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だからこそ怒れ。怒りのエネルギー。
初めまして。イタリアで彫刻をやっている杉本ユニです。
みなさん最近、激怒しましたか?自分や他人を許せなくて爆発した記憶はありますか?今回は怒りの感情について自分のケースを考えていこうと思います。
今回はボクの怒りの根本を見つめてみようと思いました。ボクと直接、会った事がある人間はnoteはやってないと思うんですが自分でいうのも変ですがボクは結構、怒りっぽいです。常に4割くらい怒って歩いています。この性格で周りに迷惑をかけて生きてきた事は自覚しています。しかし自分の怒りの感情が落ち着く事はあるのか、その辺も堀下げてみようと思います。
◼️自己評価が低過ぎる。
自分自身の自己評価が低くなるのは子供の頃の自分を思い出すところから始める事が出来ます。誰しも子供の頃は未熟故に失敗を繰り返しながら成長と共に改善されていくのが普通の過程だと思います。しかしボクは子供の頃の失敗を改善する事が出来ず気づけば二十歳を超えていました。
それは家族に興味が無さ過ぎる、というところです。
自分の家庭は公務員が多く経済的に安定していて祖父祖母ともに70歳を超えるまで働いていたので裕福な家庭でした。家族は本当にボクに優しく接していたと思います。しかしボクはそんな家族の実名も誕生日も最近まで覚える事が出来ませんでした。大学生の頃でも父母の名前は覚えてても家族全員の年齢も漢字も覚えていませんでした。家庭崩壊も何もしてないです。ただ家族に何も興味が無かった。だから母親が病気で余命宣告されてもお見舞いにも一度も行かず平気で暮らしてたし祖母が死んだ時も何も感じていませんでした。
ただそういう事の異常さに気づいて後悔し始めたのは大学卒業後の働き出した時からです。建築業界で毎日、ボコボコにされて障害者呼ばわりされて難聴になっても家族だけはボクを待っていてくれたし会うと喜んでくれだ。
こういう幸せに気づかず何も興味を持たない幼少期のボクを育てる記憶を持ってしまった両親に対して「生きててごめん」って本当に思います。だからボクは自分を認める事は出来ないし自分に対していつも怒っています。
◼️建築業界でボコボコにされた経験。
今では酷い目に遭った建築業界での記憶はボクを鍛えてくれたと思えます。しかしボコボコにされたのは必然だしそれがキッカケでサバイブする力の源を得たと思っています。しかし昔の自分が今も心の中では生きているのを感じます。
文化財修復の仕事を辞めて独自の道を歩もうと決心してからより一層強く思う事があります。それは「もしこれで生きていけなかったら死ぬしかない。」と頻繁に考えています。過去の情けない自分にもこれからの未来に対しても怒っています。自分の人生は自分でしか変えられない。他人は押しのけてでも勝ちたい。自分を自分で鼓舞するには怒りしかない、と思います。
◼️父親にボクとの良い思い出を経験されてなかった。
ボクの父親は警察でした。根っからの体育会系でラグビー、アメフト、機動隊、暴力団対策課で正義感の強い人間で尊敬しています。集団の中でチームワークを学び強くなった。だから小さいボクにもそういう経験をさせたかったのだろうしそんな人間に成長して欲しかったんでしょう。だからボクは小さい時は父親に野球、サッカー、ラグビーなどあらゆるスポーツを勧められクラブに連れて言ってたのを覚えてます。しかし全部、一日も続ける事が出来ませんでした。
原因は今でも覚えています。パスを回す、というシステムが理解出来なかった。やる意味が全然分からなかった。父親とキャッチボールする意味さえ見出せなかった。実家の家にあるアリの巣を破壊する事ばっかりしていました。
そして小学校、中学校から戦争、差別、道徳の本を読み漁り危険な発言を平気で言い出しました。先生が答えられない質問をぶつけてめちゃくちゃにする事が生きがいでした。今思い出しても異常で家庭訪問で先生が家に来ていたのを覚えています。
根っからの体育会系の真っ直ぐな父親は楽しい息子との時間を何も得る事が出来なかった。後悔の念しかありません。今も自分が許せない。
今回、自分の暗い部分を書いてみました。ここまで読んでくれてありがとう。
こんなダメダメな人間だったけどなぜか建築業界で大変な境遇にいたら途中から覚醒したように感じるのはどこか壊れているのかなぁ、と時々思います。家族の偉大さや優しさに気づけたのが本当に良かった、と思います。
結局、今はイタリアで1人ぼっちですがこれで良かった。世界は広い。だからこそ思いっきり自分をぶつけられるし日本の小さい世界と衝突する事がない。
思いっきり自分のアイデンティティーで勝負しようと思っています。アーティストとして少しでも上に上がれるように頑張るのでぜひ応援してくれると嬉しいです。
杉本ユニ