赤ちゃんの向き癖を直すのが思った以上に大変だった話
赤ちゃんを産んだら頭の形は絶対に歪ませたくないと思っていましたが、出産して、それが思った以上に大変であることがわかりました。
赤ちゃんは弱々しくて簡単に動かせると思っていましたが、向きを変えようとしても力強く抵抗するのです。
とにかく自分の向きたい方向を譲らない。手のひらでほっぺたがどれだけ潰れて口がアヒルのようになろうとも、頑固に向きを変えないのです。ベッドで色々な方向に寝かせても意味がなく、タオルを丸めて強制的に向きを変えても動いてタオルから離れて寝ていました。ようやく向きを変えられたと思ったら、一瞬で向きが戻って元通りです。
一日中、首の方向を変え続けるわけにもいきませんので、起きているときはできるだけ向き癖を直して、自分が寝るときは放置していました。
しばらく経って、真上から赤ちゃんの頭を見てみたら、
やばいやばい、歪んでる……。
ショックで、数日は異常なほどに首の向きを直しました。しかし、赤ちゃんの強い意思を覆すことはできませんでした。
次第に諦めモードになった私は、神経質に首の向きを直すことを止めました。といっても、完全に諦めたわけではなく、「絶対に歪ませたくない」から「多少の歪みは仕方ない」に気持ちを切り替えることにしたのです。
結果、どうなったかというと、首が座ってきたころから向き癖が緩和されてきたので、ここぞとばかりにオモチャを置く場所や、ベッドで部屋の景色が見えるほうを向き癖と反対側にしました。頭の形は、完全ではないもののじっくり見ないとわからない程度に丸い形に落ち着きました。
赤ちゃんの向き癖は、お腹の中でずっとそちらを向いていたためだそうです。赤ちゃんにとっては、落ち着ける方向で寝ることが幸せなのかもしれませんね……。
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