今日の一枚〜EPO『パンプ!パンプ!』
昨日、EPOさんの『ハーモニー』を聴いていたら、翌年リリースのこのアルバムも聴きたくなってしまって、部屋の中から引っ張り出して聴いてました。
ちなみにリリースは1986年ですから、もう38年前になるんですね。私が大学に入った年なんですが、そんな前なのかー。
じゃ、行ってみよー。
・EPO『パンプ!パンプ!』(MDCL-5012/MIDI)
このアルバムは先行シングルの「音楽のような風」や「12月のエイプリル・フール」といったEPOさんの代表曲やコカ・コーラのCMソングライターだった「太陽にPUMP!PUMP!」に再レコーディングされシングル・カットされた「アレイ・キャッツ」が収録されていることもあって人気ありましたねー。
メディアかわCDに移行する時期でしたから、それも相まって売れたようにも思います。
このCDは紙ジャケット化された際にボーナス・トラックとして「すてきなジェニー」(こちらはオリジナルCDにも収録されてました)と「アレイ・キャッツ」のシングル・ヴァージョンが追加収録されました。
MIDIレコード設立30周年での再発シリーズは『ハーモニー』とこの『パンプ!パンプ!』しか出なかったんですよね、残念。
前作の『ハーモニー』のトラックは清水信之さんによるものでしたが、このアルバムでは複数のアレンジャーを起用してバラエティに富んだ内容になっています。
清水信之さん以外には長年ライヴのサポートをしていた村松邦男さん、乾裕樹さんにDear Heartレーベル・メイトの鈴木さえ子さん、元Dear Heartの白井良明さん、Dear Heartレーベルのハウス・ディレクターの宮田茂樹さんに名キーボーディストの佐藤博さんが担当しました。
特筆すべきなのは、「アレイ・キャッツ」での鈴木さえ子さんでしょうか。
シングル・カットされて、アレンジャーとして始めてチャート・インしたのはこの曲が初めてだったとのことです。
参加しなミュージシャンはギターにパール兄弟の窪田晴男さん、サキソフォンに矢口博康さん、アルバム・ヴァージョンでは打ち込みだったリズム・セクションが、シングル・ヴァージョンではベースが小原礼さんにドラムスはスティーブ・ジャンセンが担当してます。
1986年の高橋幸宏さんのツアーと同じ組み合わせで、そのツアーには矢口さんも参加していました。
長らくEPOさんのツアーに参加していた清水信之さんや村松邦男さんに代わって、窪田晴男さんがバンドマスターとして参加するようになったのはこの時期のツアーからだったはずです。
このアルバムのツアーは映像作品化されていまして、一部がYouTubeに残されていますから、 ご覧いただきましょう。
「音楽のような風」でした。このライヴ映像はビデオとレーザーディスクで発売されましたが、DVDやブルーレイにはなっていないのがちょっと残念です。
この時期の充実したライヴをなんとか残してほしいものですね、
このアルバム収録曲の「12月のエイプリル・フール」は名オムニバス・アルバム『ウィンター・ギフト・ポップス』で伊豆田洋之さんがカヴァーしています。
このアルバムにはBOXや大貫妙子さん、久保田洋司さん、さいとうみわこさん、高野寛さん、かの香織さんなど素晴らしいアーティストが多数参加していますので、この冬に取り上げたいと考えています。お楽しみに。
EPOさんといえば思い出すのは、個人的な話ですが、村松邦男さんのアルバムを紙ジャケット再発記念ライヴにEPOさんに出演依頼したい話をしたんですよ。
なんと当時、日本にいらっしゃらなかったということで断念した記憶があります。残念だったなー。あれからもう20年近く経ってますね。
今年村松さんのソロアルバムが再発されて、そのことを思い出してしまいました。
シティポップが注目されていますから、EPOさんの音楽がまた評価されてくれたら、非常に嬉しいのですが。
ではまたー。