見出し画像

獲物の分け前~「MOGA 第6号」編。

 今年に入って最初の買い物はこれでした。
つまり昨日、ネット通販サイトで購入~支払いをしたものが今日届いたというわけです。
昔、買ったのとは違う号でしたが、記憶の中にある「MOGA」とはちょっと印象が違うんですよね。。
何分、今から37年前の1986年10月号ですから仕方ないと思いますけど。。

・「MOGA 第6号 1986年10月号」(東京三世社)

 東京三世社といえば、私の大好きなマンガ「スターシマック」のハードカバーの単行本を出していたり、投稿写真誌の「熱写ボーイ」などかなりマニアックなものを出していた印象があるんですよね。。
1986年ですと、上向きではあるものの、まだバブル直前の状態でしたね。
そういった時期だったので、カルチャー全般を取り上げる雑誌を出しやすかった?のかと思うわけです。

 この号の表紙はシーナ&ロケッツのシーナさんですね。
シーナ&ロケッツがアルバム『GATHERD』を発売したばかり(1986年6月21日が発売日でした)の特集で、ゲスト参加した山口冨士夫さんと白井良明さんについても詳しく話しています。
山口冨士夫さんはこの後、シーナ&ロケッツのツアーに参加して、ライヴ・アルバム『CAPTAIN GUITAR AND BABY ROCK』がその時期の記録として残っています。
白井良明さんの評価も鮎川誠さんとシーナさんの間で高いことがわかる内容ですね。

 シーナ&ロケッツのディスコグラフィーもかなり詳しく載っていまして、特にカセットテープのみのベストも掲載されているのが素晴らしいです。

 他にインタビューが取り上げられているバンドはローザ・ルクセンブルグ、ウィラード、有頂天(ディスコグラフィー付き)です。
いわゆるインディーズ御三家のラフィン・ノーズがローザ・ルクセンブルグに代わっただけで、インディーズ・ブームを意識した形なんでしょうね。

 他にはZELDAやナーヴ・カッツェの連載があったり、この号には鈴木さえ子さん、美尾洋乃さん、G-シュミットなどのライヴ・レポートが載っていたりと女性ロッカーの活躍を見通していたのかな?とも思うわけですよ。
ちなみにみんな大好きタイツについても触れていて、記事によると、滋田みかよさんがメインだったなどなかなかの混乱期だったことがわかります。しかも書いているのは現在ハヤブサランディングの守屋正さん(!)だというのがすごいですね。

 基本的には「宝島」にインスパイアされた誌面作りだと思うのですが、音楽やサブカルチャーなどはより洗練された仕上がりなんですよね。。
実はこの「MOGA」、この次の号(第7号 1986年11月号)で休刊(廃刊)してしまうんですよ。。
この号のあとがきで休刊について触れているのが皮肉ですね。
タコの山崎浩美さんが編集部にいたり、奥平イラさんがアート・ディレクターだったりとかなり興味深いので、時間がかかっても集めていくつもりです。入手する度にレポートしますから、お楽しみに。

 ではまたー。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?