今日の一枚〜ブレッド&バター『マハエ(真南風)』
ブレッド&バターのコロムビア時代のアルバムは『バーベキュー』以外は単独という形ではなかなか再発されなくて、紙ジャケットで再発されたのが2005年だったかな?
これはBlu-specCDで再発された2014年盤でして、最近手に入れたばかりなんですねー。
彼らのコロムビア時代のアルバムは、代表曲の「ピンク・シャドウ」収録の『バーベキュー』やスティーヴィー・ワンダーが参加したロンドン・レコーディングの『イメージ』にデビュー曲の「傷だらけの軽井沢」などコロムビア以前の楽曲も収録されたライヴ盤『ブレッド&バター』など名盤目白押しな時代なわけなんですが、この『マハエ(真南風)』は『バーベキュー』を発展させた形で、よりメンバーを絞って制作されたアルバムなんですよねー。
じゃ、行ってみよー。
・ブレッド&バター『マハエ(真南風)』(COCP38447/日本コロムビア)
このアルバム、カヴァー曲の「COCONUT GROOVE」(オリジナルはラヴィン・スプーンフルで、ロジャー・ニコルズ&スモール・サークル・オブ・フレンズもカヴァーした名曲中の名曲!)とドラマ主題歌だった「ともしび」(大野雄二さん作曲)以外は岩沢兄弟の共作で、名義は弓矢と表記されていますね。
1曲目の「DEVIL WOMAN」やアルバムタイトル曲の「マハエ」はかなりファンキーな仕上がりで、レコーディング・メンバーを絞りに絞った効果が出ているように思います。
ベースは小原礼さん、ドラムスは林立夫さんのSKYEからのコンビにパーカッションに浜口茂外也さん、キーボードに佐藤博さんが加わる形で録音されています。
南佳孝さんの『忘れられた夏』とほぼ同じ顔ぶれですが、SKYEのメンバーだった鈴木茂さんは不参加ですね。
『BAND WAGON』のレコーディング中だったのかな?
ちなみにギターは主に二弓さんが弾いているようですね。
「ともしび」のアルバム・ヴァージョンはシングルよりもベースが強力な仕上がりになってます。
ドラマ主題歌という意味を考えるとシングル・ヴァージョンが正解ですけど、アルバムの流れを考えるとアルバム・ヴァージョンの意味は大きいですね。
ちなみにこの「ともしび」は「傷だらけの軽井沢」や「さよならの贈り物」よりヒットしたブレッド&バター最大のヒット曲なのだとか。
このアルバム制作中から兄弟仲が最悪の状態になってしまったり、カフェ・ブレッド&バターの開店などもあって、このアルバム発表後には活動休止期間に突入するのでした。
まー、活動休止期間があったからこそ、スティーヴィー・ワンダーに楽曲を書いてもらったり、深い交流が生まれることになったといえるのですが。
ブレッド&バター関連のCDをまだまだ入手できそうですから、到着次第まだ報告する予定です。
ではまたー。