2024テゲバジャーロ宮崎にフォーカス②(J焦点⑥24限定連載)『 報われた攻守での意識~目覚めの時~ 』J3 第28節(H)vs FC琉球
1、テゲバを少しずつ知れた1週間~夢の続き~
前節の初レビュー公開後に、多くの宮崎サポーターの方に読んで下さって、とても嬉しかったです。コメント下さったり拡散もして下さり、有難うございます。
多くのテゲバサポーターの方に、Xの方でフォローして下さった方のプロフィールやnoteの投稿を拝読しながら、少しだけテゲバのことを知ることができました。
工藤 壮人さんのこととか。それが、テゲバでの出来事だったのかと思い出しました。サッカー好きでも60クラブあることで、やはり、どうしても知らないことが出てくるのは仕方ない面があるとはいえ、当時は衝撃的なニュースとして話題になりました。私達の心の中で生き続けるという言葉の重みを感じながら、私のテゲバへの想いも静かに熱くなっていったのを感じました。
新旧のサポーターに、それぞれの想いや夢があると思いますし、選手や監督にも夢があります。色々な想いが交錯しながら、夢を追い続けるために戦い続けていくのだと改めて感じました。
24シーズン限定連載とはいえ、この試合を観て、より多くの魅力に気付きました。それをこれから、私の言葉で、皆さんに発信していきたいと思います。それでは、よろしくお願いします。
全文無料公開。スキーやフォローや、購読などをして頂ける記事を目指しています。一人でも多くの方に読んでいただけると嬉しいです。
2、だるまさんが転んだ~前進の前進~
![](https://assets.st-note.com/img/1726414737-JnhlZjOQYEfIzPX6iC4RNkyU.png?width=1200)
2024年09月14日(日)19:04kick off いちご宮崎新富サッカー場
3連勝の勢いそのままに、この日のテゲバは、非常に良い入りをします。風上の利点を活かしてか、プレスの意識も前節よりもあって、ゴール前にパスやクロスを通す意識や選手が、ゴール前に入っていく意識も非常に高かったように私には映りました。
前半の45分は、テゲバペースであったと思いますが、前でプレーできた理由として、琉球の繋ぐ意識が非常に高く、ロングパスの意識が低かったことで「だるまさんが転んだ」のように、ビルドアップ(パスで前進していくイメージ)に対して、じりじりと近づくことで、琉球のビルドアップに対して、圧力をかけることができて、その先のプレーの成功率を下げさせる効果だけではなく、テゲバの意識のベクトルを前方に向けやすくなっていました。
11番 橋本 啓吾 選手に、ボールが収まり決定機を何度か作りましたが、この日は、決めることができず、連続ゴールも2試合連続で終わってしまいました。
ただ、今節は、高さを活かした競り合いの強さやポストプレー、そしてキープ力や仕掛ける姿勢が観られて、技術もしっかりあって、総合力の高い選手だと感じました。
また、累積警告による出場停止の44番 井上 怜 選手に代わってスタメン出場したのが、新加入したばかりの14番 五月田 星矢 選手。自身の名前の通り星の矢のような強烈なロングに近いミドルシュートを放つ。ミドルシュートは、コースを付くことはできず、琉球のGKの35番 東 ジョン 選手の正面に飛ぶが、強烈過ぎたため、パンチングを選択せざる得なかった。
もう1つのミドルシュートも惜しいシュートがあって、残り試合で、何ゴール決めることができるかというぐらいのインパクトを残した試合になったのではないでしょうか。もう少しパスやドリブルでも持ち味を出せるようになってくると、より面白い存在になりそうな気がします。
それにしても相模原も琉球もですが、ベテラン選手でFWを組んでいることで、前からプレスをかけるための運動量が足りないと感じてしまう前半でした。
ただ、琉球は、繋ぐ意識が高く、両SBは、経験豊富な選手で、高い位置まで上がって、クロスを中に入れた時には、テゲバも難しい対応が迫られるシーンが多かったです。
テゲバも後に行くほど、守備にかける人数も多いので、経験と実力の伴った琉球の選手と言えども、前まで運ぶことやシュートまで行くことが難しい試合になりました。
テゲバにとって、守備では「だるまさんが転んだ」のようなプレス、「達磨プレス」というプレスに行く意識が前節と違って見えて、それが効果的でした。
その結果、チームとして「前進の前進」ができた前半でしたが、先制点を奪えなかったことが、風下に立った時にどうなるかでした。
2024テゲバ造語No.1
『 達磨プレス 』
「だるまさんが転んだ」のように距離感と間合いを伺いながら慎重にプレスをかけていく、チームの運動量の維持も気にしながらのテゲバの90分間でのゲームマネジメントを想定したプレス。また、達磨のように倒れそうで倒れない(崩れそうで崩れない)守備のバランスの取れたチームスタイルに合ったプレスを表現したテゲバ造語。
3、今節も印象に残った真摯の力~テゲバの2戦術~
風下の影響は、どうか?そういった心配を吹き飛ばす20番 阿野 真拓 選手のドリブルからの強烈なシュートは、またしても35番 東 ジョン 選手のファインセーブに阻まれた。
思わず声が出てしまったが、その5分後にもっと声が出る強烈なミドルシュートを20番 阿野 真拓 選手が放つとネットを揺らした。コースと球足共に申し分なく、まさしく左足一閃。これが、阿野 真拓(あのまひろ)選手か…(一度は、言ってみたかった)と、思わず唸る凄すぎるミドルシュートが決まって、テゲバが先制した。
するとチームが変わったように、テゲバが、ハイプレスをかけていく。雰囲気が一変するようなエクセレントなミドルシュートが決まったしまったことで、琉球は浮足立った。
ここでも追加点を奪わなければならなかった。そう感じるほど、琉球のビルドアップが、テゲバのプレスに引っ掛かり、何度もショートカウンターが発動。アクションの選択や成否によっては、複数点入っても不思議ではないほどの好機だったので、前半を含めて、こういった所で決めれるようになれば、残留に近づくだけではなく、少しでも上を目指せるはずです。
ただ、この試合で最も内容が良かった時間を過ぎると、琉球の17番 増谷 幸祐 選手に代わって入った15番 荒木 僚太 選手が、途中交代の利を活かして、積極的に攻撃に参加していく。
同点から逆転を狙える攻勢に入った琉球に対して、前節も魅せた人数と体を投げ出して守る守備で、ゴールに蓋をして何度も防ぐ。
ここで、スタメンの両SHに代わって、5番 坂井 駿也 選手と42番 永長 鷹虎 選手が投入したことで、一時的に押し返すがしばらくすると、再び琉球ペースとなった。
1つ1つのプレーを観ても徹底の徹底をするテゲバの選手たち。本当に誰がシュートブロックしたか、玄人のテゲバサポーターしか、認識できないのではないかというぐらい、ゴールに壁を作って、テゲバのブロックを構築して守った。正直、混戦の中でDFの選手を認識できるようになるまでは、時間かかりそうです。それぐらい人数を活かした守り方が凄いですね。
この試合では、そのブロックを突破されてもしっかり反応して防いだり、飛び出して対応するなど、守護神らしい活躍が光った55番 青木 心 選手。一度やられたと思いましたが、ゴール横に外れて救われたテゲバ。
実は劣勢の中でも追加点を狙っていて、回数こそ少なくなっていましたが、決定機に近い形を作っていて、それが報われたのはテゲバに勝負を決定づけた追加点を終了間際に58番 武 颯 選手が決めました。
攻守で、運動量があって、前線の柱となっていた11番 橋本 啓吾 選手が、サイドに抜け出して、ライン際まで駆け上がるとマイナスのクロスを折り返した。ここまで、積極的にシュートを狙っていた58番 武 颯 選手が、難しい体勢と疲労がある中で、体と足を振り切って放ったシュートは、無理に強く打とうとしたためか、難しいコースへと転がり、威力が少し弱いシュートでしたが、ファインセーブを再三に渡って魅せていた35番 東 ジョン 選手の手の先を超えたゴールに吸い込まれた。フィジカルの強さが際立ったゴール。
流石に倒れ込んだ琉球も、最後まで諦めず攻める姿勢を魅せたが、無失点と複数得点で、テゲバが勝ち切った。
この追加点の流れを作ったテゲバの真摯の力。「テゲバプレス」と「テゲバブロック」で勝利を掴んだテゲバ。この4連勝で、順位を二つ上げて、残留に大きく前進した。
2024テゲバ造語No.2
『 テゲバプレス 』
勝負所や勢いがある所で発動することに限界があるハイプレス。強度と速さ、人数が伴った迫力のあって真摯的な意識が光るプレスで、プレスを実践する前線の4選手が武器のテゲバのショートカウンターも期待できる守備的でもあって、攻撃的でもあるテゲバの秘密兵器の戦術1つを表現したテゲバ造語。
2024テゲバ造語No.3
『 テゲバブロック 』
前節にも観られた高い守備意識。中盤よりも先に侵入してきた相手選手の攻撃のアクションに対して、かけれるだけ人数をかけてブロックを構築する。ボールホルダーへの寄せもしっかりできていて、本当に良いコースにシュートを放ったり、ブロックの上から決めるなど、ここから得点を奪うことは簡単ではない。守備に対する真摯的な意識がが際立つ、高い守備意識の堅守を表現したテゲバ造語。
4、五連勝へ向けて~合致~
ここから順位の近い奈良と鳥取との試合が待っています。代表の試合で良く聞いたワードの「負けられない戦いがそこにある。」まさに6ポイントマッチと言えるでしょう。
この2試合で、チームとして状況に応じたプレーや流れを一変する個の力が持った選手が複数いることが分かった今節。
現状のテゲバであれば、6ポイントマッチの連取で、6連勝もできるかもしれない。
しかし、多くのチームの監督や選手が試合前に口にする「目の前に1戦に集中したい」という言葉。
今のチームでは、劣勢でも粘り強く戦えるはずで、状況に応じた「達磨プレス」や戦術的な選択肢である「テゲバプレス」と「テゲバプレス」を総動員して勝ちたいですね。
もちろん、テゲバへの新たな発見や気付きも楽しみにしています。
実況の方が仰られていた「芝生席がいつか懐かしく感じる日が来るかもしれないですね。成長するスタジアムとして。」
テゲバファミリーの1人1人が、どんな状況でも前を向く意識と真摯の気持ちを持ち続けることで、テゲバは、きっと前に進めるはずです。
真摯さが似合うクラブですよ。本当に言葉と現実が合致していると感じました。
『 大熊 裕司 監督(テゲバジャーロ宮崎) 』
記者(インタビュアー)
◆4連勝ということで、前半戦とは見違えるような内容、結果が出ているわけですが、その一番の要因は?
大熊 裕司 監督
今日1点目を入れた阿野選手を見ていただければわかると思うのですが、選手たちは非常にタフに戦えるようになっていますね。阿野選手は小柄ですが当たり負けしないですし、その中でしっかりと技術を発揮できるようになった。まず一つは、やはり個人が、全体的に言えるのですけれども、それぞれが個人として成長してきたなというところと、90分を通して、まだまだ足りないですけれども、やるべきことをしっかりと表現できるようになってきているというところは非常にあります。あとは、やはり新しく入った選手ですね。非常に底上げをしてくれたということがありますので、うまく融合できてチーム力が全体的に実力が上がったなというふうに思っています。
試合結果 明治安田J3リーグ 第28節【vsFC琉球】
より一部引用
URL:https://www.tegevajaro.com/news/results/89014.html
『 58番 武 颯 選手(テゲバジャーロ宮崎) 』
記者(インタビュアー)
◆後半に武選手がテゲバに参画してからいろいろな場面で活躍されていますけれども、実は今日の武選手のゴールでテゲバがJに参加して150得点目だったんです。武選手は持っているんじゃないかと思いますが。
58番 武 颯 選手
それは嬉しいですね。何かツキがあればと思いますので、この間も200試合50ゴールを達成したのですが、それで今日は150ゴールですか、ちょっと持っているなと思います。
試合結果 明治安田J3リーグ 第28節【vsFC琉球】
より一部引用
URL:https://www.tegevajaro.com/news/results/89014.html
『 20番 阿野 真拓 選手(テゲバジャーロ宮崎) 』
◆これで順位もようやく19位から脱することができたんですけれども、そのあたりはどうでしょうか。
我々はJ2昇格を狙っています。脱出したということはいいことですけど、そこで一喜一憂せず、もっと上を目指していきたいなと思います。
試合結果 明治安田J3リーグ 第28節【vsFC琉球】
より一部引用
URL:https://www.tegevajaro.com/news/results/89014.html
文章・図=杉野 雅昭
text・figure=Masaaki Sugino
5、アディショナルタイム
・アンケート
J2 第28節(H)琉球戦
— 杉野 雅昭(Since2008) (@sugi8823) September 15, 2024
『 #テゲバジャーロ宮崎 のMOMは? 』
①11番 #橋本啓吾 選手
攻守で強く巧いプレーが生みだしたアシスト。
②20番 #阿野真拓 選手
ミドルでの得点と小刻みなドリブル突破は、まさにテゲバのメッシ。
③58番 #武颯 選手
攻守での献身的なプレーが、実を結んだ追加点。
↓アンケート
『 #テゲバジャーロ宮崎 の琉球戦のMOMは? 』
— 杉野 雅昭(Since2008) (@sugi8823) September 15, 2024
今節から独断と偏見でノミネート。
①11番 #橋本啓吾 選手
②20番 #阿野真拓 選手
③58番 #武颯 選手
④上記以外の選択肢
14番 #五木田星矢 選手
挨拶代わりの強烈なミドルシュート✨️
24番 #松本雄真 選手
20阿野選手との連携プレーでの攻撃で存在感。
・試合写真募集中
最後に、お願いですが、岡山在住のため現地に行けないので、レビューに載せていいよ(載せて欲しい)という画像があれば、XのDMで、画像と紹介するためのHN(ハンドネーム)と合わせて、送って下さると助かります。全てを紹介できないかもしれませんが、可能な範囲で、紹介したいと思います。
筆者紹介
冷静さと熱さを両立した上で、自分の感じた事を自分の言葉で表現することを大事にしている。ハイライトやテキスト速報をレビューを書くために確認するが、極力SNSは、情報を遮断して、レビューを執筆している。流石に通知や開いた時などに、偶然に目にすることもあるが、綿密に分析するというよりは、サッカーというスポーツの魅力を発信することを一番大事にしており、ファジアーノ岡山だけではなく、対戦クラブにも最大限のリスペクトの気持ちで言葉にしている。同時に、サポーターとの交流や魅力を語り合うことも好きで、レビューを書き始めて、中断期間や書けなかった試合もあるが、10年以上、ファジアーノ岡山を中心にサッカーのある生活をエンジョイしつつ、応援してきた。同時に、数少ないから岡山問わず、交流のできたサポーターもいて、「趣味」という「生活」の一部になっていて、サッカー観戦を心より楽しんでいる。
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