70*ごめん、いま猫でいそがしい(クロきび)
クロきび部屋の窓をルーバーでガードして、いつも開けている。網戸を破られても困るし、脱走はもっと困るけど、風通しはよくしたいからだ。だけど、ルーバーと網戸のあいだにどうしても入ってみたいらしく、ふさいでもふさいでも、入られた形跡がある。これといって決定的な名案も浮かばないまま、また、ふさいでおく。こういうとき、クロちゃんは、しおらしく成り行きを見ているのだが、きびちゃんは必ず私の足を齧ってくる。どうしても、どうしても、ルーバーと網戸のあいだで風を感じたいらしい。
一日に一度はDIY力がもっとあればなあと思わない日はないのだが、ある夜、窓を半分締めてはどうかと考えた。いま二分の一開けているのを四分の一だけにする。さっそく実行していると、クロちゃんが「おお」とでも言いたそうな顔で身を乗り出した。ふりむくと、どうしたことか、閉めていたほうの窓が開いている。網戸はなくて、外の格子だけが見えている。やばいと思った瞬間にクロちゃんは外の格子にしがみついている。クロちゃんを必死で格子から引きはがし、窓を閉める。我ながら、めちゃくちゃ素早かった。こんな、ちょっとの油断で、猫を夜、迷わせるんですね。。ほんと、こわかった。もう一度言います。ほんっとこわかったっ。
暗がりと一体化し過ぎるクロちゃん↑
イタズラをするときは、いつも結託するクロきび↑