57*ごめん、いま猫でいそがしい
クロきびが、すっかり相棒同士になってくれて、うれしい。一匹の姿がみえないと、ほぼなにかよからぬことを画策しているのだが、残りの一匹もそれにぴんとくるらしく、おれも楽しいことの片棒かつがせてくんろー(というイメージ)と、相棒を探しまわっている。
なぜ、わざわざこんな狭いところに……。猫耳が計四つ見えている。一目散とは、このことだろうなという勢いで駆けていく。もしくは駆けてくる。
クロちゃんは、ひとりっこ時代に(約一ヶ月)マンツーマンで猫じゃらしによるジャンプ力増強トレーニングを積んだせいか、テーブルに助走なしで飛びのれる。だが、きびちゃんはジャンプ力が今いち。人間の育児でもありがちな、二番目の子は適当、が頭の中をよぎるのだった。
にゃんか面白いことにゃいかにゃー↑
じゃらし投入、きびはクロのしっぽ狙い↑
しっぽを遠ざけられて放心する、きび↑
結局、くんずほぐれず↑