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古き良き×新しき=?|デザイン実績
今年で36回目になる「備前焼まつり」。
1983年から岡山県備前市中心部で毎年行われている、日本六古窯の一つである備前焼の一大イベントで、平成29年には日本遺産に認定されている。
4年前に作家 石田和也さんのブース手伝いをした時には衝撃を受けた。
そこはまさにバブル!
東京をはじめ県内外から集まったおじさまおばさまたちが、数万円のツボを吟味した後、会計を待つ間に、数千〜1万円前後はするお皿を、まるでスーパーのレジ前に並ぶフリスクのように手に取って行く。
「今の時代に、こんな世界があるのか、、」と
海外旅行をしたような、浮世離れした感覚を覚えている。
しかし、2日で10万人が来るという備前焼まつりも、来場者は減少傾向にあるそうだ。
また備前焼作品をフリスク感覚で買うような、物を買うことに思い切りと余裕のある世代も徐々に減ってきている...。
そこで今年は備前市で「若手の力で新たな企画を!」という話になり、オクスフォード大学やウィッチフォード釜など、これまでも海外のアートの現場と備前焼の関係性を築いてきた、石田さんに白羽の矢が立った。
石田さんがオーガナイザーとなり、若手備前焼作家から大御所まで様々な方が集い、特別史跡「閑谷学校」を会場とした企画「セラミックアートビゼンin閑谷」が進められている。
(自分もお声がけいただき、このウェブ作成と、広報のお手伝いをさせてもらいました。ありがとうございます・・・!!)
企画内容は、イギリスで働いていた石田さんならではの、まさに「若く新しい感性」である!(この言葉はあまり好きじゃないというか、(笑)的な使い方をすることが多いのだけれど、今回は良い意味でまさにそういう企画だと思う)
(ウェブ内にあるイベントリスト)
海外の繋がり、フローリストの方、ティータイム...
異業種、異文化とのコラボレーションが、これまで地域を守ってきた備前の根深い伝統文化にどう刺激を与えるのか、楽しみだ。
期間は、10/20(土)・21(日) 。
芸術・アートが好きな人に限らず、地方の伝統文化や芸術の新発見を試みる方の刺激にもなるはず。