお願いいたします。
岡山は、代表で抜けた19ミッチェル・デュークに代わり14上門 知樹がスタメン復帰で、14ゴールを目指す。26パウリーニョの出場停止で、17関戸 健二がCHでのスタメン。11宮崎 智彦も左SBに復帰で、24下口 稚葉がリザーブに回った。久々の28疋田 優人のメンバー入りで、9李 勇載も連日のリザーブメンバーと、しっかりコンディションの良い選手を揃えてきた。
相模原は、非常に若い選手が主体のスターティングメンバー。実績のある選手では、スタメンの7清原 翔平や元岡山の29後藤 圭太がリザーブにいるが、どちらかと言うと若くてこれからの選手を中心にした編成で、チームとしての勢いを生み出し、残留を掴み獲るという気持ちを感じた。要所に中堅の選手を起用している所もポイント。
「ファジアーノ岡山」
・攻守共に柔軟性が増した4-4-2。
・チーム最多得点、10月MVPの14上門のスタメン復帰。
・好調の48石毛は、連日のスタメンで、24下口や9李もメンバー入り。
・5井上は全試合フル出場継続、31梅田もスタメン奪取後に不動。
「SC相模原」
・新たな高木監督の挑戦のポゼッションを意識した3-4-2-1。
・古巣の3後藤が、リザーブ入りだが、基本的には若手主体。
・10得点に絡む5ゴール5アシストの5平松の1トップ。
・チーム最多出場は、15川上で、中盤で、攻守でチームを牽引。
2、 電光石火の事実
独特の感覚の緩急のある攻撃を仕掛けてくる。それが相模原である。そう開始早々4分で39松橋 優安に、先制ゴールを許した。17関戸 健二がマークについていたが、並んで走るとやはり先をこされてしまう。恐らくこういったシーンが、試合で目立たないのは、練習でこういった形で、失点になる事が多いからである。
思い起こせば、CHでスタートした17関戸 健二であるが、気が付けば1つ前のSHでプレーする事が多くなっている。これは、攻撃的な観点というよりは、守備の観点であったことがこの失点シーンから分かる。CHであれば、バイタルエリアを守る事が多く、この失点シーンの様にセカンドボールに対しての競争に勝てなくては、回収できない。
6喜山 康平であれば、スピードこそある選手ではないが、経験からの予測と守備技術でカバー出来てきる事に加えて、平均的な体の強さを持っている。7白井 永地もスピードこそ速くないが、フィジカルは意外と強い。26パウリーニョに関しては、説明不要である。17関戸 健二だけでが、フィジカルが非常に弱い。
ただ、17関戸 健二のプレー自体は、献身的にハードワークした守備と、柔軟性を活かした粘り強い守備がある。これは、17関戸 健二がJ2で戦って来た中で身につけた彼だけの武器である。しかし、瞬発力だけはどうしようもできない。だから歴代の監督は、1つ前のSHで起用する事で、瞬発力より持久力と、粘り強さが活きるポジションに移す事で、彼の良さを最大限活かして来たのである。
今まで、私が指摘してこなかったのは、私のサッカーを観る目がまだまだという部分もあるかもしれないが、そこをカバーするように影山さん、長澤さん、そして、現監督の有馬さんと、気が付けばSHで起用するように、巧く隠してきて部分が強い。そう考えると、6喜山 康平、7白井 永地、26パウリーニョといった選手のプレー時間が長くなるのも頷ける。
SHでの17関戸 健二は、攻守で顔を出し、攻守での数的有利と、組み立てを安定させることで、中盤での守備網を突破する力や、ゴール前でのスペースを崩すサポート役だけではなく、時より見せていたゴールや、ラストパス、サイドのスペースに走り込んでクロス。といった攻撃面でのメリットも大きい。
その17関戸 健二の弱点が、思い切り出たこの失点の形から見えても、戦術的にそこをカバーできなかった事と、相模原の繋いで崩す意識からの弱い所を突くサッカーのかみ合わせの悪さが出たと言える。この点を踏まえて、遊撃こそするが、一度受ける3バックだと、中盤のバイタルでのインテンシティ(守備強度)は、生命線となる。
この辺り、8田中 裕介や24下口 稚葉のCH起用を見ても、チームレベルで、この中盤の脆弱性は共有されており、6喜山 康平と26パウリーニョ不在の試合で、表面化したのもここの番人と言える2人が不在であったのも大きい。しかし、6喜山 康平や26パウリーニョは、守って攻めることができるスペシャルな選手で、そう簡単に代役が見当たらない。
逆を言えば、こういった仕事ができるCHの若手不在で、来季の内定の決まっている佐野 航大君には、この2選手の後釜として期待したい選手である。走って守れて、基礎技術が高い。これは、久々に高卒ルーキーで、主軸を担える可能性があるかもしれない。6喜山 康平と26パウリーニョが、来季残った場合は、この2選手の状態を見つつとはなると思うが、徐々に試合数を増やしていくパターンが現実的な予測となる。
また、28疋田 優人に期待したい所ではあるが、6喜山 康平と比べて、前での発見ができる選手である。実際に、6喜山 康平は、恐らくJFLの時に、FWながら戻って守備をして、PKを与えたシーンがあった。ここを考えても、守備的な視点でもプレーできる今の片鱗を見せていた。危険な所を潰す意識というのは、彼の特徴であり武器であることは、今の6喜山 康平を見ていていると理解して頂ける筈である。
17関戸 健二をSHで起用したように、28疋田 優人に「前」という部分で、スペシャル部分を出していきたい。もちろん、「後」の部分でも期待したいが、選手がやり易い、つまり伸びやすい方向で、起用していく方が良いだろう。そう考えると、この部分への補強は、緊急性が非常に高い部分で、佐野 航大君で様子を見て、厳しそうであれば、今季のようにシーズン途中での補強という形が考えられる。
3、 相模原マジック
漠然と見ていて、ロングパス多いと錯覚していた私。もちろん、岡山が、守備で制限をかけていくという中で、苦し紛れのそういったパスもあったのも事実であるが、よくよく見ていると、良い形で、サイドで持つことができれば、比較的早い段階で、クロスを積極的に入れていた。これが、ロングパスと感じていた理由。
これは、どういった狙いがあるかというと、クロスの性質を考えていくと分かり易い。柔らかいクロスなのですよね。待たされるクロスというか、ボールウォッチャーに成り易いボール。野球で言うスローカーブみたいなクロス。速いクロスであれば、言ってしまえばクリアして、セカンドボールを拾って、攻撃に移ればいい。
しかし、緩いクロスであれば、人と競り易い状況が生まれる。しかも緩いので、落差もある。これは、これを収めるというよりは、ミスを誘発する狙いが強いように感じる。クロスに合うか合わないかの要素に、飛び込むや、毀れ球に準備するという部分で、17関戸 健二の前に転がって失点したシーンが、どうしても生じてくる。
もしかすると、6喜山 康平と26パウリーニョが、不在であることは分かっていたので、ここを突いていくというサッカーであったのかは不明だが、この守備側の対応を悩ますという狙いがあって、精度の高い上に、緩めのクロスやパスというのが、相模原には多かった。岡山の2失点目も普通に対応すれば、クリアできていたが、7白井 永地と22安部 崇士の間で止まる様なパスで合った事で、連係ミスが生じた。
この2得点が、意図的に相模原が、スタイルを変えて狙って来た形なのか、普段からそういたスタイルかは分からないが、岡山が久々の複数失点を喫したように、26パウリーニョと、6喜山 康平が不在であった事で、はっきりと緩く見える対応に見えた。後は、クリアを小さくさせるという狙いがこのクロスやパスに有った可能性もある。
速いクロスであれば、クロスそのものの力を利用して大きくクリアできるが、緩いクロスだと、頭や足の力で大きく飛ばさないといけない。この試合では、岡山のクリアの距離が不十分で、ペナルティボックスやバイタルエリアでのプレーが多くなっていた。その結果、自陣でボールを落ち着かせることができず、危険なシーンを何度も作られてしまうこととなった。
4、 表現の爆発力
相模原の対応が不味かったというよりは、岡山の個の力も大きかったと考えたい。48石毛 秀樹のゴラッソに関しては、6喜山 康平のお弁当が美味しかった。いや、説明不要の高い技術のゴールであるが、後の2得点は、2つの共通点がある。27木村 太哉の突破力と、9李 勇載のゴール前の圧力である。カウンタ―型でもあるのに主体的得点ができる。それが、今の岡山の強みである。
主体的に得点できるゴールとは、パスや連係ではなく、ドリブルもしくは高さで、1対1で勝って決めるゴールと、守備側を無力化できるシュートからのゴール。この2つの形のゴールと、これをアシストに置き換えた形を持っている事にある。逆に序盤戦は、速攻を仕掛けて、チームとしてゴールに迫りながら、得点できなかったのは、最後の所での1対1を避けていた部分(出来てきたのはほぼ27木村 太哉のみ)もあるからである。
今の岡山は、五分五分の条件でも勝利し、相手としては、対応が難しいゴールが多くなっている。19ミッチェル・デュークの高さ、9李 勇載の強さ、48石毛 秀樹の予測不可の難度の高いシュート、14上門 知樹の守備を無力化するミドルシュート。この4選手の形は、まさに、五分五分の状況で勝利してゴールに繋げる形である。
ただ、序盤は、14上門 知樹と、20川本 梨誉のミドルシュートだけであったので、ここを抑えられると苦しかったが、今は4選手もいることで、現首位の磐田に対しても超攻勢に出れたのも、イーブンで得点に繋げられる武器が多かったからである。それでも引き分けに踏みとどまれたのも磐田の力ではあると思うが、今の岡山は、その時以上の試合もある。
「あれ?27木村 太哉の仕掛けは?」と、指摘される方もおられると思いますが、いえいえ、この部分も重要です。2得点目と3得点目の攻撃のスタート(仕掛けのスタート)は、27木村 太哉のドリブルから始まっています。なかなか各チームが得点できないのは、現代サッカーでは、スペースを簡単に開けてくれないからです。
その守備組織に、隙を生じさせることができるのが、27木村 太哉のドリブルです。仕掛けて、突破して、何かしからアクションを起こして、前にスペースが出来たら、19ミッチェル・デュークに合わせる。裏に抜ければマイナスのクロスやラストパスで、48石毛 秀樹や14上門 知樹のミドルシュートでの得点に繋げるというパターンを創出できるのが強みです。
相手チームとしての事故と言えるゴールの多くも、隙を作るプレーが、その前にあるから生まれます。それが、27木村 太哉のドリブル。この試合は、不在でしたが、19ミッチェル・デュークの競り勝てる高さも、27木村 太哉のドリブルと似たような効果があります。競り勝つ事で、その先の背後のスペースなどを使うことができます。
そして、48石毛 秀樹には、スルーパスを狙える視野と技術もあるが、スルーパスを出すための時間やスペースを、27木村 太哉のドリブルでの仕掛けによって、作る事もできている。この結果、チームとして裏への意識が高くなり、得点に繋がる攻撃参加の機会や回数も増えていき、チームとして良い状態まで高めることができている。
今の岡山は、それだけではない。今回のフォーカスでは、触れてこなかったが、16河野 諒祐という「イエスマン」がいる。パスという上司には、どういった状況でも攻撃(イエス)で、答える。岡山における16河野 諒祐の動きはいたってシンプル。難しいことはせずに、上がって、仕掛けて、クロスを入れるという攻撃ではあるが、前半の右サイド攻撃をほぼ1人でクールに走ってやり切る。
そして、隙があれば、シュートを打っていく。攻撃のイエスマンでありながら、追随するだけではなく、自立したプレーも可能で+αのプレーができる。イエスマンとは、本来は、イエスしか言わないという皮肉の言葉であるが、今回の表現の意図は、どんな無理難題にも、まずは挑戦するという自信と、そのプレーを要求される信頼を現すプレー(イエス)なのである。
また、27木村 太哉をここ数試合で、こちらの右サイドで起用するのは、16河野 諒祐の関係性の整理がチームとしてできた面と、左サイドでの24下口 稚葉の攻撃参加の回数も関係している。11宮崎 智彦であれば、上がる回数が多くなく、シンプルに背後の気にせず、仕掛ける事に集中できていたが、こここ数試合は、ターンオーバーも関係していたが、24下口 稚葉が左SBで起用されたことで、状況が変わった。
28疋田 優人の左SHの起用は、24下口 稚葉を活かすための新たな挑戦で、来季に向けての形の模索であり、チームとしての挑戦である。チームとしての挑戦からの成長を感じるシーズンではあるが、先ほど話した16河野 諒祐のプレーも、チームとして挑戦しての失敗を繰り返す中で、辿り着いた形である。
このように岡山は、常にトライ&エラーを繰り返す事で、1つずつ、問題を整理し、チームとして成長してきたのである。しかし、多くのチームが、自分のスタイルを持っているがゆえに、結果や形ができた時に、そこを完成形や理想系とすることで、小さい問題が、徐々に大きくなっていく事や、成長の果実を実らせるどころか、腐らせてしまう事態が、起きてしまう事もある。
チームが良い時だからこそ、それが後退することとなっても挑戦するのが、有馬ファジである。だからこそ、語り尽きない。有馬ファジを語っていくと、円周率のように続いていく。ゆえにサッカー観戦が、好きな自分にとっては、毎試合、発見があって楽しい。この気持ちをより共有できる母数の多い(注目が高い)J1という舞台での有馬ファジが見たいと、心より願う。
5、 後書き
今回は、試合が初尽くしの熱戦であった事もあり、書いていて楽しかった。17関戸 健二の悪い部分が出てしまった試合でもあったが、同時に、そこを有馬 賢二監督を始め、歴代の監督は、隠して良さを出すためにSHで起用するようになったのではないかという気付き(考察)もできた。
フォーカスでのレビュー投稿までは、こういった発見を言語化に成功した時の喜びの鮮度(投稿は遅いが…)や、そこに辿り着くまでの自分の感覚(感想)を大事にするためにも、極力SNSの情報を遮断するようにしている。特に分析系の方のSNSは、投稿するまでは意図的に見ないようにしている。
これは、間違った分析や、分析の二番煎じは怖いが、それ以上に発見できないことが怖いからである。先入観が入ってしまう事で影響を受けて、結論が変わる事は、否定できない。答えがないスポーツだが、答えに近い答えがでるスポーツである。文章化しているという条件下ではあるが、それが私のサッカー観戦のスタイルのである。
ショッキングな敗戦であっても、サッカー自体が好きになると、脳内で、自然と結果が内容で、フォローされる。ただ、これは、岡山というクラブが、強さへの正しいアプローチを続けるチームでもあり、サッカーに、商売が極力絡まないような判断が働いているクラブの1つでもあって、上を目指し続けているクラブだからでもある。これは、Jリーグの地域密着の方向性の恩恵に感じところもある。
あとは、その情報遮断の結果により、SNSで、あまりフォロワーの方々に何らかのアクション出来ていない点は、申し訳ないと思っている。レビュー投稿後は、アクション出来る時もあると思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。サッカーに限らず、グルメや音楽など、良いと思った事は、共有と拡散していきたいですよね。
最近であれば、弁当事件での引用リツイートに6喜山 康平選手が、イイネをつけてくれたこと。その後、おにぎりの話題を投稿されていたので、そういうことかと思った。本当を言うと、「選手」を省略していることをTwitterのプロフィールに書きたいけど、文字数の関係で、入れてない。うん、後で、noteの冒頭の方には、追加しておこう。
「〇〇 選手」と、毎回文字に入れるのが理想だが、SNSだと見難いのと、文字数の関係で、断念して省略している。また、リスペクトしているからこそ、愛称にも抵抗がある。背番号と名前表記が、私なりの選手への敬意の形である。私のこのフォーカスを含め、選手を呼ぶときは、○○の呼び捨てではなく、○○(選手)と、解釈して頂けると幸いです。
そして、本名で、SNSに投稿しているのは、SNSの危険性というのを理解しているから。最近、色々と話題になっているが、私は、本名を公開することで、言葉を選ぶようにしている。失敗などはもちろん怖く、もし何かあれば、特定と拡散される事になるが、それは、ネットで無くても同じこと。拡散するのが、ネットを通じてであるということである。
ただ、セキュリティの観点から、危険であるのも事実であり、仮に成功して有名になればなるほど、何かあった時に、攻撃の標的や、プライバシーを侵されることになる。だから、成功する可能性を秘めいている読者の方々は、私の形は、真似はしない方が良い。そして、矛盾するが名前を公開していていも、特定はされたくなく、言葉への担保の1種であり、必用にならないように気を付けたい。
ただ、批判が怖いわけではなく、むしろ逆で、信頼することで、繋がりがネットの中ではあるが広がることで、より活発な意見交換な交流ができたらと願っているからである。「意見」と「自分」を混同しがちであると思うが、その点に関しては、私はフラットに考えているので、むしろ批判歓迎(中傷×)です。
たまには、こういった感じに、サッカー以外のことも書く事はあるように、話好きという事もあるので、適度にSNSで絡んで頂けたらと思います。そして、気が合わないようであれば、SNSで特性である既読スルーして頂ければと思います。ただ、細心の注意を払っていますが、深刻な問題があれば、こっそりと伝えて頂けると助かります。
脱線に脱線を重ねてしまいましたが、清水というクラブは、まだまだ課題の多いユースという育成機関という組織の中で、これだけの選手を育てあげたのかと、改めて感じさせられた凄い試合で、本当に楽しかった。まだ、48石毛 秀樹のゴールを見る事もあります。
Twitterの方で、試行錯誤しながらアンケート企画もしていますが、柔軟に対応していくで、最終的な4選手での決選投票が、本当にベストの4人になるような結果を目指していきますので、最後までご協力のほど、よろしくお願いします。
そして、アンケートの立案者は、投稿できないですが、4人の最終選考が同数の場合は、私が1票投じて、最終的な順位が決めるというケース以外は、投票できないので、見えない力(1票ですが)は働かないので、安心して下さい。最後の決選投票が、どうなるか楽しみですね。今回も最後まで読んで頂き有難うございました。
文章・図版=杉野 雅昭
text・plate=Masaaki Sugino
ファジ造語
「有馬曲線」
チームとしての状態は、上下動することがあるが、チームとしての限界を決めない事で、つねに挑戦と失敗を繰り返す。円周率のように、チームとしての進化にそこはなく、カメレオンのように対戦相手によって、戦い方も変える。また、チームの中で、選手を巧く組み入れていく事で、選手の良さを引き出し、少しずつチームを上向かせていくことができることを、岡山における「藤井曲線」である「有馬曲線」と、表現した。
「ファンタジスタシステム」
2トップに技術のある選手を据えて、中央にポジションをとる。中央を通そうとするパスコースを制限し、サイドへ出した所を狙う。そこを突破された後も、粘り強く守り、ボールを奪ったら2トップにボールを集め、技術のある選手が攻撃に移った時に、2トップの傍にいき、技術と創造性を活かして、ゴールに迫るやや攻撃よりの作戦。
「ミッチェルプレス」
速さ・高さ・強さ・巧さ・持続力によって、19ミッチェル・デュークがプレスを繰り返して行く中で、攻撃的なMFが追随する中で、相手のパス回しの自由を大きく制限する。また、後方の選手もハイライン、中盤もコンパクトに保つ事で、高い奪取力を発揮する。ただ、チームとしての消耗も大きく、19ミッチェル・デュークの1トップ時しかできない作戦。
「勝利の方程式」
リードした場面で、4バックから3バックにシステム変更し、重心を完全に後ろに置く分けではなく、中間に位置をとり、遊撃に専念しつつ、カウンターにより追加点を狙う。スペースを空けずに、岡山の守備時の集中力や献身性を活かし、守備にハードワークし、攻め手側のミスを誘発させて、時間を稼ぐことで、同点や逆転のリスクを小さくし、逃げ切る作戦。
「高低縦横の攻防」
得点を狙う攻撃スタイルの属性の指標。9李 勇載と19ミッチェル・デュークが揃う事で、縦の攻撃と横の攻撃。どちらでも高い質の攻撃が可能となる。また、低い(グラウンダーの)クロスやパス、高い(浮き球)のクロスやパスの多彩な出し手も揃った事で、多彩な攻撃と柔軟性のあるチームスタイルが可能となった有馬ファジが目指す理想系の1つの形を感じさせる要素。
「守備は最大の攻撃」
良い守備からの攻撃が主な攻撃パターンの岡山のチームスタイルを表現する言葉。岡山が意図した展開の時は、自陣でのプレー時間が短く、シュート数が多くなる。ただ、現状は得点まではなかなか繋げられず、攻撃は最大の防御と言えるぐらい質の高い攻撃ができない現状のチームが行き着いた勝負に徹する岡山の献身性が反映されたプレースタイルと言える。
「+1を作る3の原則」
攻守のあらゆるプレーで、数的有利を効果的に作る事で、守備時にはスペースを空けない。攻撃時には、対応が難しい攻撃パターンを多彩化することで、守り辛くする。また、守備では危険なシーン自体を少なくするリスク管理、攻撃では、良い形を作るための迅速さ。こういった部分を最低でも3人で、そして第3の動きを強く意識したチームで戦う。
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自分の感じた事を大事にしつつ、サッカーを中心に記事を投稿しています。今後とも、よろしくお願いいたします。