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獲物の分け前〜福岡ユタカ『YEN』
PINK〜HALOと福岡ユタカさん関連のCDは極力買うようにしてましたが、不思議と縁がなかったファースト・ソロをようやく手に入れました。
30年経ってますよ、発売から。
しかもあのZaZaレーベルからだという。
じゃ、行ってみよー。
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・福岡ユタカ『YEN』(ALCA-491/アルファレコード)
HALO(福岡さんと矢壁アツノブさんのユニット)のセカンドはまだ雑誌「POP IND‘S 」が健在でインタビューが掲載されましたが、このアルバム発売日の1993年6月21日には「POP IND‘S」は既に休刊してましたし、後継誌と呼ぶべき「ストレンジ・デイズ」もまだ創刊前だった記憶がありますから、、このアルバムに関するインタビュー読んだ記憶がないんですよね。残念なことに。
なわけで、リアルタイムではこのアルバムの存在を知らなかった記憶があります。
国立のRAREさんに中古盤を見かけたのが初めてだったはずなんですけど、細かくいつぐらいだったかまでは覚えてない私です。
それからもホントに縁がなくて、今回某大手ネット通販サイトで格安で出品されているねをようやく見かけて、速行購入したわけです。
三桁中頃でしたから、コンディションには期待してませんでしたし、ましてや帯無と思ってました。
が、到着したら、メチャクチャいいコンディションの上にしっかり帯付でした。感謝感激。
ちなみにアルバム・タイトルの『YEN』の由来は福岡さんのニックネーム「エンちゃん」からのものと推測できます。
付け加えますと、ビブラトーンズ時代の芸名(?)土肥座円陣(だったはず)からのもので、福岡さん自身はお気に召さなかったと聞いたことがあります。
まー、長いこと「エンちゃん」と呼ばれていたわけですから、複雑な気持ちと同時に愛着がわいても不思議じゃないんですが。
このアルバムのプロデュースと編曲は福岡さんとベーシストのMeckenさんが担当してます。
レコーディング・メンバーはギターに窪田晴男さんと大村憲司さん、板倉文さんに福岡さん自身。
ベースはMeckenさん。
ドラムスは青山純さん。
キーボードはBAnaNA-UGさん、Ma*Toさん、小滝みつるさんとMeckenさん。
コーラスに小川美潮さんといった顔ぶれです。
Killing Time人脈が中心ですが、大村憲司さんはちょっと異色な感じがしますね。
作曲は全曲福岡さん、但し「HALATION」は福岡さん、Meckenさん、大村さんに青山さんの共同名義ですからセッションで生まれたのかもしれません、「CARNIVAL」は福岡さんとMeckenさんの共同名義です。
作詞には「HOT TOWN」は 吉田美奈子さん、「BLOOM」と「SHIPS」はパール兄弟のサエキけんぞうさん、「FAREWELL」はくじらの杉林恭雄さんに福岡さんが担当されてます。
楽曲的にはHALOの延長線上にある曲が中心なように思いますね。
スタジオはアルファのL.D.K.でエンジニアは寺田康彦さんや小池光夫さんたちが担当してますから、あの時代を彷彿させる部分があるのが嬉しいです。
このアルバム以降の福岡さんはレーベルを移籍して、「ニュースステーション」のテーマ曲を担当したり、活動の幅をより拡げていくのでした。
福岡さんのソロ・アルバムも気長に揃えていくつもりですのでお待ちください。
ではまたー。