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獲物の分け前〜『クリス ミュージック ブロマイド〜あの夏のカセット〜』

 昨日、『アマチュア・アカデミー40周年記念盤』の少し前にネット通販で購入したこれが届きました。
定価の半分以下で入手できた上にコンディションもバッチリでしたから嬉しかったです。まずは『アマチュア・アカデミー40周年記念盤』を先に聴いてから、お風呂上がりにのんびりライナーを読みながら内容をチェックしましたよ。
じゃ、行ってみよー。

・『クリス ミュージック ブロマイド〜あの夏のカセット〜』(MHCL 30515/ソニーミュージック)

 このCDは選曲がクリス松村さんで、サマー・ソング縛りという感じなんですが、かなりマニアックというか、無茶な(失礼!)選曲です。
そもそもシングル・ヒット曲どころか、シングル・カットされた曲も少ないわけですからねー。内心、よく企画が通ったな、とも。

 いわゆるシティ・ポップの隠れた名曲をクリス松村さんの選曲(おそらく曲順も)でお届けする内容なんですが、音楽好きで知られているクリスさんならではのCDですね。
解説もクリスさん自身によるもので、これがまた素晴らしいのでした。
正直、noteで盤を選んで説明している私と近いセンスがあるように思いましたね。
シティ・ポップ関連で色々な編集盤が出ていますが、私の好みという点でかなり上位に入ります、間違いなく。

 収録されたアーティストはEPOさん、楠瀬誠志郎さん、大貫妙子さん、有賀啓雄さん、吉田美奈子さん、杉真理さん、伊藤銀次さん、伊豆田洋之さん、五十嵐浩晃さん、南佳孝さん、ラジさん、濱田金吾さんにハイ・ファイ・セットなどの参りましたなチョイスです。
EPOさんの「VITAMIN E・P・O」と大貫妙子さんの「色彩都市」は割と知られている曲だとは思いますが、1曲だけという形ならこれ選曲する人は珍しいのではないでしょうか?

・あの夏のカセット クリス松村

 かなり攻めた選曲ですよねー。と、私が言うくらいですから、かなりのものではないでしょうか?

 夏といってもギラギラした夏じゃなくて、どこか淡い水色を感じさせる選曲ですよね?
特に参ったと思ったのは、楠瀬誠志郎さんの「満員電車は夏の気配」、有賀啓雄さんの「RAIN DOLPHIN」、サーカス「月夜の晩には」、伊藤銀次さん「Destination」、五十嵐浩晃さん「サマートワイライト」辺りですね。
 
 特にサーカスの「月夜の晩には」は南佳孝さんのカヴァーで、しかもよく知られたメンバーになる前の幻の名曲ですよ。
じゃ、行ってみよー。

 あと有賀啓雄さんの「RAIN DOLPHIN」はシングル・カットはされてますが、このチョイスは素晴らしいですね。
これまた、行ってみよー。

 ベーシストやアレンジャーとして知られている有賀さんですが、ソロではこんな作品を発表しています。
30年以上昔の曲とは思えない瑞々しさがありますよねー。素晴らしい。

 クリス松村さんの素晴らしい選曲やライナーに感謝します。
配信で聴くより、盤で聴く方が音的二も、作業としても好きな私にとって嬉しい一枚でした。
クリスさんの選曲でまたオムニバス出してほしいくらいに最高でした。

 ではまたー。





 

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