FIRE! 「引退したら、ハワイに移住する!」 これ英語で、何て言います?
#1up
一歩 先行く英語塾
最近、FIRE という言葉をよく耳にします。(Financial Independence, Retire Early)
さて、
「引退したら、ハワイに移住する!」 これ英語で、何て言います?
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(a) I'll retire to Hawaii.
(b) I'll retire into Hawaii.
(c) I'll retire in Hawaii.
(d) I'll retire for Hawaii.
正解は、
✅ I'll retire in Hawaii.
なんです。
◆
"retire" = "stop working"
つまり、
"stop working in Japan" AND "move to Hawaii"
これを、一発で表現できる。
(※ハワイに行ったことがなくても OK。)
■ 類例 ■
「分かった。今から行くよ。」
OK, I'll be there. (= I'll be in the cafe.)
◆◆
さて、この "retire"、辞書だけでは不十分。
例えば、タクシーの運転手が今回のコロナ禍で仕事がなくなった。もうカネも底をついてきた。英語では下記のように表現できる。
The taxi driver retired into poverty.
The taxi driver retired and got into poverty.
これは、くどい言い方のようですが、問題なく OK。
The taxi driver is retired into poverty.
この用法 "be retired"、英語では普通の表現ですが、なぜか辞書に記載がない。
「ウチのお父さんは、もう引退してる/退職してる。」これは、
My father is retired.
としか言いようがない。
「辞書が正解」という前提は、怖い。
◆◆◆
~余談~
たしかに英語の前置詞はとても厄介です。しかし、逆も然り。
外国人が日本語を学ぶ際、「どもる」ポイントは、まず間違いなく『格助詞』です。
大阪で食べ歩く。
大阪を食べ歩く。
単語は知っているけれど、何故「どもる」のかというと、その後に来る『格助詞』に自信が持てないからです。
もっと身近な例では、例えばコールセンターに問い合わせの電話をしていて、最後の方になって、
「ん?この人、ひょっとして日本人じゃないの?、外国人?」
と、気付いた経験はないでしょうか。
その大半の場合は、助詞の使い方が「変」だからです。
日本語学習者の中には、助詞を最初から放棄してしまう生徒も実際多いのですが、日本語の魅力は助詞にある。
英語の前置詞に関しても、勉強するにつれて、だんだんと分かってきます。
(^_^)
【自己紹介】
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大学で英語学を専攻。TOEIC 925
独 SAP ジャパンに正社員として新卒入社。(自社製品の翻訳/ローカリゼーション/機械翻訳)
サンフランシスコ、シリコンバレーに渡米(H1-B)
Apple本社クパチーノ campus/Macworld/Linux World。
ビジネス最前線を奔走。(Berkeley/Las Vegas)
帰国後、日本の機械翻訳 最大手 Yahoo 翻訳の開発に従事。
文科省検定教科書(英語)を編纂。
現在、自身の翻訳会社にて、代表取締役 CEO
日本文化を世界に発信しています!
https://linkedin.com/in/hirokisugimoto
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20210626 (Sat), JST
文責:杉本博紀 / Hiroki SUGIMOTO