2024ファジアーノ岡山にフォーカス3『 ≫≫ファジアーノ岡山選手名鑑2024(MF編①)≪≪ 』



1、選手名鑑(前置き)


 サッカー雑誌の選手名鑑より早くをテーマに、ファジアーノの各ポジション(クラブ公式発表のポジション)別に紹介していきます。

 読み易い文章量を心掛けてに書き上げていきますが、全選手(監督)の総勢31名なので、監督&GK編とDF編とMF編×2、FW編の5部の構成となっています。

 各選手の良い所や期待したい所にフォーカスを当てた選手名鑑も、本稿で監督&GK編、DF編に続く第3部のMF編①です。よろしくお願いします。

『名鑑の方式』
①プロフィール
②通算成績
③選手(監督)紹介
④スギさん的視点

選手名鑑2024リンク
監督&GK編(5)は、こちら
DF編(9)は、こちら
MF編①(6)は、この記事。
MF編②(6)は、こちら
FW編(5)は、こちら

 全文無料公開。スキーやフォローや、購読などをして頂ける記事を目指しています。一人でも多くの方に読んでいただけると嬉しいです。


2、選手名鑑(MF編①)

6番 輪笠 祐士 選手

生年月日:1996年2月9日
身長:170cm
利き足:右足
ポジション:DH 右SB(右CB)

Jリーグ通算成績
J2(107試合7得点)
J3(88試合3得点)
岡山(41試合0得点)
23(29試合0得点)

『 ≫≫中盤のDFリーダー≪≪ 』
90分間強度の高い守備を維持できる無尽蔵のスタミナと屈強なフィジカルの選手にも当たり負けしないボディバランスの良さが武器のMF。中盤に蓋ができる選手で、前掛かりになりがちの岡山でも堅守構築を可能とした選手。攻撃面では、止める蹴るが安定していて、90分間通して高いパス成功率を誇り、アシストとゴールに絡める攻守の献身が光る選手。

『 ≫≫スギさん的視点≪≪ 』
23シーズンまでに通算6ゴールを記録している6輪笠選手ですが、岡山では、守備的タスクの割合が大きかったこともあり、攻撃への貢献度は控えめな選手です。守備の得意な選手と、ボランチでコンビを組めば、より攻撃に絡める場面も増えるはずで、23シーズンにも記録した絶妙なアシストだけでなく、ゴールという結果にも、より期待できる選手の1人ではないでしょうか。

7番 竹内 涼 選手

生年月日:1991年3月8日
身長:173cm
利き足:右足
ポジション:DH OH SH

Jリーグ通算成績
J1(207試合3得点)
J2(63試合3得点)
23(3試合0得点)

『 ≫≫後と前を繋ぐリンクマン≪≪ 』
サッカー王国である清水で認められたゲームメイク力が武器のMF。DFラインに降りてきて、ビルドアップに関与するだけではなく、前線の選手に縦パスを付けることができる技術と視野の広さがある。右足から放たれる強烈なミドルシュートも魅力。守備での貢献度も高く、経験値からの的確な判断やポジショニング、リーダーシップ等で、中盤を引き締める。

『 ≫≫スギさん的視点≪≪ 』
7竹内選手を言葉で表現すると「質実剛健」という四字熟語がしっくりきます。攻撃も守備も堅実で安定感がある。心技体で完成されていて、ファジアーノ岡山スピリッツとの親和性も非常に高い選手ではないでしょうか。岡山では、1年目ではありますが、早い段階で岡山に溶け込み輝ける可能性を秘めた選手だと思います。

10番 田中 雄大 選手

生年月日:1999年12月14日
身長:162cm
利き足:右足
ポジション:OH SH ST

Jリーグ通算成績
J2&岡山(72試合9得点)
23(33試合4得点)

『 ≫≫This is Fagiano OKAYAMA !!≪≪ 』
岡山でデビューして3年目のシーズン。攻守で誰よりも泥臭くハードワークできる新時代の10番。ボールを失っても切り替えが速く、再奪取を狙える粘り強さがある。ボールを持った時には、気持ちで囲まれても狭い局面でも前に運べる俊敏性と推進力がある。どんな状況でも諦めない気持ちの強さ。心技体をフル活用し、ゴールを勝利を最後まで目指せる選手。

『 ≫≫スギさん的視点≪≪ 』
岡山で、一定の内容と結果を残せた10番の選手は、岡山で1年以上プレーした後に10番になった選手ばかりです。矢島選手、千明選手、川原選手がそうですね。逆に、期待された新加入で、10番を背負った選手は、なかなかコンディションが整わなかったり、フィットしなかった選手も多いです。だからこそ2年間の結果以上の成績を残す事で「1年目以上岡山で活躍した選手が10番を背負う」という流れを確立に繋がる大活躍のシーズンとなって欲しいですね。

14番 田部井 涼 選手

生年月日:1999年6月25日
身長:172cm
利き足:左足
ポジション:DH OH SH

Jリーグ通算成績
J2(52試合2得点)
岡山&23(36試合2得点)

『 ≫≫現代型レジスタ≪≪ 』
創造力と技術力が光る左足のパスで、攻撃を組み立てられることが武器の選手。岡山でプレーする中で、粘り強い守備とピッチを縦横無尽に走る運動量を体得。守備的MFの位置から、守備対応だけではなく、ゴール前に顔を出す事で、得点にも絡むことが新たな武器。特別な番号が輝く、現代サッカーに求められるフィジカルが強化された岡山が誇るレジスタ。

『 ≫≫スギさん的視点≪≪ 』
14田部井選手のプレーを観ていると胸が熱くなりませんか?誰よりも攻守でハードワークした後に精度の高さと視野の広さを伴ったラストパスやシュートが左足から繰り出されるのですよ?練習で観た形が、今季に採用されるのであれば、ゴールとアシストで期待できる選手ではないでしょうか。

17番 末吉 塁 選手

生年月日:1996年7月26日
身長:166cm
利き足:右足
ポジション:左右のサイド全般

Jリーグ通算成績
J2(107試合2得点)
岡山(15試合0得点)
23(28試合0得点)

『 ≫≫高速奔走のサイドの支配者≪≪ 』
サイドでの攻撃では、スペースへの快速のランや1対1から置き去りにするスピードで、フリーになってからのクロスやパスでのチャンスメークが光る。サイドでの守備でも、スピードを活かして自由を与えない対応もできる。攻守共にシンプルに速い上に、90分間もそのプレーを継続可能で、攻守共に快速と運動量で、主導権を握れるサイドのスペシャリスト。

『 ≫≫スギさん的視点≪≪ 』
「遅筋」と「速筋」というワードがありますが、その前の通り「遅筋」は、スタミナに優れる筋力で、「速筋」はスピードに優れる筋肉です。17末吉選手の場合は、双方がハイレベルな選手と言えるでしょう。スピードが武器の選手には消耗を迫り、スタミナが武器の選手にスピードを押しきるといったことができるのが、17末吉選手の武器ではないでしょうか。

19番 岩渕 弘人 選手

生年月日:1997年9月17日
身長:177cm
利き足:右足
ポジション:OH ST

Jリーグ通算成績
J2&23(20試合7得点)
J3(31試合10得点)
JFL(37試合9得点)

『 ≫≫2列目型ストライカー≪≪ 』
MFタイプの選手独特の「柔」に加えて「剛」の部分を併せ持つストライカー。止める蹴るも安定していて、ボディコンタクトにも倒れない速さがあり、ペナルティボックスに進入して、シュートまでいくことができる。自分で決めるだけではなく、周りと連携して崩せる「巧さ」も光る。待望のゴールの嗅覚にも優れるストライカー寄りの2列目タイプの選手。

『 ≫≫スギさん的視点≪≪ 』
実は、練習であまり特徴を掴みきれませんでしたが、プレー動画と練習のイメージを合わせると、ミスが少ない印象も残っていました。私が見たパサータイプや狭い所で活きるタイプの選手が光る練習でのプレーではなく、広いピッチのプレーであれば、ここにフィジカルという武器を上乗せできるタイプの選手に感じました。中盤の競り合いの局面で、一気に抜け出しての得点や力強い得点にも期待できそうな選手というイメージを抱いています。早くじっくり見てみたいです。


3、選手名鑑(後書き)


 今回は、6輪笠 祐士 選手、7竹内 涼 選手、10田中 雄大 選手、14田部井 涼 選手、17末吉 塁 選手、18岩渕 弘 選手の6選手を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

 新加入の2選手に関しては、プレー動画や練習での印象メインでの選手名鑑となっていますので、実際のプレースタイルと少し違う部分もあるかもしれませんが、選手の特徴や魅力について語る客観的視点と、私の主観を軸としたW構成でなんとか形にできましたが、皆さんの中では、こう感じたとかあれば、教えていただけると嬉しいです。

 23シーズン以前より在籍していた選手に関して、長く岡山を観てきているので、それなりに特徴をお伝えできたのではないかと思います。そして、なるべく期待度が上がるような熱いワードや冷静な表現を心掛けました。少しでも岡山の選手の魅力をお伝えできていたら嬉しいです。

 それにしても今回の7選手とも、プレー強度が高い選手(23シーズンに伸びた選手も含む)ばかりで、千葉戦や清水戦で感じた差を縮められた部分もあるのではないでしょうか。かといってもフィジカルだけかと言われれば、そうではなく、テクニックのある選手もいますし、両方を兼ねた選手もいます。そして、同じ武器のようでもタイプの違う選手もいます。

 MF編も前半の①が終わった段階ですが、後半の②でもタイプの違う選手もいると思いますし、DF編やGK編でも紹介した選手、これから紹介予定のFW編の選手を含めて、一貫性のある補強により、多様性のある編成となったのではないかと、選手名鑑を作成しながら感じています。

 だからこそ、選手の士気やコンディション、戦術の浸透を進めつつ、チームをどう右肩上がりの曲線を作れるかが、最大の鍵だと感じています。戦力の力の最高値では、勝てないクラブはあるかもしれませんが、シーズンを戦いきる総合値で、最終的に僅差でも良いので、昇格を勝ち取る。それが、岡山の目指す道だと考えると、サポーターとしても少し緊張してきますね。

 さて、そういった戦いのリーグの開幕が近づいてきてますが、いよいよこの選手名鑑も折り返しで、残すは、MF編②とFW編のみとなりました。そちらの方も読んでいただけるようにベストを尽くしますので、よろしくお願いいたします。そして、選手名鑑(MF編①)を最後まで読んで下さり有難うございました。

選手名鑑2024

監督&GK編(5)は、こちら
木山監督
1堀田 選手 13金山 選手 21川上 選手 49ブローダーセン 選手

DF編(9)は、こちら
2高木 選手 4阿部 選手 5柳 選手
15本山 選手 16河野 選手 18田上 選手
43鈴木 選手 55藤井 選手 88柳 選手

MF編①(6)は、この記事。
6輪笠 選手 7竹内 選手 10田中 選手
14田部井 選手 17末吉 選手 19岩渕 選手

MF編②(6)は、こちら
20井川 選手 24藤田 選手 25吉尾 選手
27木村 選手 42高橋 選手 44仙波 選手

FW編(5)は、こちら
8シャビエル 選手 9グレイソン 選手
11太田 選手 29齊藤 選手 99ルカオ 選手

文章=杉野 雅昭
text=Masaaki Sugino


筆者紹介
 冷静さと熱さを両立した上で、自分の感じた事を自分の言葉で表現することを大事にしている。ハイライトやテキスト速報をレビューを書くために確認するが、極力SNSは、情報を遮断して、レビューを執筆している。流石に通知なので、軽く目にすることこそあるが、綿密に分析するというよりは、サッカーというスポーツの魅力を発信することを一番大事にしており、ファジアーノ岡山だけではなく、対戦クラブにも最大限のリスペクトの気持ちで、サポーターとの交流や魅力を語り合うことが好きで、レビューを書き始めて、中断期間や書けなかった試合もあるが、10年以上、ファジアーノ岡山を中心にサッカーのある生活をエンジョイしつつ、応援してきた。


4、アディショナルタイム(ファジ造語24)


『 ≫≫力を出し切る三原則≪≪ 』
「決め切る・勝ち切る・逃げ切る」という課題と語ったGMの服部 健二 氏の言葉から想起した「力を出し切る三原則」という2024シーズン第一弾のファジ造語とさせていただいた。来季を観て行く上で、勝利するために、チームがどう強くなったのか、是非、結果から「力を出し切る三原則」をクリアできているか注目したいですね。

『 ≫≫虹色の右足≪≪ 』
24シーズンがルーキーイヤーとなる24番吉尾 虹樹 選手の右足から放たれるパスやクロス、シュート、プレースキックの全てが、高精度であることをより魅力的に伝えるファジ造語。24吉尾選手の名前の「虹樹」の「虹」があり、「虹色の右足」に相応しい選手であると思います。プロとして経験を積む中で、「虹色の右足」は、大樹のようにチームを支えることができる可能性を秘めていることも間違いないでしょう。

『 ≫≫木山マジック≪≪ 』
固定概念を作らない木山 隆之 監督の自由で大胆な決断により、チームを勝利に導くことができる試合采配や選手起用を指すファジ造語。誰にも思いつかない自由な発想と大体な一手で勝利を手繰り寄せてきた将棋で一時代を築いた羽生 善治先生の一手が「羽生マジック」と呼ばれていたが、そこに由来して、「木山マジック」と命名した。22シーズンは、サポーター間でも浸透した。24シーズンでも聞きたいワードですよね。

『 ≫≫剛よく剛を制す≪≪ 』
「サッカーにおいても剛強なものが、剛強な力によって、無慈悲にも剛強なものを押さえつけてしまうという弱肉強食の世界である」という意味の造語」本来は「柔よく剛を制す=柔軟性のあるものが、そのしなやかさによって、かえって剛強なものを押さえつけることができる」という意味の造語だが、99ルカオ選手のフィジカルが、あまりに凄すぎるので、諺(ことわざ)を弄ることでその強さを表現したファジ造語。


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