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今日の一枚〜松尾清憲『SIDE EFFECTS〜恋の副作用 30th Anniversary Version』

 何枚も同じアルバムの再発盤を買ってしまうのには理由があるとつい最近書いた記憶がありますが、このアルバムもその典型的作品になるわけです。
じゃ、行ってみよー。

・松尾清憲『SIDE EFFECTS〜恋の副作用 30th Anniversary Version』(UPCY 7059/ユニバーサルミュージック)

 松尾清憲さんのファースト・ソロ・アルバムの30周年記念盤なんですが、オリジナル盤の発売が1985年でしたから、今年は発売40周年に当たるわけなんです。
つまりこれは10年前に発売されたデラックス・エディション盤なわけですね。

 我が家に現在ある『SIDE EFFECTS』はオリジナルの1985年に発売された盤と、2000年にボーナス・トラックが収録されたもの、紙ジャケットでDVDがボーナス・ディスクになっている盤という4枚かな。
1500円の廉価盤はさすがに持っていないんですよ。全部は持っていない、という。

 一応、30周年記念盤のボーナス・トラックについて説明しますと、12インチシングルに「愛しのロージー」のライヴ・ヴァージョンとアーリー・ヴァージョン(歌詞違い)に初出の未発表曲も収録してます。

 オリジナル盤が発売された1985年は予備校に毎日通っていた時期でして、新潟駅近くにあった石丸電気で購入しました。
まだ18歳だったんですなー。若いw
ちなみに先行シングルの「愛しのロージー」と「ジュリエット」は発売前日に地元レコード店で予約して買ってます。
当時の愛読誌「ミュージック・ステディ」に松尾さんとプロデューサーの白井良明さんへのインタビューが掲載された号も大事に取ってありますし、角川書店「バラエティ」の鈴木慶一さんの連載対談に松尾さんがゲストの回もまだあるはずです(ちょっと自信がない)。
他には歌謡ミニコミ誌「REMEMBER」に松尾さんのインタビューが掲載された号もありますね。
ちなみにこちらのインタビュアーは編集長の高護さんと好事家の瀬竹誠さんなのでした。素晴らしい。

 あと、このアルバムには全曲プロモーション・ビデオが存在して、リアルタイムでソフトとして発表されていたんですよ。
これは結構珍しかったのです(私の記憶によると定価が9800円でした)。
それでは「愛しのロージー」のP.V.をご覧いただきますましょう。 

 市販のビデオ・ソフトはLPとは曲順違いでしたが、さすがに「愛しのロージー」が1曲目だったのは同じでした。
パントマイム的要素もあったり、かなり楽しい内容ですから、個人的には後々のP.V.もまとめて発表していただきたいものです。

 この『SIDE EFFECTS』には「ストレンジ・デイズ」の編集長、岩本晃市郎さんのコメントや松尾さんへのメール・インタビュアーが掲載されているのも素晴らしいです。
参加メンバーはギターに白井良明さん、キーボードが当時エキゾティックスの西平彰さん、ベースがポータブル・ロック、ヤプーズの中原信雄さん、ドラムスが当時Shi-Shonen、リアルフィッシュの友田真吾さんがコア・メンバーで(ちなみに早瀬優香子さんの『躁鬱』に中原さん以外参加してます)、武川雅寛さんがストリングス・ホーン・アレンジを担当してます。
武川さんのストリングにホーンス・アレンジ能力はもっと評価されるべきだとこの機会に強調しておきますね(PANTA&HAL『マラッカ』など)。

 私が大学に入ったのが1986年だったので、松尾さんがビデオをバックにソロ・パフォーマンスをしたのは体験していないのが残念で、「REMEMBER」のインタビューに掲載された写真で想像するしかできないのでした。
松尾さんのライヴを初体験したのはライヴハウス・ツアーでして、LIVE INNのマンスリー・ライヴにもなんとか参加できましたね。
そこで、中原さんや宮田繁男さん、直枝政太郎さんがレギュラー・メンバーだったわけです。

 『SIDE EFFECTS』からの曲はライヴで取り上げられるとやっぱり盛り上がりましたし、欠かせない曲(「愛しのロージー」など)もありましたからね。
ライヴ前後には当然CDを聴き直しましたし。

 あとFM横浜の「ポップス泥棒」もサイレントではありましたがリスナーで、エアチェックしてました。
財津和夫さんや鈴木慶一さん、白井良明さんゲストの回はヘビロテだった記憶があります。

 このアルバムを聴いていて、40年近く前の出来事を鮮明に覚えている自分に呆れたり、感心したりしていました。
松尾さんに限らずムーンライダーズ周辺の方々の音楽が私に与えた影響はそれだけ大きかったのです。
40周年記念盤が発売されたら、私はまた買ってしまうので、関係各位の皆様よろしくお願いいたします。

 ではまたー。

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