コロナと。 ④カウンターヴァージョンUP
5月4日 カミイケさんに私が自分のイメージを伝えた。
その時書いて見せた杉原のイメージ図がこれだ。
まず、板を貼って、それを糸ノコでくり抜き、額縁をくっつけていくとかどう?
というのが杉原の頭の中にあったイメージだ。
厨房は作業場だからあまり見せたくないから塞いで欲しい。
厨房からさっとお客さんにカップが出せるように開けておいて欲しい。
思いつくことを、ああだこうだ言った。
どっちなんだろ・・・カミイケさんは呟いていた。
だんだん不安になって来た。
私が、ああだこうだ言ったせいで、面白いものではなくなったらどうしよう。
その後、ネット経由でやりとりした時には「色々言ったけど、とにかくお客さんがびっくりして喜んで元気がでること、それ優先で」と言って丸投げすることにした。
また、しばらくして、「あみだくじみたいになりますがいいですか?」とカミイケさんから連絡があった。
何がどういうことなのかさっぱり分からなかった。何が出来上がってくるのかは、だいたい常によく分からない。
「とにかくお客さんがびっくりして喜んでくれるやつ。」
としか言いようがない。
「大丈夫」
そうカミイケさんから返事が来た。
5月20日工事の日がきた。
次々に運び込まれる額縁がついたパネル
なるほど「あみだくじ」の意味がわかった。
板があること前提でそれをくり抜くのではなく、棒状の木で組んであったのだ。
カミイケさんは、ご自身のアトリエで、ほとんどを製作されて持ってくる。
あとは現場で組み立てるだけなのだ。
もう一つのパネルが結合される。
飛び出していたカーテンレールに支柱のようなものが取り付けられた。
カウンターにあった溝が以前から気になっていたが、それも今回手際よく埋めてくた。
奥2箇所の隙間は木で埋められた所だ。
オイルを塗ってもらい、深い色と艶が蘇った。
遊び心は絶対に欠かさない。カミイケさんらしい薔薇の花の取り付け。
裏からじゃないと見えない位置にもあえて薔薇の花を添えたりもする。
L字カウンターの向こう側からは、額縁の裏が見えることになるが、無骨な感じが面白い。そして、何より、空間が立体的に見えるようになった。
オモテからも閉塞感はないだろう。
向こうにちらっと写っているが大きな脚立もカミイケさんからお借りしのたで、返してくれと言われる前に、天井照明も増やさなくては。
いわば、こうしたことができるのも、Tetugakuyaを陰ながら支えれた人たち、お客さんたちがいるからだ。
心が折れそうな時も、いつだってそうだった。
内装が変わっていくのも、いつだってそうだった。
だから、創って創られる店Tetugakuyaなのだ。
自粛の中、ご自宅で過ごされている方も、いつか落ち着いたら…遊びにいらしてください。
安心して外出できるようになった時、その時にTetugakuyaの進化を楽しんでもらいたい。
(とはいえ、まだまだTetugakuyaは発展途上・・・)
以上、久々の進化報告レポートでした。
美術家 カミイケタクヤHP ↓(只今絶賛無人個展開催中)
2017年のTetugakuyaのカウンターは↓
2019年Tetugakuyaのカウンターは↓
更なる詳細は、noteマガジン「Tetugakuya進化状況」をご覧ください。
OPEN当時の状況も残っています。
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