クリエイターの企業営業への道
あるクリエイターさんたちが集まるZOOMに参加しました。
この記事はその主催者さんとご登場の方へのお礼も込めて
企業担当者(発注側)の身と企業への売込み(請負側)の身
の両面を経験している私の個人見解です。
ほーっ、でも、はーっ、でも結構なので
ゆっくりお読みいただければ幸いです。
まず、参加してビックリしたのは、
「クリエイターさんたちは、自ら企業へ売り込みたいの!?」
クリエイターさんは、営業の横に時々ついてくる人。
感性の人、アーティスト、直接話していいの?的な人。
これが私が企業担当者の時のイメージです。
(昔話なので、今は違うのか知れませんが)
そんなクリエイターさんが自ら企業へ売り込む時代がきたとは。
さて、本文です。
今も20年前も動画は販促ツールのひとつです。
販促には、文脈(コンテキスト)があります。
つまり、ある商品を売り出すための一本の筋書きがあり、
その上にパンフやらHPやら、動画があります。
今で言う「コンテンツ・マーケティング」ですね。
動画は、企業担当者にとって、一つのツールなわけで
そのツールがどれだけ素晴らしいのか、
伝えられても「すごいですねー」としか言えないのです。
では、どうしたらよいのか?
クリエイターさんが自らそこまでやるの!?
と思いますが、やらないよりやった方が好かれると思うので書きます。
■事前準備 (会うための前段取り)
①売込み先の業界を知ること
➁その会社のことを知ること
③その会社の競合先を知ること
④その会社と競合先の違い(例えば販促の仕方)を知ること
■ヒアリング (担当者と会えた場合)
(営業マナーとかは、ここでは語りません)
①営業先の担当者にどんなことをしている・考えているか聴く
※ここでは、販促の文脈を確認する
→ 〇〇商品で今、どんな販促をお考えですか?
➁お役に立てるかもしれない、ことを伝える(反応をみる)
→ 私、クリエイターなのですが、
このタイミングで〇〇に誘致したらいかがでしょうか?
③じぶんの作品を見せる
→ たとえば、このようなのはどうでしょうか?
④一回断られる(とする)
→担当者「この販促は△△企画に任せているから・・・」
⑤お試し(実験)を提案する (反応をみる)
→ そうですよね・・・。私の勉強のためにも<無料・低価格>で
反響があるか実験してみませんか?
*企画会社が販促全体をやっていたら、価格では勝てます!
逆に、「そんな高いのですか~びっくり」くらい(笑)
⑥OKとれたら、〇〇だけでなく、ヒアリングできた販促全体の文脈を自分なりにスケッチ(書く)して、その中に自分の〇〇をコンテンツとして役立つように次回のプレゼンに備える
まあ、こんな簡単にはいきませんが、
こういう想定をしてロールプレイングをするなど
事前準備は必要なのです。
営業するなら、それを売り込むよりも販促全体を理解し
(ほんとでしたら、商品化前の企画段階から)
その中で、自分のクリエイティビティをどう発揮するかを伝えたらよいと思います。
おまけ
私は独立2年目の2007年にカメラ担いで企業動画を撮っていました。
販促は企画全体を大きな会社さんがやっていたので、レッドオーシャン。
ならば、と何を撮らせてもらったかというと、
「ある組織の密着1カ月レポート」
要は社内に配る成功事例動画です。
私の役は、カメラマン 兼 営業分析 兼 ディレクター
この時はまだプレミア使ってないので編集は知り合いの業者さんに発注
ナレーションは、TOKIOの〇〇などで有名な方にお願いしました。
これで〇〇〇万円でした。
何が言いたいかというと、
大手代理店が入っていない、気が付いていない隙間もある
ってことです。
クリエイターと名のる方々は表の仕事がされたいと思いますが
こういう裏もあります。ということで。