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My Favorite Best Album〜四人囃子『ゴールデン・ベスト』

 割と昔から公言してますが、実はプログレッヴ・ロックって苦手なんですよぬかー。
シンプルなロックン・ロール好きだというのもありますし、楽器のソロが長過ぎのがとにかく嫌なんですよ。すみません。
だからプログレのCD、アナログ盤ともほぼ持ってないんです。
唯一、この四人囃子は大好きというか、プログレ・バンドだと思ったことがないのですよ。真面目な話。
じゃ、行ってみよー。

・四人囃子『ゴールデン・ベスト』(PCCA03420/ポニーキャニオン)

 四人囃子をライヴで観たのは1989年、有明MZAだけなんです。
その時は佐久間正英さん、岡井大二さんに坂下秀実さんのセット、佐藤ミツルさんのセット、森園勝敏さんのセットを観ることができたのです。
その中でも森園さんのセットには佐藤ミツルさんが参加していたのには感動しましたねー。
実は佐藤さんがヴォーカル時代が楽曲的にも一番好きなのは内緒の話です。

 個人的に一番好きな「空と雲」が演奏されなかったのは残念だった記憶がありますが、演奏や照明含めた演出に感動して、四人囃子のベスト盤『ヒストリー』を購入したのでした。
レコード会社横断のベストがまだ珍しかった時期ですから、丁寧な選曲やライナーとかなりのお気に入りでしたね。
おそらくこのCDも『ヒストリー』を意識した内容にしたと想像しています。

 1枚目は森園さんがヴォーカルの東宝レコード〜CBSソニー時代の作品集で、2枚目は佐藤さんがヴォーカルのポニーキャニオン時代〜佐久間さん、岡井さんに坂下さんのBMG時代というのが大まかな内容なんですが、1枚目の「おまつり」は『‘73 四人囃子』からのライヴ・ヴァージョン、「泳ぐなネッシー」はデモ・ヴァージョン、「レディ・バイオレッタ」はシングル・ヴァージョンというかなり工夫した選曲になっています。
帯の惹句である「秘蔵音源を含む」というのはこの辺の選曲故だからですね。素晴らしい。

 四人囃子が再発ブームの火付け役だったことは重要なことでして、アナログ盤の『一触即発』はオリジナル盤が壁に飾られていたアイテムだったのが再発されたことで話題になりましたし、オリジナル・アルバムがCD化された時期にはレコード屋さんでヘビロテしていたお店がありました。
特に『一触即発』と「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」のポニーキャニオンからの2枚組再発は急いて買いましたよ。懐かしい。

 前述した『ヒストリー』にはアルバム『ゴールデン・ピクニック』収録曲である「レディ・バイオレッタ」のシングル・ヴァージョンが収録されてましたが、アルバム自体のCD化はCD選書シリーズの一枚としてでしたから、少し遅めだったということです。

 森園さんヴォーカル時代の作品が好きな理由としては、森園さんの声と末松康生さんの歌詞でしたね。
ちょっと古めかしいかな?という内容なんですけど、森園さんのヴォーカルとはマッチしていて、とにかく大好きでした(勿論今も)。

 佐藤さん時代はやはり『NEON』が大好きでした。
佐久間さんのセンスと島武実さんの歌詞のマッチングがプラスチックス以上に好きだったわけで。まー、今はプラスチックスも大好きなんですが。

 佐久間さん、岡井さんに坂下さんのアルバム『DANCE』はライヴ観るまで良さがわからなかったというのが正直な感想でした。
今では有明MZAでのライヴ盤で楽曲を聴いてます。

 このCDのブックレットに掲載された写真とライヴとレコーディング・データがとにかくすごくて、資料として何度も読み返しています。
「ロック画報」の四人囃子特集とこのCDのブックレットは資料性の高さとして特筆されるべき内容だと思うのです。

 ちなみにこのCD、現在はカタログから外れてしまっているようなので、高品質盤で再発されることを望みます。
関係各位の皆様、ひとつよろしくお願いいたします。

 ではまたー。

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